ELICA's IKI

投稿者: ELICA MIWA

  • 乗馬 Day 63: 初めてのSouthWind

    乗馬 Day 63: 初めてのSouthWind

    今日のパートナーは、サウスウィンド、南風くん。柔らかい茶色のきれいな馬です。2011年生まれの競走馬で53レースも出て、そのうち15レースで1等賞だって。なのに、とてもおとなしい。

    先生には馬房から引き出すように言われたけれども、はじめての馬なので、頭絡をつけられないかもしれないと不安になり、サウスウィンドの顔を見ながらウロウロしていたら、安澤先生がやってきて引き出してくださった。

    馬装

    鞍を置く時、サウスの場合は1番下にジェルパッドは敷かない。
    前回までの馬、ダンツ君は老齢で筋肉が落ちていたので、背骨がゴツゴツしているからジェルパッドが必要なんだね。
    サウスくんには、ゼッケンを1番最初に掛ける。腹帯ベルトが前に来るように、
    次にボアの背中当てを、ボア側が馬側(人間側じゃなく)で載せる。広い方が前、狭い方が後ろ。そして鞍を載せ、腹帯をつける。鞍からぶら下がっている腹帯ベルトは、ゼッケンの腹帯通しに通す。

    次にマルタンガードをつける。マルタンガードは、首にかける綱を先に首にかけ、それから輪になっている部分を腹帯に通して腹帯を閉め直す。今日使ったマルタンガードは、ダンツくんで使っていたのとは少し形の違うものだった。先生はこれは使いやすいと言っておっしゃっていた。私にはさっぱり解りません。

    脚に爪カバーとプロテクターをつける。
    プロテクターとは、前脚の脛をお腹側から守るため。

    わが、右脚のプロテクターをつけようとしていたら、突然サウス君が右膝を挙げ、がっと私を向こうへ追いやる。ななんあ? と思ったら、プロテクターの向きが反対でした。「このプロテクター、向きが違うわいっ」って教えてくれたんですね。「違う違うそうじゃない(怒)」って。わかるものなんですな。

    調馬索付きレッスン

    初めて乗るせいか、今日は調馬索つきです。
    洗蹄場から馬場へ引き出す時も、
    「この馬駆け出しちゃうから」
    と、先生が引いていきました。

    え〜ちょっと怖い(涙汗)。

    常歩から。
    常歩をしながら脚の使い方について確認をします。

    ふくらはぎから踵まで全体を使うこと。
    指示がうまく伝わらない時は精一杯使う。
    それが十だとしたら、普通は2から3位で、だそうです。

    日の出乗馬倶楽部で習った、
    「馬を脚で締め付けない。坐骨だけで乗って、脚はただぶら下がってゆらゆらするくらい」
    を念頭に。

    安沢先生も
    「常歩で馬の背の揺れに合わせて自分の足が左右左右と揺れるから、それに合わせて、とん、とん、とする」
    と仰っている。

    とことんとことん常歩で進んでいきます。

    初めての馬だし、調馬索だし、拍車をつけないほうがよかったのでしょうかと尋ねると、拍車はつけた方が良いとの事。

    いやそれにしても拍車が馬にちゃんと当たっているのか、その当たるタイミングが良いのかどうか、そうしたこともわからぬのです。

    あいにく今日は、9月の第1週のせいか、お隣の緑化センターでは草刈りの日です。トラクターでガガガガガーと夏に生えすぎた雑草や竹を切るので、結構な音がしていて、サウス君は音のする方を見て逃げようとして先生のそばに寄ろうとします。

    軽速歩の練習

    軽速歩すなはち Posting Trot は、ダンツくんとまるで勝手が違う。興味深い。こんなに違うんだなぁと言う感じ。

    サウス君は足の運びが早い。

    幸いにして、恐怖心はありません。
    たとえばダンツくんは最初の頃は、首を高く上げて威嚇してきたものですが、サウス君はそんなことは全くありません。
    首を下げて鼻面やほっぺたや首元を撫でさせてくれます。左

    周りがあまりうまく行きませんでしたが、右回りになった時、すごくスムーズにいい感じに乗れました。

    かつて、乗馬は跨ってりゃいいと思っていた私。とんでもない!

