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カテゴリー: メルマガ《舞台表現》

  • ロンドンの馬具屋 W & H Giddenと19世紀の店たち

    ロンドンの馬具屋 W & H Giddenと19世紀の店たち

    乗馬ブーツの手入れをしていて、そういえば、このブーツを買った W & H Gidden はどうなっているのかな、と気になって調べてみた。

    W & H Gidden. 1806年創業。ウェリントン公爵がここの鞍に跨ってフランスを蹴散らしたなど、イギリス貴族の馬と切っても切れない仲にある優秀な馬具屋。エリザベス女王とその家族たちもここで鞍やブーツなど馬具一才を注文し、王室を警護する馬たちも全てここの馬具。

    74, New Oxford Street, London WC1

    住所を眺めるだけで、当時のワクワクでいっぱいのイギリス時代が思い出され胸が熱くなる。

    なのに何と1999年にドイツの Schneider Boots に買収されてしまった・・・。

    ロンドン留学中に乗馬をたしなみ、帰国間際に乗馬ブーツ、乗馬手袋、乗馬ズボンを購入したのは1997年。

    私が持っているのはこちら⇩

    それがわずか2年後、ミレニアム前には買収されてしまったのか。

    90年代のロンドンは、まだまだ19世紀の大英帝国を堪能できた。

    James Smith & Sons の傘(これはまだ健在)
    Smython の文房具、名刺、カードホルダー、名入りの便箋封筒セット(これもまだ健在)

    分厚い手刺繍のスモーキングジャケットを作っていたBurlington Arcade にあった店(この店は見つからない。当時、高かったけど、一着、買っておけばよかった!)

    クリスマスになると何月何日に何名でパーティーやるので、ガチョウを一羽お願い、と注文すると、その大きさのものを森で撃ってきて血抜き・内蔵抜きをして軒先に私の名札をつけてぶら下げておいてくれた肉屋。

    Covent Garden も Camden も全く商業化されておらず、個人店がそれぞれてんでに好きなものを売っていた。

    もう一度ロンドンへ行って、当時、目を丸くして圧倒されなが歩いた道を辿り、昔あった店を訪ねてみたい。

    2019年にロンドンを訪ねた時は、紅茶を出すカフェやサンドイッチをその場で作ってくれる店が全く姿を消してしまったことに呆然とした。アメリカ風のコーヒーハウスばかりだ。なんてこった。

    なんてこったと思いつつ、19世紀の残るロンドンを知ることができたのだと思うと、本当に本当に貴重な経験、宝石のような経験をしてきたものだ。これについては、もっとじっくり書き出してもいいかもしれない。自分の記憶のために。

  • アイルランド50代女一人旅 9:レディ・グレゴリーというすごい人

    アイルランド50代女一人旅 9:レディ・グレゴリーというすごい人

    Carrygerry Country House という素晴らしい宿をチェックアウトし、レディ・グレゴリーが結婚してからの一生を過ごしたところへ向かい、彼女の戯曲の世界の風景を探します。


    Carrygerry Country House についてはこちらの記事

    アイルランド50代女一人旅8:上流階級のひととき

    レディ・グレゴリーとは

    Isabella Augusta, Lady Gregory
    オーガスタは1852年にアイルランド国ゴールウェイ郡のロクスバラ Roxborough の裕福な家庭に生まれ、生粋のアイルランド人で、英語とは全く違う言語であるアイルランド語(アイリッシュ)話者の乳母に育てられます。

    その後、セイロン総督を退任して帰国したサー・ウィリアム・ヘンリー・グレゴリーと結婚。二人はロンドンの社交会によく顔を出し、グレゴリーは若いアイルランドの芸術家、文筆家らを支援します。

    アイリッシュの乳母の影響で、オーガスタ自身はイングランドの影響を受ける前のアイリッシュ言語文化に興味をもち、昔話を掘り起こしたり、古来の暮らしを研究したりしました。

