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カテゴリー: できる俳優のレシピ

  • 焦っているキャラクターは早口か?

    焦っているキャラクターは早口か?

    焦っているキャラクターは早口だと思うんですが、早口で演じると何を言っているかわからないと言われてしまいます。どうしたら良いですか?

    という質問をいただきました。

    日常で、焦っているとき、どうなっているか、観察してみましょう。

    自分のことだと、自分が焦っている時は観察しにくいでしょうから、誰か焦っている人を観察すると良いです。

    すると、おそらく、早口というよりも、思考の混乱があり、その中でも「これは言わなくちゃ」との思いが強い単語が強調されて言われることに気づくでしょう。

    焦っている人は、早口にはなれないのです。

    舌と唇の動きをよくする練習は必要ですが、「暗記」をつらつら口から捻り出しては、せりふになりません。必ず「思考とともに進む」ことを忘れないようにしましょう。

    朗読でも同じです。台本が手元にあっても、思考が置いてけぼりになる時は、噛んだり滑ったりします。

    思考を伝えようとする。それが大事です。

    歌も同じです。

    フレージングが思考と離れると、音とメロディは綺麗な声と響きで聞こえてくるかもしれませんが、そこに意味が見出せなくなってしまいます。

    でも、ルーサーさんの歌を聞いてください。何を言いたいのか、歌から気持ちと意味と心と感情が伝わってくるすごい歌い手なんです。

    緊急事態宣言も解除になりますし、土曜日には台風一過。ぜひ、ルーテル市ヶ谷にお越しください。

    コーラスもシェイクスピアもある、盛りだくさんのプログラムは、
    まさに「欲張り満腹セット」

    予約はこちら

  • 指差し確認!

    指差し確認!

    日本語は主語や目的語を省略するので、英語に比べてわりと曖昧です。英語の演技訓練で、「指差し確認」というものをやったら、とても役に立ったので、ご紹介しますね。

    何を話しているのか、本当にわかっていますか?

    英語では主語が誰(何)で目的語が誰(何)か、が明解に書かれています。(指示代名詞が具体的になにをさすのかが不明瞭な文章もありますが、それは作家が仕掛けた謎解き娯楽のようなもので、実際は、指示代名詞は、はっきりとなにを指しているのかが明確であるように使わなくてはなりません)

    誰が、という課題は欧米言語世界ではとても重要で、例えばマルセル・プルーストの『失われた時を求めて』では、ものに名前がついていることが重要なテーマとして扱われています。

    主語と目的語をはっきり認識しよう

    演劇の台本では、それを演者がはっきりと認識するために「指差し確認」というエクササイズがあります。
    やってみましょう

    【Action 目的】
    台本に書かれてある人物・場所・物の関係を明確にする

    【How 方法】
    次のせりふを見て、今いる部屋の中のあちこちを指差してみよう

    I told her he said that to his grandmother when she was still living in that house.

    ↑ は、私がいま思いつきで作った文章ですが、日本語にしますと、下記。

    「わたし」は、「彼女」に、言いました。「彼」は「彼のおばあさん」に、「彼のおばあさん」がまだ「あの家」に住んでいた頃に、そのことは伝えたと。

    この文章をみながら、自分や彼や彼女や彼のおばあさんや彼のお婆さんが住んでいた家などの場所を、稽古場や今いるお部屋の中で自由に想定して、あちこち指差すエクササイズです。

    【Try やってみよう】
    今度は、上記の日本語をもっと普通のしゃべり言葉にしてみました。これで再びやってみましょう。

    「だから言ったのよ、あの人は、お婆さんがまだあそこに住んでる時にそのことは言ってあるって言ってた、って」

    チェック:最初の「だから言ったのよ」の中に、主語「私」と「彼女(またはいずれにせよ誰か第三者)」が隠されているのが見えてきますか?

    話を明確にする意識で

    それにしても、英語は指示代名詞の使い方を知ると話の内容がとてもわかりやすくなります。

    また、「誰」という個人名が重要であることで、責任の所在を明確にする意識も強く働くのでしょう。

    日本語では主語も目的語も曖昧にして「察して」になってしまうので、責任の所在も、公式文書も、解釈が多様になりすぎて、有耶無耶になってしまうのかもしれません。

    そういえば、バリ島では「長男」という名前の人がワンサといましたっけ。

    「あの人の名前は?」
    「長男」
    「えっと、あそこにいる人の名前は?」
    「長男」
    「じゃあ、あっちにいる人は?」
    「長男」
    「みんな同じ名前ならどうやって本人だってわかるの?」
    「なんとなくわかるものなんだ」