    常に馬よりも動かなくてはなりません。投げ上げられて鞍の上に落ちてきたら、馬体を脚で抱え込む。これを早いリズムでやってごらんなさい。なかなかの運動量です。

    正反動の練習

    正反動 Sitting Trot は、ダンツ君よりリズムが早いだけに、骨盤運動を速くしなくちゃなりません。しかも、大きめに。

    運動神経が極めて鈍いわにはこうしたアップテンポは至難の技で、なかなかついていけません。

    うーむ、家でのバランスボールでの練習が必須でござるな。

    軽速歩は、鳩尾を前方上方へぐいっと持っていく感じで反動を逃す=立たざるを得ない、わけですが、
    正反動は、放り上げられる動き(反動)を吸収するのです。

    どこで吸収するかというと、骨盤です。
    正確には股関節が反動を受けて骨盤に伝え骨盤が前傾することで反動を逃す感じ。

    もっと簡単に言うと、男性のエッチな前後運動と同じです。
    それを、馬の骨盤の動きに合わせなくちゃいけない。
    馬は前方へ進んでいるので、馬の骨盤の上にいるために、乗り手は後傾します。ええ、腹筋・腹直筋・腰筋・背筋・僧帽筋、総動員です。とくに腹直筋。体が45度は後傾しているのを保ったまま、例の骨盤前後運動をすると思ってみてください。きょへー、でしょ。

    最後は駆け足です。

    駈歩のスタートの際、ダンツくんの場合は、一旦停止、4歩下がって、から。
    でもサウスくんの場合は、後退りせず、常歩からそのまま駆け足へ向かわせます。

    常歩をしているときに手綱を張り、坐骨で前方へぐいっと送り、回りたい方向の外脚をやや後方へ持っていき、踵を当てる。

    うーむ。まず、手綱は引っ張るんじゃなくって、はみが気持ち後ろへ引っ張られる感じになるようにするんだと思う。後ろへ引っ張られると、逃げようとするから前へ行くじゃん? それで駈歩になるんだよ、そもそも。多分。

    なのに、その感覚がわからない。へむ。

    駈歩をすると馬の首は、背中に対して伸びたり縮んだりする。
    それに合わせて手綱を前後する。

    わの場合は、手綱を上下させちゃうからダメ。

    そして、さらに回っている方向に対して外脚をやや後ろへ持っていき、馬の後ろの外脚を前へ送るように指示を出すのです。

    これがね、腕と脚の連携が全くバラバラ。

    バランスボールでこのばらばら感を練習しましょう!!
    手綱の張りばかりはどうしても馬がいないとダメだけど、腕と手綱のリズミカルな連携はバランスボールで練習できるはずだ。

    お世話

    緑化センターの草刈りトラクターのために、わもあまり落ち着かなかったし、今日は 30分位で上がりました。暑かったしね。

    今日は丸洗いは不要とのこと。
    なので、足を洗い流し、固く絞ったタオルで拭き、次に乾拭きし、最後にブラシかけて終わり。

    ポカリスエット持ってきたのにあんまり好きじゃないみたいでちょっとしか飲まなかった。

    ハエが今日は結構多くて、サウスがそれを払いのけるために後ろ足をグルンと回した際、わの鎖骨に当たって、わはひっくり返りそうになりました。注意注意!

    終わってからにんじんをあげまして、動画を撮りました。

    今日の動画は久しぶりに英語で撮りました。そしたらそれを見ていた会員の方が話しかけてきてくれて、Facebookでお友達になってくれました。馬のお友達、記念すべき最初の人です。ありがとうございます!

    その方、「サウス君に乗る時は私も調馬索よ」と言って慰めてくださいました。

    次回までに、ちゃんとバランスボールで足の動きを練習しましょう。そして手と足をバラバラに動かせるようにします。いずれ連動させて動かせるようになるように。

  • 浮かれのひょう六機織唄(うかれの ひょうろく はたおり うた)

    浮かれのひょう六機織唄(うかれの ひょうろく はたおり うた)

    2023年9月7日 た、楽しかったぁ(((o(*゚▽゚*)o)))♡

    俳優座劇場にて、オペラシアターこんにゃく座の舞台を観劇。

    楽しかったポイント

    ・ひとりひとりが、1人残らず魅力的!主役たちはもちろん、女性コーラスも男性カルテットも!