    そして、イングランドからの精神的独立は芸術の独立から始まるとして、ダブリンにアビイ劇場を設立します。

    それまで演劇芸術は、上流階級のもの、つまりイングランド系貴族のものとされ、アイルランドで上演されるものも全てイングランド系の人々のための娯楽でした。

    オーガスタはそれを変えようとしてWBイエイツらと共に「アイルランド人による、アイルランド人のための、アイルランドの演劇」(つまり新作)を上演する専用の劇場を作ったのです。そこから多くの劇作家を輩出しました。


    彼女は資金援助しただけのように思われがちですが、演劇はイングランド系の上流階級の者だとして劇場へ足を運びそうになかった労働者階級のアイリッシュたちを呼び込むため、彼らのための作品をたくさん書き、次々と上演しました。それらはアイリッシュの農民たちの日々の暮らしをユーモアで暖かくくるみ、彼らが我が事として喜び、楽しみ、共感できるものばかりでした。そのうえ、劇場に座るという習慣のなかった彼らのために、どれも30分程度で観られるものばかりだったのです。それらが功を奏し、アベイ劇場は当初から大入満員で、アイルランドに演劇を根付かせたのです。

    (アイルランド人劇作家といえば、古くは18世紀のオリヴァー・ゴールドスミス、19世紀のオスカー・ワイルドが有名ですが、彼らはロンドンの社交会のために戯曲を書きました。)

    なぜ私はレディ・グレゴリーを知らなかったのか?

    と、いうことをですね、私は、今回、初めて知ったのです。無知でした・・・。

    2022年の12月に、国際演劇協会(UNESCO傘下の世界的団体)日本センターとしてプーチン禍においてなにか上演しなくては、との思いに駆られ、そういえばアイルランドもイングランドとの長年の被支配と搾取の歴史でウクライナとロシアの関係と似ているな、と思いいたり、何か過去に遡ってまだ日本で発掘されていないものはないかと探していてレディ・グレゴリーに行き当たったのでした。

    イエイツやシング、オケイシーやベケットの名前はある程度演劇に馴染んだ日本人なら知っているかもしれませんが、グレゴリー夫人の名は、どれほどの人が知っているかしら? 大学研究者たちも劇評価たちも男性が多いので、つい男性劇作家に目が行ってしまうのでは?

    この人を知っている?とアイルランド在住のアイルランド演劇の専門家に聞くと、初めて「レディ・グレゴリーはアイルランド演劇のルネサンスを作った人だよ。アイルランド演劇の母とも言われる」と聞くことができたのでした。

    レディ・グレゴリーの土地を巡る というブログ記事では彼女の生家、救貧院、農地の暮らしなどを観てまわりました。今回は、結婚後の彼女の暮らし、アイルランド演劇の母となって行った過程をみていきましょう。

    エニス Ennis

    シャノン川より西側の幹線道路を北上してエニス Ennis へ向かいます。時間があればリムリックに戻って、アイルランドの昔ながらの暮らしが体験型でわかる Bunratty Folk Park へ行きたいのも山々なのですが、昔ながらの農家はInishmoreで見られそうなのと、そこに寄っていたらメインの目的であるグレゴリーさんの足跡(そくせき)を追うのが疎かになってしまう時間になるので、割愛。

    途中、Clare Abbey を通り抜けました。屋根部分がね、落ちてしまっているのは残念です。
    in courtesy of map&photo by Google Map

    こうしたものもアレですかね、イギリスとの宗教戦争でやられたのでしょうか。アイルランドは第二次世界大戦には参加していないので、爆撃でやられたはずはないし。

    エニスの街に入ります。見どころは エニス修道院(跡)
    時間もないので、残念ですが外から見るだけで済ませました。(入場料あり)
    in courtesy of Map&photo by Google Map

    Coole Park

    Ennis を通過したらいよいよクールパーク Coole Park へ向かいます。これこそ、レディ・グレゴリーが結婚してから亡くなるまでざっと愛して住んでいた屋敷。その広大な屋敷を彼女は亡くなる際にアイルランド国に寄付し、それ故ここは公園となったのです。住んでいた屋敷は取り壊され、当時の厩舎が今、受付と博物館になっています。(どんだけ広い厩舎!!)

