Enjoy Playful Life!

昨日の敬老の日には何をしましたか?

敬老の日に仕事

わたしは、運営中の『シェイクスピアの演技術』ステップバイステップ講座のワークショップをやりました。

普段はなかなか東京に出てこられないわたしの塾生たちは、ふだんはオンラインで演技を勉強していますが、毎月、リアルで開催するワークショップに参加しにやってくるかたもいらっしゃいます。

オンラインでもじゅうぶん演技は勉強できるのですが、その場でリアルで出会えるときに、ぐんぐん成長がみられるのが嬉しいです。

父のセルフ敬老の日

てな訳で、帰宅した時にはもう夜。

家では、父が、セルフ敬老の日で、お寿司を用意して待っていてくれました。
楽しい家です。

棚卸で見えてきたわたしの立場

さて、来週の秋分の日に向けて、今年これまでの8ヶ月半のあいだに手に入ったものを棚卸してみましょう、という課題は進んでいますか?

わたしはそれをやりながら、だんだん見えてきたものがあります。

それは、わたしの立場。

立っております。川として。川は姿をたくさん変えますが、いつも川です。

わたしは、三輪えり花という一人のキャラクターでありながら、「教師の顔」「演出家の顔」「俳優の顔」「英語使用者の顔」「運営者・経営者の顔」などを使い分けていることがわかりました。

実質的には、演出家の顔・俳優の顔なんですが、こうしてネット上で皆さんと出会う場合は圧倒的に、教師の顔である場合が多いようです。
これをもう少し、インターネット上でも、演出家・俳優の顔の面を出していったほうがいいな、と感じています。

そこで!

タイトル変更で気分一新

メルマガでこの記事をお読みの方は、お気づきになりましたか?

今日は、メルマガのタイトルを変えてみました。

すでにわたしのブログでは使っているキャッチフレーズですが、

演劇の遊び心満載のライフスタイル
Enjoy Playful Life

ライブインタラクションはなんのためにあるのかというと、あなた自身が、ご自分の人生の毎日をより楽しく明るくストレスなくEnjoy (喜びをもって)すごすためです。

だから、ライブインタラクションの how to だけではなく、もっと enjoy life つまり「遊び心」の観点からの記事もお届けしようと思います。

何しろ、英語で、演劇のことは play、
俳優のことは Player というくらいですからね。
遊び心がなくちゃ始まりません。

Enjoy Playful Life.
EPLですよ。

ぜひ楽しみにしていてくださいね!

そうそう、ライブインタラクションに特化した内容は、毎週月曜日に、【今週のライブインタラクション】というタイトルでお届けしますので、ご安心くださいね。

どんな気持ちを軸にこの週を過ごしたら良いかという提案をしていきます。

Life is but a walking shadow.
Then, enjoy!

敬老の日に秋分の日に向けてPrepare for Autumn

きょうは敬老の日ですね。

わたしの父は86歳ですが、めちゃめちゃ元気で、老いを感じさせません。

彼の元気さの秘訣は
散歩と体操です。

犬のRomeoと共に毎夕、2時間近く散歩してきます。
近くの山に登り、山のてっぺんで、体操をして帰ってきます。
体操をしているあいだ、Romeoは山の向こうを通る電車に、ワンワン吠えているそうです。

微笑ましいね。この幸せよ、永遠に、と思います。

さて、今日が終わると、1週間後には秋分の日がやってきます。

ここから一気に冬へむかうわけですが、そのまえに、穫り入れを考えてみましょう。

この一年、それぞれが何かを得ようと思って頑張ってきたことでしょう。

どんなものが手に入りましたか?

秋分の日を前にして、ちょっとこの一年で得られたものの棚卸しをしてみましょう。

「なんにも得られていない・・・」

そんな人はいません。

新しい友達、古い友達との仲直り、あるいは、要らないご縁切りでできた、新しいさっぱり感。

体重。(おっと!)