    ・歌と台詞の境目が曖昧で、メロディと日本語が限りなくスムーズに同化している。例えば「へそくり〜」が笑えてかつ美しい絶妙なメロディになるって、どうなってんの?と大笑い。

    ・指揮者がいないのに横一列のコーラスラインとかすごすぎる!

    ・台本も、それに乗る演者たちもギャグとユーモアを楽しんでいる。

    ・お客を巻き込むための姑息な手段を使っていない、なのにちゃんとお客を巻き込んでいる。これ、実はものすごく難しいことなんだ。

    ・心が動いている演者たち。これもまたバランスがすごく難しいものなんだ。ほら、心がこんなに動いてるんですよ、と目一杯やりたくなってしまうことが多いのに。

    これが、50年間も全国を回ってあらゆる客層を対象にしてきた劇団のつよさか、と本当に感激しました。

    ありがとうございます。

    音楽、林光。45年前に大ヒットした作品だが70年代以降はお蔵入りになっていたのだとか。これならそのまんまこの座組でヨーロッパ公演しても絶対に受け入れられそう。それくらい素敵だったよ。

    九月十日まで、俳優座劇場。

    この素晴らしい歴史と物語の息づく劇場も閉じてしまうので、ぜひ堪能してきてください。

  • 乗馬 Day 62: 駈歩練習

    乗馬 Day 62: 駈歩練習

    2023年8月29日 火曜日 アン乗馬クラブ パートナーはダンツキャスト。

    ゆとりを持って出発したはずだったが、ギリギリになってしまった。到着すると古参のかたが、馬の手入れを教えてくれると言う。「乗馬クラブの手入れは手入れじゃないからさ」と。このかたはもしかしたらレースライダーだったかもしれない。体型的になんとなくそんな感じ? 本物を知ることのできる貴重な機会。次回はもっとゆとりを持って到着しよう。

    のんびりダンツくん

    さてダンツくん、例によってめんどくせー常歩。速歩もなかなか続かず、安澤先生が励ましてくれても今日は難しかった。なにしろ暑いし。と、先生は、ラチ周りの笹竹の長いやつを一本、パキッと追って、追い鞭代わりにし(!笑)やっと走り出してくれた。が、それでも落ち着いて2周ほどできるまでずいぶんかかりました。

    駈歩練習

    で、駈歩。
    正反動は練習しなくていいですか?と先生に尋ねると、
    「正反動は馬も疲れるので、駈歩しちゃいましょう」とのこと。

    お尻の運動だから。

    駈歩のスタートである、ストップ、後退4歩、まではうまくいくのに、どうしても「手綱を張る」が「手綱を引っ張る」になってしまう。

    冒頭のたらたら常歩の最中に「手綱を張る」をこっそり練習してもいいな。

    駈歩がなんとか始まったら、手綱を合わせるのはだいぶできるようになってきた。

    なにが進歩って、スタート時の恐怖心がもうないこと。

    だから手綱を合わせることに集中はできるのだが、肘が上がり過ぎたり、手綱を引っ張り過ぎたり、と、集中しているのに「うまくできない」状態。
    わは四肢の動きに関してとくに不器用なので、練習あるのみです。そこへさらに「右脚を使う」が加わります(左回りなので、外足である右脚で、けしかける)。

    「先生、初歩的な質問です。脚を使うって結局どういうことですか?」
    「踵だけ、ちょいっと当てるんです」

    サンヨーに通っていた頃に発見した、バレエの1番のようにつま先を外に向ける動きを入れる、ということみたい。これを手綱を合わせるのと同時にやるなんて、めちゃくちゃ難しい!
    家でバランスボールで練習すべし。

    それでも、一度、とってもいい感じで気持ちよく乗れた時がありました。

    もしかしてダンツくん卒業?