    この公園は、基本的には、自然公園 nature reserve なので、自然観察と散策をするところです。ですが、私はLady Gregory の人生について知りたかったので、受付で、「数ヶ月後に、日本でレディ・グレゴリーの作品を上演します。それで彼女がどんな人でどんな活動をしていたのか、調べているのです」と言うと、ものすごく喜んでくれて、レディ・グレゴリーの博物館エリアがあるから、ぜひ、と案内してくれました。

    彼女が生まれたのは19世紀の半ば。このお屋敷は彼女が嫁いできた先のものです。お屋敷自体は1770年からあるのです!
    写真の技術が生まれた19世紀後半からの、当時の貴族の庭遊びの様子が色褪せた写真パネルとして展示されています。私は19世紀の文学が大好きなので、ワクワクします。私はたしかにイギリスに住んでいましたし、一般公開されている貴族のお城や邸宅や庭をかなり訪れましたが、どちらかというと室内の展示がメインで、庭で遊ぶ子どもたちや庭師の様子などは今回、初めて見た気がします(たとえ写真でも)。


    彼女の胸像ですね。


    これは夫のSir William Gregory.  この時代はアイルランドはまだバリバリ大英帝国の植民地で・・・いえイギリス側はアイルランドを「植民地」とは捉えていなかったかもしれません。多くの裕福なアイルランド人はロンドンの社交界に出入りしていましたし。このサー・グレゴリーは、大英帝国の植民地そのものであったセイロン(インド洋)の総督を長く務めました。彼は退役してアイルランドに帰国してから、若いオーガスタ(レディ・グレゴリーの名前)に出会ったのです。かなりの年の差婚でしたが、二人ともとても仲が良かったとのことです。(オーガスタ28歳、ウィリアム63歳)


    子供部屋。
    真っ黒い鉄製の柵は19世紀英国の特徴です。暖炉や外履き、寝巻きを壁にフック掛けしていたことなどがわかりますね。

    貴族の女主人が私邸で開く文芸サロンが大流行りのロンドン社交界でレディ・グレゴリーも活躍します。そこに現は、劇作家ウィリアム・バトラー・イエイツ、詩人ロード・テニスン、溺れるオフィーリアの絵で有名なジョン・エヴェレット・ミレー、小説家ジェームズ・ジョイス、劇作家ジョン・ミリントン・シンジ、ジョージ・バーナード・ショー、ショーン・オケーシーらがいました。ことに若い劇作家は彼女の紹介で社交界にデビューできたおかげで注目を浴び、世界的有名人になったりしたのです。

    バーナード・ショーはこの屋敷にしょっちゅう来ていたひとりで、売り出され始めた映写機で自分が冗談を子供達に言っているところを動画に撮影したりしていました。

    彼女の書斎を再現。壁紙、カーテン、背後の鏡、ギリシャ風彫刻、ランプ、壺、と19世紀英国貴族の書斎そのものです。テーブルの上には実際に使ったものたち。彼女の眼鏡!

    彼女は知人の署名を集めるのが趣味で、扇がサイン帳の代わりでした。錚々たる名前が連なっています。図解が並んでいて、誰のサインなのかわかるようになっています。
    ヘンリー・ジェームズ、トマス・ハーディ、もちろんジョージ・バーナード・ショー、JMシング、ショーン・オケイシー、WBイエイツ。『ジャングルブック』のキプリングの名前も見えます。
    それにアメリカから、『トム・ソーヤー』を書いたマーク・トウェイン、大統領のセオドア・ルーズベルト!
    また演劇界で世界中を称賛の嵐に巻き込んだ大女優エレン・テリーも。
    ものすごい交友録ですね。私も扇に名前を書いてもらおうかな。(将来の大物に期待して)