子供の成長。

伴侶との会話、新しい発見、旅行。

このライブインタラクション・メールからも得られたことがあれば嬉しいです。

どんな些細なことでもいいので、いえ、むしろ些細なことの方に価値があるくらいですから、日記帳に書き連ねてみましょう。
手書きがおススメです。

きっと、この先の冬に向かってどんな備えをすればいいかが見えてくると思います。

【今週のライブインタラクション】

手に入ったものを書き出してみよう。どんな発見がありますか?

Happy Chance

こんにちは、三輪えり花です。

先日も某大学に特別ワークショップに行き、学生たちから、こんな声をいただきました。

・えり花さんの授業、楽しかった!
・えり花さんに教わると、それまで難しいと思ってたことが、うわ面白い!って思える!
・えり花さんが一緒にいてくれると、全然違う視点を発見できて、なんか自分もできるじゃん、って元気になる!
・教わるんじゃなくて、発見してね、とえり花さんが勇気付けてくれるのがすごく良かった!

嬉しいです。ありがたいことです。

わたしが使ったのは、
新世代型コミュニケーションなんです。

目の前の相手に応じて、
その人個人の良さを認め、
自分で良さを引き出していけるように導くだけ。

多くの成果を上げてきた
三輪えり花のコーチングは
新世代型コミュニケーションそのものです。

来年こそ!を実現する

そのエッセンスを凝縮した
新世代型コミュニケーション・コーチングの
ミニセミナーをやります。

併せて
新世代型コミュニケーションを
周りの人にも教えることのできる
資格取得講座の説明会も行います。

来年に向けて、
より理想的な自分のくらしかたを
追求したいかた、
目の前にいる人の能力を
ストレスなく伸ばしていきたいと
切に願っているかた、
来てみませんか?

当日の説明会でお話しする
【新世代型コミュニケーション指導法LIC資格取得講座】とは
1年間じっくりかけて、
新世代型コミュニケーションの
あらゆる手法をあなたが身につけ、

さらにコーチとしての
資格を取得できるすばらしいものです。

これをしっかり身につけると
「こうなったらいいな」
という夢のある選択をすることで
自分で自分の人生を決め
楽しく前向きに過ごすことが
できるようになります。

しかも
コーチ資格を得られることで
地域やチーム、会社、
劇団、プロジェクトの中で
リーダーとして
周りを引き締めつつも
一人一人が心から喜んで
成果を出し合う
そんな空間づくりを
進めていくことができます。

あなた自身が
自分の人生の演出家となり
人を育てる仕事で
ご自分も成長し
豊かな毎日を送ることができる
ようになるのです。

【得るものがいっぱい!】

このLIC資格取得講座は、
1年間、わたしが
受講生ひとりひとりの
個別なニーズに合わせて
きめ細かい指導とサポートを
繰り返しながら
あなたが立派なコーチとして独り立ちし、稼いでいけるように導くものです。

毎月の都内でのワークショップもあり、
実際に顔を見て、
それぞれの個別な分野における
問題を解決する方法を探ります。

これは、土曜日に設定していますので、
遠くからも参加可能です。

だって、
ひとりでも多くの皆さんに
新世代型コミュニケーション力を
誤解なく高めていただきたいからです。

なぜなら、
そうなれば、そのかたが
ストレスフリーで気持ちの良い毎日を
送ることができる。

そのかたの周りにいる方が、
お子さんであれ、
仲間であれ、
ストレスフリーで明るくなり、
素晴らしい能力を発揮し、
より嬉しい成果を上げることができる。

幸せな人が増えます。

幸せな人は、
他者に対しても意地悪をしません。

幸せな人ばかりになったら、
世の中はどれほど
生きやすくなるでしょう!

あなたひとりが
新世代型コミュニケーションを
駆使することで
どれほど多くの人に
良い影響が及ぶことでしょう!