    終わってから、先生が
    「次はサウスウィンドに乗れますね」。

    なんと、ダンツくんを一旦卒業かもしれません。

    ダンツくんは、動き出しがのんびりなので、わのような初心者でも安全ですが、むしろだからこそうまく乗りこなす上級者が乗れる馬でもあるそうです。が、わの指示だとどうしてものんびりのままなので、もう少し走ってくれるサウスウィンドが、次の練習段階には良いかもしれないとの判断のようです。

    「ひえ、新しい馬なんて無理です〜」
    「そこまで乗れれば大丈夫ですよ」

    一旦軽速歩をダンツくんが始めてくれれば、わの乗り方は悪くないらしい。がんばろう。

  • 乗馬Day 61: 調馬索に戻り…

    乗馬Day 61: 調馬索に戻り…

    2023年8月22日 アン乗馬クラブ ダンツキャスト

    朝一に間に合うよう、5時半起床、乳飲子犬の世話6時半に出発して馬場へ。

    鞍を鞍倉庫から出して準備する。その間、安澤先生がダンツ君を洗蹄場へ引き出してくれる。固く絞った布で身体を拭き(ブラッシングにするときとの違いがわからぬ。どうやって判断するんだろう)、鞍を乗せまする。

    馬装の順序

    1 ジェルパッド。前方後円墳の状態でね。頚椎と胸椎の間くらいに先端がくるように

    2 ゼッケン。それよりも首の方へ

    3 羊毛パッド。裏にふわふわの羊毛がくるようにね。馬のためで人間のためじゃ無いからね。これは頚椎の根本をしっかりカバーするように

    4 鞍を載せる

    5 腹帯をつける(腹帯は先生がつけてくれた)

    6 頭絡をつけ、腹帯とを「マル管(まるかん)」で繋ぐ。先週、この綱の名称がわからなかったが、先生が、どなたかの乗ったあとでこんがらがったその綱をほどきながら「まるかん」と呼んでいた。「マルカン」自体は、2個ついている丸い輪のことだと思う。綱の名称は何ていうのかまだ不明。ちなみに、頭絡はまだ先生がつけてくださる。

    マイ拍車

    こうして少しずついろいろ学びながら、馬場へ連れ出す。ダンツ君、もう行きたくな〜い感まるわかりです。

    今日もGoProを用意して、またがり、常歩スタート。あとからGoProで見ると、実に実に実にゆっくりだ。ゆっくりすぎるだろ。乗っているとあまりそう感じないのよね。もっと馬を勧められるようになりましょう。

    そうそう、今日は初めてのマイ拍車を装着しました。実は拍車と拍車をブーツにつける革紐をセットする方法がわからなくて、今日乗った時のは、まるで出鱈目です。(帰宅してからネットで調べて、ちゃんとやり直しました。やり直したのがこちら。ちゃんと家で予習してから来ようね)

    軽速歩の練習

    せっかくマイ拍車をつけましたが、ダンツ君はものともしません。軽速歩を練習しようと思っても、5歩くらいでいやいやしてしまいます。26歳だからね〜。でも今日は朝方に大雨が降ったりして、この夏の中でも過ごしやすい方なんだけど。いや、湿気がすごい。大きく馬場をつかっていまして、手前を変えて直進したりなど、常歩状態では綺麗にターンして綺麗に直進して、ができたかな、とは思います。が、速歩になると、とにかくあまりに動いてくれないので、先生がついに調馬索を取り出しました。あちゃ〜、調馬索に戻っちゃいました。