    森にも、サイン帳代わりの大木が! 成長してしまって掘られたサインはもうほとんどわからなくなっているのですが、オスカー・ワイルドの名前も見えるそうです。この木だと思うんだけど・・・。 まだかろうじて字が読めるときにレプリカを作成したせいで、写真右がそれです。

    博物館でいろいろな思いに浸って、出てくると、さっきの受付の人が、特別にレディ・グレゴリーについての記録映像を見せてあげると、言ってくださり、まあ、お茶でも飲みながら、とミルクティーまで用意してくれて、映写室を私のために開けてくれて、レディ・グレゴリーについての映像を見せてくれました。なんて素晴らしい人たち!ありがとうございます!!

    さらに、日本では手に入らなかった情報をくれました。

    なんと、この近くに、レディ・グレゴリー博物館があると言うのです。このクール・パークとは別に、レディ・グレゴリーのものだけを集めた博物館だから、ぜひ行ってみるといい、とのこと。

    というわけで、そこへ向かいました。グレゴリーのネットワークは強く早く、そこに到着した時にはクールパークから管理人に連絡が入っていて、よく来たよく来たと迎えてくれます。


    中はグレゴリー関連のものがぎっしり!

    レディ・グレゴリーは、アイルランドの本来の言葉である「アイルランド語」という、英語とは全く異なる言語を使う乳母に育てられました。そのため、早い時期からアイルランド語に興味を持っていたのです。大英帝国の植民地としてのアイルランドとイングランドを行き来し、このゴールウェイ州あたりのジャガイモ飢饉でアイルランド人が苦しむ姿や、救貧院を頻繁に訪れるうちに、アイルランド人はアイルランド語を取り戻すべきと考え、アイルランド語をアイルランド人に教える学校を自費で建てたのです。この博物館はその学校の建物を活用しています。

    当時の学校の様子がわかる展示室も。

    Lady Gregory はアイルランド演劇の基礎を築いた人なので、もちろんアイルランドの文学史・文芸史、女性史の中では欠かせない人物です。が、彼女が誕生に手を貸したアイルランドの男性劇作家たちの方が知名度が高く、彼女は半ば「ただの金持ちの演劇好き」程度と、あまりその真価を認めてこられなかった気がします。理由の一つは歴史を語ってきた人たちが男性であったことから、「女性」で「金持ち」の彼女よりも、「貧しいところから這い上がってきた男性作家」たちを、男性批評家や男性歴史家が注目したせいでしょう。ああ、文章が女性の手によって書かれてきたのなら、歴史はどれほどもっと豊かに女性の才能で彩られて描かれることでしょう!と、レディ・グレゴリーについて調べながら、世界の歴史が男性によって記述されてきたことに改めて思いを馳せるのでございます。

    最後に、この博物館の館主さんが、グレゴリーの手記を見せてくれました。このコロナ禍直前の2019年にニューヨークでグレゴリー特集の展覧会が開かれまして、それによると、イエイツのヒット作の多くは、彼女が一人で書いたものだとか。女性の名前では売れないので男性であるイエイツが書いたことにしようとなったそうな。イエイツ自身もそれを黙っていたので、いまだにそれらはイエイツ作となっています。どの作品がどれで、などのさらなる研究が待たれます。
    この博覧会についてのオンライン公開は英語で見ることができます。

    全て私一人で書いたもの

    さて、グレゴリーの絆はさらに紡がれていき、この博物館の館主さんは、「トール・ベリリーは行く予定? イエイツが家族で住んでいた古いお城。ぜひ行ってみて。連絡しとくから」

    というわけで、そちらへ向かいます。
    つづく・・・

  • 演劇的ブログ未掲載イベントを振り返る

    2022年度も終わり、明後日から2023年度が始まりますね。三輪えり花のブログが馬だけになっているので、ちゃんと表現活動しているのを発信しますよ〜。

    アイルランド情報続々

    2022年の12月にアイルランドのお芝居を上演したことはご存知かと思います。ご来場くださった皆様、本当にありがとうございました。コロナ禍で、同じ国際演劇協会日本センター主催公演がひとつまるまる上演不可能になったこともあり、最後まで心配でしたが、無事に閉幕いたしました。本当に皆様のおかげです。