それを思うと、本当に、
たくさんのかたに
これを身につけていただきたい
と思うのです。

一方で、
わたしが個別に対応できる人数は
限られています。

ですので、募集人数はごく少なめです。

【新世代型コミュニケーション指導法LIC資格取得講座】は

2019年10月から始まります。

10月というのは、
古代の知恵の暦において
神々が来年のことを話し合う
大切な時期。

つまり、
わたしたち人間も
来年から先の未来を創り始める
には最適な月です。

これをご覧のいまがそのとき、
そう思われる方、ありがとうございます。

この人数限定の特別な
資格取得講座を受けるには
どうすればいいか、
その説明会を行います。

さらになんと!
新世代型コミュニケーション・コーチングのミニセミナーも行います。

取得した資格を使っていくと
どんな未来が待っているか、
それがよくわかる説明会になりますよ。

受講申込みは、
説明会でのみの受付になります。

これが目に留まって
【新世代型コミュニケーション指導法LIC資格取得講座】
に興味があるかたは
必ず参加してください。

新世代型コミュニケーション指導法LICコーチングセミナー&説明会は、
全部で5回あります。

日時(場所は新宿)
 ⑴ 9月16日(月)18:00ー21:00 
⑵ 9月21日(土)13:00ー16:00
⑶ 9月23日(月)18:00ー21:00 
⑷ 9月28日(土)13:00ー16:00
⑸ 9月30日(月)18:00ー21:00

* 2時間のセミナー&説明会ののち、ご希望の方に個別コンサルティングをプレゼントいたします。

* 説明会参加費は3,000円です。

参加希望の方は、下記の各回の申し込みフォームから登録をお願いいたします。追って、詳細のメールが届きます。

第1回(9月16日)申し込みフォーム(締め切りは15日深夜まで)▽https://elicasm.com/ent/e/c3YV1iTWvxGJyX57/

第2回(9月21日)申し込みフォーム(締め切りは19日深夜まで)▽https://elicasm.com/ent/e/c3YV1iTWvxGJyX57/

第3回(9月23日)申し込みフォーム(締め切りは21日深夜まで)▽https://elicasm.com/ent/e/1WeK5m5JLHx83HPm/

第4回(9月28日)申し込みフォーム(締め切りは26日深夜まで)▽https://elicasm.com/ent/e/QYpuJLA5HJVajQPD/

第5回(9月30日)申し込みフォーム(締め切りは29日深夜まで)▽https://elicasm.com/ent/e/3PM7yEx5JGWnrm5Q/

あなたとセミナー&説明会でお会いできるのを楽しみにしています。

〜演劇で遊び心満載のライフスタイル〜
演出家・俳優・脚本家
ライブインタラクション・メンターコーチ

三輪えり花

習慣を変える Change Your Habits

朝起きた時に気怠かったり軽い罪悪感を覚えるようなら
習慣を見直してみよう。

肉食に偏り過ぎていませんか?
コンビニ食に頼りすぎていませんか?
ほんとうはお酒は心身に悪いとぼんやりわかっているのではありませんか?
座り過ぎではありませんか?
スマホ画面で他人の不幸を味わうことに夢中になってはいませんか?

どれも習慣。
まずどれなら辞められそうですか?

【今日のライブインタラクション】
やめたいと、ふと感じる習慣を書き出してみましょう

追記:良き指導者をめざすかたに、10日間限定の無料メールレッスンをお送りしています。2019年9月14日までの登録限定。

アラブ国際演劇祭2019概観 ATF2019

アラブ国際演劇祭の中身報告です。

演劇の話です。
この記事では演劇の話しかしません。
アラブの演劇
イスラム圏の表現の自由
イスラム圏の女性俳優の立場
イスラム圏の家庭
イスラム圏の(エジプトの)家の中
イスラム圏の夫婦の関係
イスラム圏の男性が女性を見る視点
などに興味のある方は、面白いかもしれません。

1 失敗はプレミアム

アラブ国際演劇祭2019のパンフレット表紙と裏表紙。
1センチくらいの厚さで20センチ四方くらいのもの。
写真は、70年代の日本の絵はがきみたいな感じ。
人の顔がとてつもなく多い。
関係者の顔は全部だす、みたいな。