    「あさいちはね、動きたがらないからね」

    と慰めてくださる優しい安澤先生です。

    それでも軽速歩で回り続けるのがなかなか大変でした。

    駈歩の練習

    なんとか継続できるようになったら、正反動の練習はすっ飛ばして駈歩練習へ。

    ここでも、止まって4歩バックして止まる、まではできる。いい感じ。で、そこからのスタートで

    ・私は、手綱を引き締めてしまっている。引き締めるのではなく、はみから手元までのたるみをピント張る。おそらく、それによって馬がそこから離れようと首を前に引っ張る気持ちになる瞬間に、わの右脚を後ろへ引く。それによって馬が右の後ろ足を前に出す。この二つの連動によって駈歩になっていくものと思われる。
    あとは手綱を馬の首の動きに合わせていく。馬の首は、背中の伸縮と連動している。後ろ足で地面を後ろへ蹴った時、首は前に向かう。前足も前方の地面に向かって伸びる。伸びたら、後ろ足を前に戻すし、前足も戻る。両足がお腹の下に縮まる。そこからまた後ろ足が後ろへ地面を押すように蹴る。きっとこんな感じで動くんだろうな。

    もっともっと乗らなくては掴めないだろうなあ。わは1週間に一度のペースでしか来られないので、のんびりいきましょう。

    なんとか調馬索つきで駈歩で一周できたので、今日はここまでかなと思ったら、調馬索なしで軽速歩で大きく回る練習をさせてくれた。手前を変えて2周。なんとかできました。やれやれ。

    乗馬後のお世話

    お世話して鞍などもちゃんとしまっておしまい。

    いやいや、実は鞍を外す時、鞍だけ持ったはずなのに、わの腕力が足りなくて、もちあげるというより引きずる形になり、結果的にジェルパッドまで一式全部動いてしまい、持っていた鞍以外が下に落ちてしまった。む〜。腕力がんばれ。

    今日はポカリもおやつもなく、ダンツ君、お水ばっかりでごめんね。でも水浴びは嬉しそうだったね! 蹄油(ていゆ)はつけなくて良いとのことなので、そのままにして馬房へ。

    今日もありがとね、ダンツくん

  • アイルランド50代女一人旅10 イェイツタワー

    アイルランド50代女一人旅10 イェイツタワー

    2023年10月8日 グレゴリー博物館の館長さんに教えていただいて、イェイツタワーに向かいます。

    その前に、この街の救貧院に行ってみました。レディ・グレゴリーは『The Workhouse Ward (直訳は「救貧院病棟」。私が上演した際につけた日本語タイトルは『出られない二人』)』という戯曲を書きましたが、彼女はその戯曲を書くためというよりも、古来のアイルランド語圏民の言語や暮らしをリサーチには、大英帝国の恩恵を受けてこなかった貧民たちと触れ合うのが最も良いと考え、救貧院を頻繁に訪れていたのです。『出られないふたり』には金持ちのイギリス系婦人が登場しますが、グレゴリー自身がモデルになっているのかもしれませんね。その彼女が頻繁に訪れたのが、彼女の住まいである Gort ゴートにある救貧院。今は彫刻家の私邸(アトリエ)として使用されているけど、友達だから、安心して訪ねて見て、とグレゴリー博物館の館長さんに言っていただきました。すごいぞ、グレゴリー・コネクション。というわけで、到着したは良いのですが、たしかに救貧院らしき雰囲気はある。が、そもそも塀が高くつくられ、一般の人の目には中が見えないようになっていたものだから、当然、中を見ることはできません。高い塀に沿って歩いていくと、陶器アーティストのアトリエらしい立派な入り口がある。ちょっと入り口にびびって、違うかもしれないと思ってしまい、結局声をかけずに車に戻りました。

    こちらの動画がその記録↓

    それから絶対に行ってご覧と言われた、イェイツタワーへ向かいました。その名も

    Thoor Ballylee. トール・ベリリー。

    thoor とは、tower のこと。ベリリー塔という意味です。15世紀のブルグ家の城です。19世紀からグレゴリー家の所有となり、グレゴリーに嫁いだオーガタ・レディ・グレゴリーがイェイツのパトロンとなった関係でしょうか、この城をわずか35ポンドでイェイツが買い上げ、1929年までの12年間を彼は家族とここで暮らしました。1929年にイェイツに見捨てられたこの塔は、1951年、アメリカの映画監督ジョン・フォードの『静かなる男』でフィーチャーされたりしましたが、塔自体は見捨てられたまま、1965年になってようやく、イェイツ博物館として生まれ変わりました。