    で、アイルランドに視察に行ったときの動画もブログもたくさん残っているのですが、10月の帰国後はリハーサルでてんやわんや、本番後は後始末でてんやわんや、2月は税金でてんやわんや、と言った具合でまだまだ残っております。順次発表していきますので、楽しみにお待ちくださいね。

    先にすでに発表している分をご案内します。

    上記動画の次の日のツアーのブログ
    https://elicamiwa.com/blog/2023/02/26/travel-ireland-6-wild-atlantic-way-cliffs-of-moher/

    年明け

    2023年年明けて、例年通り、奈良(飛鳥)にある、私の守り神、三輪神社へ初詣。今年は他に橿原神宮、石上(いそのかみ)神宮、興福寺(猿沢池)へ。石上神宮はたしか珍しい鶏たちがいるのだ。彼らは飛ぶ。騒ぐ。喧嘩する。めちゃくちゃ強い。そして飛鳥時代から崇拝されている。


    節分で一念発起

    2月3日の節分には、一念発起して、和の素養を学ぶことにしました!これまで洋風のものはいろいろ手を出したり学んだりしましたが、和に関しては本当に疎く、そこが三輪えり花のネックだったのです。防衛庁裏にある、和の芸事を、日舞・書道・茶道・華道・お箏・三味線、とすべて好きなだけ好きな時に学べる方式で教えている、麗扇会という素晴らしいところがありまして、そこで日舞と書道を始めました。書道はコロナ禍直前に始めましたが、コロナ禍でバタバタしてしまったので仕切り直しです。和に関してはしきたりもなにもまったくわからない外国人と同じ状態なので、外国人にも教えているここは懇切丁寧で助かります。

    痛みが魔法の様に消えたのは…

    2月7日は誕生日でした。

    その後、なぜか身体中の骨が痛くなってしまい、体全体がぎっくり腰のような症状で、押しても伸ばしても痛い、いや、それすらできず、一つの姿勢から別の姿勢に移るとき、全身を庇いながら、ギシギシと音を立てるような背骨や腰骨や首を抱えて、弱り果てました。口内炎も多数できてきたので、せめて口内炎だけでもなんとかしようと、ビタミンBを摂りました。アリナミンEX Plus です。そして痛みに耐えかねて横になっていると、あらあらまぁ! 背中の骨が一個ずつなんだか柔らかくなってふわっと落ちていく様な感覚に襲われまして、痛みが嘘の様に消えました。不思議に思って、アリナミンについて調べてみると、ホームページに、体内のめぐりを改善するビタミンBの威力が書いてあり、納得しました。いや〜、年だな、寝ているうちのぎっくり腰か、と思っていたのが、ただのビタミン不足! ビタミンすごい。

    あれこれ

    そうこうしている間、3月にルーサーさんのリサイタルで歌わせていただく2曲を練習したり、参加している各種部会・理事会のZOOM会議・会合があったり。

    レッスン生が無事に合格

    そうそう、レッスン生が今年も立派な劇団研修所に合格しました。異なるジャンルから台詞劇がメインのところへの希望だったので、心配しましたが、一年かけてじっくり英国の演技術を学び、素晴らしい成績を残しました。これから研修所でますます輝く成長ぶりを期待しています!