わたしがいただいたものは、途中でページが切れてなくて、半分くらい逆さまになっていた。
ページが切れていないので、中がみられないのね。
隙間から覗くだけ。
いわゆる、乱丁になってしまったんですな。
なんかかえってプレミアム感があって、ページを切らずにそのまま持って帰ってきました。

2 村の真実、外には見せない顔がここに

進行表
こちらがコピーでもらった進行表。

フォンタナというレストランで、朝食・昼食・夕食の時間が書いてある。
たしかに時間と時間の合間には、メインのプレートなんかは片付けられてしまうだが、午前9時から、ホテル3階の会議室階で、出演者用のワークショップや、記者用のインタビュー、アラブで演劇をやる意味における研究発表などが15時までやってるわけ。

で、準備や報告などで朝食・昼食時間にいられない人も多い。
その人たちのために、会議室階のロビーエリアにも、会議室内にも、常にお茶とお菓子とサンドイッチなどの軽食が用意されている。
すごいなあ・・・

おもてなしっていうか、参加者第一で、すごく行き届いている。

正直、アラブ諸国でこういうことが行われていることにびっくりした。

三輪えり花さん、偏見ですよ、と言わないで。

本当に何も知らずに、アラブ諸国ってイスラム圏でしょ、いわゆる西欧キリスト教文化圏を嫌いなんだよね、という偏見というよりも、「無知」で訪問したのですから。

三輪えり花、無知を自慢するより、調べてから行ってはいかがですか、と思うでしょう?

わたしはリサーチは案外欠かさないタイプですが、アラブの演劇ですよ。

わかるわけないでしょ。

こちらの文化(日本や欧米)にやってくるのは、アラブ諸国では迫害されているような、人権派だったりするわけですから、実際にアラブの国ってのはどうなってるの?というのは、なかなかわからない。

アラブ諸国に行ったり駐在している人にも聞くけど、彼らは日本人として、ビジネスとして、あるいは政府関係者として、いわゆる、対日本人としての応対を受けている。

このアラブ演劇祭は、純粋に、アラブ諸国用で、キリスト教文化圏とか別の言語の国の人などを一切、対象にしていないわけです。

ね?

日本で言えば、村以外の人には優しく対外的な対応ができるけど、村の中では、村の出身者以外はわからない掟や風俗がある、という状態のところに行ったわけですよ。

興味津々でしょう?

3 字のうまいへたってあるんですか?アラビア語。

メンバーズパス手書きで、線から上は、「観劇者」線から下は「三輪えり花」さらにその下に「日本」と書いてある。

他のアラブ人たちが、
「これ書いたの、誰?すごく上手いね、ぼくのなんかこんな字だよ」
とみせてくれるが、へたかうまいかまったくわからん。

裏には、どのお芝居のチケットを購入済みかチェックする欄がある。
横段が、劇場。
一番下のオレンジの欄が、先日のブログで書いた、シグネチャー作品のこと。オペラ劇場中庭での「夜の旅行者」です。
それ以外の劇場は三つだと思っていたら、四つですね。
1日のうちに見るのが三つで。

4 参加するって大変だ   

演出家、演劇教師、演劇研究者、文化担当官ら。
演出家と演劇教師には俳優を兼ねる者も多い。
招聘された女性はイラク、イスラエル、日本三人のみ。
ただしホテル内には参加作品のメイン俳優としての女性の姿は見かける。

ATFの名札は非常に役に立った。

審査員も一緒に食事をするが、食事中は作品の話はしない。   

招聘された者たち同士の交流は食事時と大型バス3台でで移動する車内、及び劇場到着後のロビー。

再会を喜んで抱擁する姿は、まるで戦争から帰ってきたみたいだ、と感じたが実際、互いに生きていたのが不思議な状況下にいるのだと痛感させられる。

ヨーロッパ在住でこのATFのためにやってきた人たちもいる。

私も次から次へ名札を見せて、日本の代表として来ました、話を聞かせてください、と握手してITIの名が入っている名刺を渡して周り、かなり多くの人が日本から視察に来ているとわかったと思う。