    目の前に川があり、その川が真っ黒なんです。川床が真っ黒。タールですね。えーっと、かなり古代に沼で死んだ人が化石状態になって発掘されたりする土壌がイングランド〜スコットランド〜アイルランドにはあって、その土壌は bog ボグと呼ばれるのですが、ここもそれ。ボグとは、要するに、タールの沼地なんですよ。そのタールが土壌にあるので、川が真っ黒で、かつ、川床が赤いんです。見るとびっくりします。日本では見られないタイプの(無知なので、日本でもあるかもしれませんが)赤黒い川床です。最初、鉄分かと思いましたが、鉄分もあるかもしれませんがタールだそうです。

    塔の中は、まるで中世。え、どこに「部屋」があるの?という感じで、階ひとつひとつがオープンスペースのようになっています。寝室と書斎のある夫婦の階、子供部屋の階、となんとなくわかります。川の上に立っていますから、湿気はものすごかったんじゃ無いかな、などいろいろ「じぶんが住むなら」を考えてしまいました。

    塔のてっぺん、屋上に出ると、ぐるりとこのあたりが見渡せます。やはり「住まい」というよりは「砦」感。そこがまたいいんだけどね。
    屋上の扉はめちゃくちゃ小さい。
    東西南北、見渡せます。遠くの丘がいいね。森の中に消えていく川もいいね。苔むした屋上の石積みもいいね。

    向かい側にはコテージもあって、そこでイェイツ関連のワークショップや学習プログラムが行われているとのこと。なるほど=。

    小川に沿って歩いていくと、倒木。それを潜って超えるとまた倒木。それを潜って超えないうちにまた倒木。これさあ、映画でみるけど、想像上の「現実にはない状況」だと思っていました。例えば Star Wars とか Avatar みたいに。ところがどっこい、現実に存在してた・・・。ヨーロッパすごい。舞台装置として美術家が想像して「創り上げる」までもなく、倒木3本連続って、ふつーにあるんだ、ですよ。特撮じゃなくて、ここに撮りに来ればいいんじゃね、です。ヨーロッパの森に入ったらこれもフツーなのね。『ハリー・ポッター』も『白雪姫』も『 ターザン』も『ジャングルブック』も『指輪物語』も、とにかく森の中で倒れた木をくぐる場面は全部、実際にあるんだな。と、ものすごくびっくりした三輪えり花。こんな森があったらな、という想像力ありきじゃなくて、こんな森があるからな、の現実ありきの冒険物語なのだよ。なるほどなぁ。

    と、妙になるほどの多いベリリー塔探索でありました。紹介してくださった皆さん、ありがとうございます。それから、この塔の案内係に話を通してくださったグレゴリー博物館のキュレイターさん、ありがとうございます。

    今日は塔でイベントがあるとかで、後からそのキュレイターさんがとってもおしゃれして到着して、一瞬誰だかわからぬ美しい変身ぶりでした。

    これらの学びがこれからの三輪えり花の芸術活動に影響していくと思うと本当にワクワクします。

    レンタカーを返す時刻は、実は、勝手に鍵を入れといて、とありがたい曖昧さなので、お尻時刻に焦ることなく行動できます。

    最後に、『出られないふたり』に登場する村キュランロゥに寄り、遅いランチとしてオイスターを食べます。毎日オイスター! Curranroe は1837年にはあった村で、もう村としては存在しないの。Flaggy Shore という撮影スポットは、静かな港。一団がスキューバダイビングをしていた。巨大なカメラや投光器を持参していたので、何かの撮影隊かもしれない。話しかけてもあまり詳しく教えてくれなかったから、何かの捜索だったのかもしれない。

    そしてロブスターバーでオイスター食べる。14€。

    ロブスターは40€するし、これからゴルウェイに戻るのでオイスターだけにしておく。オイスターはブラウンブレッドと一緒に食べるのが慣わしのようです。

    1人でふらりときてギネスをハーフパイント頼んでスマホしている私と同年代の女性もいる。家族パーティーもやっている。いいところだなぁ。

    パンはサービスだったし、小銭のお釣りもきた。良心的ですね。

    明日はいよいよイニシュモアへ渡ります。

    つづきをお楽しみに!