    という会話を、宿の主人としたのを憶えています。

    個人名が無い、という状態に慣れている人たちの社会って、どんなものなんでしょうね。

    ワークショップに参加してみよう

    【相手との人間関係が驚くほどよくわかる7月はステイタス・ワークショップ】
    即興(インプロ)のエクササイズの中でも、「ステイタス」は、相手の気持ちを知り、より良い対応方法を選べるようになる魔法の手法です。語学教育にも最適。ロールプレイにも最適。
    バーチャル・リアリティで体験しておけば、現場ですぐに対応できるようになるのです。

    私と一緒にやってみませんか?
    今月(2021年7月)は、『インプロ:自由自在な行動表現』のステイタス・ワークショップを開催します。

    日程:
    7月16日(金)20時〜22時
    7月30日(金)20時〜22時

    どちらも同じ内容をやります。が、使うエクササイズを帰る可能性もあります。よかったらぜひ二度とも受けてみてください。たとえ同じエクササイズであっても、繰り返すほどに上手くなり、実生活に活用していけるようになります。

    詳しくはこちらのURLから

  • 俳優なら読んだら良い本

    俳優なら読んだら良い本

    アメリカの女性作家パール・バックの『大地』三部作の第一部読了。

    19世紀から20世紀にかけての中国東北の農村。

    纏足の風習と男の考え方など、アメリカ人女性とは思えない観察力と洞察力。
    英語はすごく簡単。受験の時にも日本語で読んで感動したけど、今回もぐんぐん読んだ。

    主人公Wang Lung が、心の底で思っていることを恥じるからこそ偉そうに振舞うだの、女を買うことへの男女の考え方だの、金持ちになるにつれ徐々に慎ましさを忘れて横暴になっていく心理だの、誰かにすごいと言ってもらいたいステイタス心理がよくわかる。

    人間の心理と行動の探求者である演劇人、つまり物語を演じる全ての人と演出家が読んだら学びがすごく大きいと思う。

    英語も実に簡単なので、世界で活躍したい人が英語を勉強するにももってこい。

    【Live Interaction】

    『大地』を読んでみよう

  • 誰をその気にさせますか?

    誰をその気にさせますか?

    今日は久しぶりに私の理想とする1日となりました。気持ちよく起きてストレッチをし、アヴォカドとトマトのサラダで朝ごはん。それから、創作タイム。
    が、今日はそれを勉強に充てました。

    私のパソコンはMacBookProでして、そこに、映像編集や音楽制作のアプリを入れています。先月まで、FinalCutProXという映像編集アプリとにらめっこしていましたが、そこに入っているプリセットだけでは物足りなくなってきました。そこで、エフェクトを自作できるアプリ Apple Motion の使い方を勉強しました。
    それから、音楽制作アプリのLogic Proの使い方も勉強。その流れで、作曲の勉強。

    私の集中力は25分なので、25分ごとに休憩します。締め切り間近はそれができないほど没入するのですが、今日は合間合間に、犬と遊んだり、庭を眺めながらOn the Spot Jogging (その場ジョギング)をしたりできました。

    そして、夕方には懸案だった、シンセサイザーを直し、(はい、蓋を開けて、電池を変えるだけ。でもこれが結構マニア的で)それを動画に撮って君管にアップしました。

    夕食後は、RingFitAdventureとFincHomeFitでトレーニング。今ここ。

    健康的で良い1日でございました。これを感じられるのは、自分が何をしたいか、なんのためにしたいのか、その両方がはっきりしていることが大事です。

    キャラクターの目的はなんですか?

    実はこれ、
    誰をその気にさせたいですか?
    なのです。

    私は、私の作品をみる人にワクワクと楽しんでほしい。そして、シェイクスピアを好きになってほしい。その気持ちがあるから、映像編集もリハーサルも練習も勉強もワクワクできるし、それができると満足度が高い。

    自分が演じるキャラクターは、誰をその気にさせたいのか。
    この意識で台本を読んで欲しい

    【Live Interaction】
    あなたは誰をその気にさせたいですか?

    それにしても、撮影が終わってこれからポストプロダクションに入る『テンペスト:大嵐』、めちゃくちゃ面白いそうです。
    ご視聴お申し込みは今すぐ

    https://bit.ly/3toiygp

  • Stanislavski’s 9 Questions

    Stanislavski’s 9 Questions

    If you have learned or are learning acting or theatre, you may have heard about Stanislavski.

    When I learned about it at RADA (Royal Academy of Dramatic Art), it really opened my eyes to seize the characters and the structure of the play.

    I will write them down in this blog just in case someone sees this and uses it for his daily communication and on stage.

    Before going forward, please allow me to use only “he, him, his” for the third nouns. I personally believe it must includes “she, her, her” and that will make the world much easier and simpler.

    Question 1 : Place?

    Question 2: Time?

    Question 3: Character?

    Question 4: Action?

    Question 5: Reason?

    Question 6: Activities?

    Question 7: Pressure?

    Question 8: Obstacles?

    Question 9: Stakes?

    When you apply those questions to your own life, you may find your own goal in your life.

    Let LIVE INTERACTION with IKI make you live fully.