そもそもホテルにも劇場にも日本韓国中国系は私一人だから、いやでも認識したろう。

こちらがどんどん話しかけるので徐々に向こうからも話しかけてくるようになった。

日本と何かできないか、ワークショップをやってくれないか、などの話がいくつかある。

が、それを直接話題に出すのは一部で、それとなくこちらに作品の写真などを見せてアピールしてくる。   

一方、俳優同士は大会形式のためか、あまり自分たちの劇団以外とは交流しないようにしているように感じた。

最終日になってやっと笑顔を交わせるようになったのは、審査が関係なくなったせいだと思われる。   

また、ガンナム氏ら事務方と演出と両方を兼ねる人もいるうえ、常に事務方は多重進行するイベントの采配、国家機関からの人物への対応参加国大使らが感激するときの警備を含めた対応、毎朝のメディアへのブリーフィングとインタビューなど多忙を極めていたが、常になんだかのんびりして笑顔で、どことなく浮かび流れるように存在していることに非常に強い印象を受けた。

彼らが多忙すぎるゆえ、事務方上層部と話ができる機会は挨拶程度のみであった。

多忙すぎると思い、事務方上層部にはあまり話しかけないようにして、審査に参加しない招聘者たちとの交流を重視したのだが、どのような交流ができるかを探るという大目的を先に持っていれば、彼らへの私のアプローチも変わっていたかもしれないと思う。

5 アラブの演劇では女性が大活躍!

今回の出品作品を概観します。 

国立劇場、平和劇場、風船劇場の三劇場に(もうひとつありました)1日に1作品ごとかかる。
つまり準備期間は当日の半日のみ。
上演時間は1時間から1時間半(アラビア時間でどんどん押す)。
よって舞台装置は必然的に簡易で背景幕とローテート型の照明(ロックコンサート的な)が多用される。

国立劇場はイタリア歌劇場スタイル。
平和劇場は靴箱型だが上下の観客席は歌劇場スタイルで内側を向くようにしてあるので、身体を曲げて舞台を見ることになる。
風船劇場は客席部分は使わず、広い舞台面に少人数の観客を入れ、舞台と客席の極めて近い円形劇場として用いる演出に使っていた。   

音響や照明はそれぞれ独立して自己主張しており、大きすぎ、やりすぎ、かつ芝居の流れを助けるどころか妨げている。
あたかも学生のロックバンドが自分の音と大して上手くないテクニックを大音量で聞かせようとするのに似ている。

生演奏を使ったのは『夜の旅行者』、『首輪と腕輪』と『朝のライラク』でこの二つは照明もうまく馴染んでいた。


録音を使ってはいても、よかったものが『電波』、『第14室』、『無意味な行為』、『狂人』。

但し、カイロ国内どこも放送ものは大音量なので音響技師が録音ものは大音量にすべきという文化を持っているのかもしれない。

台詞も全てマイクが入り大音量だった。

因みにマイクは細い線にぶら下がったマイクロマイクが舞台を全部カバーするようにあらゆるところに配置されている。

照明に関しては国立劇場の商用演劇的な有名人たちのミュージカルにしても人に当たらないところで勝手に動いているので、1日の準備ではその調整ができなかったとも考えられる。   

演技は、二本を除きかなりレベルが高かった。
(うち一本はプロというより普通の学生たちだと思うので批判しない。後の一本はがんばっているのにどうにも素人臭さが抜けない。一所懸命なのとうまいのとは全く違うのを感じさせてくれた。)

女性が怒鳴り散らし
男性は辟易して怒鳴り散らす
という構造の戯曲が多く、

アラブの女性はこんなにしょっちゅう怒鳴り散らしているのか、という印象を持つ。

それが現実でリアリスティックなのかもしれないが、ドラマにするには緩急がつけられなくなる。

女性は声を潰している人も多く(マイクをガンガンに入れているにもかかわらず)発声術を教える人が必要だと感じる。

男性の発声は全く問題ない。

但し、苦悩に満ちた怒鳴りちらす大量のハムレットとマクベスがいたような印象。

『夜の旅行者』『首輪と腕輪』『電波』など、静かに喋ってない面が深くかつユーモアを忘れない理想的な演技が出来る団体もあるので、怒鳴らなくても人の心を動かせることを信じて心理を深くしていくことがこの先、求められる。

『ヤコブの梯子』はフランスの太陽劇団風かグロトウスキ、メイエルホリド的で、ビジュアルは面白かったしストーリーも興味深かったが、物事の繰り返しが多く、言葉がわかればもっと面白かったかもしれない。

もっと内面追求できる素質を持った俳優たちなので、演出家は俳優の心理追求の力をもっと信じると良いのにと感じる。   

台本の多くは、女性の扱いがうまくできない男性の悲哀を描くもの。

女性のキャラクターも強いがどうしても
「それに翻弄され辟易し困惑して破滅する男性」
を描いている。
アラビアンナイト時代から変わらないテーマ。

言葉の量がものすごい。

6 一位を発表します!

全15作品のうち、審査員投票を経て、選ばれた、今年の一位は、「首輪と腕輪」

前評判はガンナムさんの『朝のライラク』だったが、ノミネートされたのは、『首輪と腕輪』、『短い思い出』、『狂人』、『慈悲』の4作品(もしかしたら1日にひとつを選び5つだったかもしれない)。

大賞を取ったのはエジプトの、風船劇場を使った『首輪と腕輪』。
1980年代の小説の戯曲化らしい。
客入れから高度に楽しめる歌、踊り、漫才で乗りの良い楽しい雰囲気に巻き込み、なのにストーリーは家と男主体の社会に縛られて破滅していく若い女の物語。
歌と踊りとコーラスと芝居を回す狂言役の男女3人ずつが、とっても魅力的。うまい。かろやか。つい見ちゃう。

一昔前のエジプトの家の中。
女性が家の中ではどんな格好で生きているのか、
外へ出る際に黒の布をかぶる様子など、
対外的には表に出さないような生活の様子が見て取れて、
うむ、これが演劇の良さだ、と思った。

舞台は、アルファベット大文字の「アイ」の字型で、客席は「アイ」の中棒を挟んで対面式。
アイの字の上と下の線に、家の中と、エジプトの神殿。
エジプトの神殿にはファラオの像があり、これが神秘と魔術のエジプトを表す。

物語は、この家の娘の結婚と破滅なのだが、彼女はファラオの像との恋愛で妊娠したりするわけ。
年上の金持ちに見初められて子供ができないので、祈りにいったら妊娠して、でもそれを自分の子じゃない、不貞の子だということになり、離縁させられて自殺する、みたいな話であった。

暗い話なのだが、例の狂言回したちの明るさと演出と演技の見事さで、ぐいぐいこちらを引っ張る。もう、ぜひ日本にきてもらいたい。

ストーリーの重さ悲しさと、それを語る方法の軽やかさと楽しさの対比、またいまだにエジプトの地方に残る生活をきちんと描き、エジプト文化を伝える上でも貢献していた。対象に選ばれるにふさわしい演出と演技だったと思う。

だが私が仲良くなった人たちは
「エジプトで開いたからエジプトが選ばれた」
という言い方をする人もいた。

7 日本でもあればいいのに。アラブ演劇。   

日本で上演してもらいたいと私が感じたのは

『夜の旅行者』(台本素晴らしい一人の旅行者が真夜中の電車の中で過去の権力者の亡霊に悩まされる。映画にもなった)、
『首輪と腕輪』(上述。台本素晴らしい。)、
『事故』(台本素晴らしい。現代エジプト、ストーカーによる監禁事件を演劇的に。ストーカーは多重人格という設定を使いコミカルと暴力と妄想の世界が交差する)、
『ヤコブの梯子』(台詞は「ヤコブ」の一言が大半を占め、抗いがたい力に支配されて自由に動けない現代人の姿が太陽劇団的なメイクと象徴的なムーブメントで見せて飽きさせない。台本を得るよりも彼ら自身に演じてもらいたい作品)、
『無意味な行為』(台本面白い。戦闘が続き部屋から出られなくなった俳優二人が、オセロやハムレットやちチェーホフなどを演じながら生き続けようとするも。。。)、
『第14室』(台本面白い。一人の男が図書館の一室で深層心理の妄想に取り憑かれて破滅する)。 

アラビア語がわからなくても流れは掴める。
通訳のハイサムさんに終演後にストーリー展開としてわからなかったことを尋ねた。

8 盛り上がるお客様とモグラ叩き。   

歌と踊り、身体表現、生演奏ソロ等、台詞の応酬ではないものが挟まれた時、いちいち盛大に拍手をするのが、お約束のようである。

終わればどんなものでも盛大に口笛を吹いて囃し立て、喜びを表現し縁者をねぎらう。

カーテンコールは必ず演出家と脚本家が舞台に上がる。
演出家自ら舞台に登って真ん中に入りおじぎをし、「私の作品」として提供している。

もっとも、これもフェスティバルとして脚本家やデザイナーを連れてきているがゆえに、挨拶をすることになっているのかもしれない。

携帯電話は絶対に切らない。
上演中でもガンガン電話が鳴る。
音響は大音量と相場が決まっているので常に大音量で客席に響き渡る。
そして電話に出る。
流石にほかの観客は「しっ」と言うが、構わずに立ち上がって堂々と出て行く。

国立劇場の場合のみ、携帯電話はお切りください、というアナウンスが入り、警備員が上演中もチェックに回るが、ここを注意すればあそこでフラッシュが光る、そちらへ行けば今しがた注意したばかりのところでまたスマホがつくなど、モグラ叩き状態である。

9 しってましたか? 実は演劇が大好きなアラブ諸国!

アラブ演劇祭の運営についてお話ししましょう。 

私の出会った限り、参加者の出身国は、エジプト、スーダン、リビア、アルジェリア、チュニジア、モロッコ、モーリタニア、イスラエル、パレスチナ、ヨルダン、カタール、アラブ首長国連邦、イラク、クェート。

ドイツやフランスなどヨーロッパで研究者・教授として活動していてこのフェスティバルに参加しに来ている人もいる。

彼らを全て同じホテルに宿泊させ、出発日と帰国日の異なる人々を全て空港からホテル間の送迎まで段取りを組んであるのが素晴らしい。

段取り専門のスタッフが2名いた。
デスクと車などの手配と。 

先述したが、昼間のシンポジウムは会議室階となっている階で各部屋で同時進行するのだが、どの部屋にも水とスナックがおいてあり、また、その階の中央ロビーエリアには常に軽食が用意してある。
シンポジウム・スピーカーとインタビューなどが重なる場合、きちんと食事がとれないこともあるだろうことをちゃんと計算に入れていて、参加者主体であることがわかる。

一方で、3時半に集合してバスに乗り、芝居を3本見て23時半にホテルに戻るまでの飲食は一切手配されない。
(劇場にもカフェはあるが、チョコバーを置いてあれば良い方だ) 

観劇は一般の観客も参加するため、協会に配られるチケット数が決まっている。
ことに風船劇場の演目は人数制限もある上に人気が高いので、今回の参加者でさえチケットが売り切れる場合もある、そのことは事前に伝えられた。

当日、午前中に、どの芝居を見るかを申請し、パスにチェックをつけたうえでチケットを配られる。

大型バスでどうせ一緒に移動するのだが、チケットを持っていないと、劇場に到着した際に劇場側から拒絶され、何人か入れない人もいた。 

シンポジウムは時間通りに始まるので、協会が仕切っている部分は時間通りだが、バス運転手や劇場など、仕切りが他に移った途端に「アラビア時間」になるようだ。 

各公演では各国大使クラスもお付きを引き連れて参列するので、それらの車列は道路も止めて警官が先導する。

開会式と閉会式ではエジプトを代表する有名人たちも参列するため、メディアとセキュリティの手配もあったことだろう。

開会式ひとつとってもそれだけで大イベントである。

仮に、アカデミー賞と比べるとして、規模は小さくてもアカデミー賞が1日で終わるものなら、これはカンヌ映画祭のように何日も続くわけだから、相当な準備と企画があったことだろう。

もしかしたら、開会式と閉会式に関しては博報堂のような企画会社に任せている可能性もある。

これを毎年持ち回りで各国で行うことに費やすエネルギーと準備期間の短さを思うと圧倒される。

実際にアラブ演劇協会がどのような手順と人員配置でこれを運営しているのか、機会があれば調べてみたいところである。

10  それで、私を呼んだ意味は?

日本へのなにか意図があったからこそ、国際演劇協会日本センターへ、視察依頼があったわけです。

日本への関心を考えてみましょう。 

私がホテルや劇場にいると、声をかけてくる人は「ニーハオ」と言う。

「ヤバニ」と答えると「おー」で終わり。

話題は続かない。

それで、「日本の国際演劇協会から代表できました。あなたの国の演劇のことを聞かせてください」となる。

英語が苦手だったりして私と話したくても話せない人も大勢いたろうと思われる。

面白いのは、通訳のハイサムさんがいると、皆なかなか話しかけてこないのに、私が一人でいると、ふらーっと話しかけてくるという現象だ。

それで、主に朝昼の食事時が私の交流時間となった。

また、上述したが、コンテストがあるという緊張からか、参加作品関係者は最終日まで話しかけてこなかった。

それは、私に対して、というより、他のどの団体とも、である。
自分たちの団体でまとまって行動していた。

よって、私が話したのは主に研究者・引退した演出家たちである。

強く興味を示してきたのは、ガンナムさんとスーダンの他に、モロッコ、チュニジア、イスラエル。

どう繋げていくかはわからないもののとにかく知ってほしいという感じでコンタクトしてきたのがリビア。 

チュニジアは非常に具体的で、ヤングピープルズシアターフェスティバルを開くので、日本から学生の団体や大学生くらいの学生俳優たちが参加する作品を持ってくる可能性はないか、と具体的に尋ねてくる。
また、ワークショップを開催してほしいという話もある。
それで、能や狂言や歌舞伎などの伝統芸能がほしいのか、それともいわゆる西欧的モダンシアターで良いのか、と尋ねると、伝統芸能でももちろん良いし、モダンでもよい、とにかくプロでない俳優で大学生年齢層の出演者のいる作品が必要だとのことである。何か当てがあれば紹介したい。 

日本の演劇事情研究者もおり(日本語学習者で、演劇学の博士です)、明治維新以降第二次世界大戦までの日本の芸能事情に関する英語の文献を探しているとのこと。

ガンナムさんは、日本との繋がりを今後も強化していきたい方針。

国連大使でロンドン留学時代にイギリス演出家協会のワークショップで一緒だったアリさんは、スーダンと日本で何かできないかを相談しよう、という言葉でいつも終わってしまう。スーダンの、アリさんではない研究者は、スーダンにもモダンシアターは多く活動しているので、それらについても知ってほしい旨、述べていた。具体的な活動に入るのには、もっと何かきっかけが必要な感じ。

11 何が大事って、あなたのつながりです。

このアラブ国際演劇祭全体から感じたこと。

それは、 まず、海外で受け入れ団体があることの重要性を痛感。

もしも私が自費でひとりで参加したとしても、これだけの人と仲良くなれたかどうかは疑問だ。

団体として胸からのパスをぶら下げていること、数日間、同じホテルで同じ食事をすること、皆で貸切バスで移動すること、の3点が、参加者たちとインタラクションをとるのに非常に重要であった。

その地域文化に馴染むというところまではいかなくても、そこに集まる人とまず仲良くなれる。

中東地域は政治主導者があっという間にひっくり返る上にどこまでが嘘か本当か、国家レベルだとわからないというのを国民も感じているようで、大きな団体の繋がりよりも、今顔を見て話した個人同士の繋がりを非常に大事にするのだと感じた。

まさに、今目の前にいる相手との交流、ライブインタラクションがどれほど大切か、痛切に全員が感じているのがアラブ諸国の良心だと思う。

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