    通訳

    私の今を作ってくれた、Royal Academy of Dramatic Art の元校長 Nicholas Barter (ニックさん)がコロナ禍開けで来日! 有志がなにかワークショップを、と企画し、私が通訳をすることになりました。都内のおしゃれな大学のビジネス系大学院で、私の友人の俳優が教えている「芸術鑑賞」のクラスの学生たちです。このクラス、鑑賞というよりも、自分たちで作品作りをするのがメインという、とっても演劇意識の高い学生たちを育てていて、ワークショップはとても面白かった。私は久しぶりの通訳だったので、うまくできるかかなり心配していましたが、無事に務めを果たすことができました。ビジネス系の人たちは、私も明治大学で教えていますが、経営者たちが演劇を通じて相手を理解するコミュニケーションを身につけていくのはとても大切だと思います。

    この数日後に、ニックさんと、RADAを日本に呼ぶ元の一つとなった、演出家の吉岩正晴さんと、モーニングカフェをしました。二人がいなかったら今の私はありません。本当に感謝しています、とお伝えすると、「あなたがいなかったら、私はワークショップができませんでしたし、これほど長く続けることもできませんでした。お互い様です」とおっしゃる。この日、私の劇団昴のボスもそうおっしゃってくれたが、3人とも、本当に人格のできた人たちです。ありがとうございます。

    歌いました

    3月12日は、Luther ヒロシ市村のリサイタルでした。モーツァルトのオペラ『魔笛』からパミーナとパパゲーノのデュエットをやらないかと持ちかけてくださり、それを歌いました。また、別のオペラ『コジ・ファン・トゥッテ』のドラベッラのひとつめのアリアも歌いました。少しずつ上達していくのが嬉しい。つまり、自分でどこが今の課題なのかが掴めるようになってきたのです。このリサイタルのあとのレッスンでは、本番でできたところ、できなかったところ、改善点を復習しました。次は『蝶々夫人』の「ある晴れた日に」に挑戦します。わ〜。


    新しいレッスン生

    新しいレッスン生も増えました。バレエの演技表現をやりたくて、とネットで検索してくださった方。『シェイクスピアの演技術』を図書館で手に取り、これは買うヤツだ、と買って下さった挙句に、これを習いたい!と連絡を下さった方。などなど。演劇は本当に面白い。

    以上、こんなことがこの3ヶ月の間にありました。海外から企画も持ち上がっているので、新年度も楽しくなりそうです。この先の三輪えり花の活動にもご期待ください。演劇好きの皆さんがワクワクする様な企画をお届けしていきます。

    Laugh, Love, Live!
    ELICA MIWA

  • ご来場感謝

    ご来場感謝

    アイルランド発:対立と融和をめぐるモノガタリ

    三輪えり花演出のAプログラム、そして青柳敦子さん演出のBプログラム共におかげさまで無事に閉幕いたしました。
    ご来場いただきました方々に心から感謝申し上げます。

    本当に面白かったの声が続々届いています。

    見逃し配信


    見逃し配信をご覧いただけます。遠方からでもぜひ!
    芝居をやっている人はとくに必見です。俳優たちが凄すぎる。

    アーカイブ配信で公演をご覧いただくことができますので、ぜひご利用くださいませ。
    配信は12月30日(金)23:59まで。
    AプロBプロ共に「ステージチャンネル」でお楽しみいただけます。

    【日時】
    12月23日(金)14:00(日本時間)~ 12月30日(金)21:00(日本時間)

    ■ 配信チケットお申し込み:ステージチャンネル
    https://www.stage-channel.com/ticket-ireland

    ・配信チケット 3,000円
    *お申し込みは12月30日21時まで
    *12月23日のライブ配信後、12月30日23時59分まで1週間ご覧いただけます。

    公演の詳細はこちらです。
    https://itij2022.com/


    お客様の声(Aプロ)

    • とても人間臭くて面白かった。それぞれ短編だけど物語がキュッとしているし、余計な味付けがないから見やすくて楽しめる。(Twitter)
    • 創り込まれた世界観、考えさせられる戯曲、演劇ってやっぱりいいなぁと実感します。 刺激を沢山もらえました! 演出、俳優、音響、照明、美術…全セクションが融合してます。 見応えたっぷり!(Twitter)
    • 俳優さんたちの素晴らしいお芝居、驚きの演出、味わい深い旋律、親しみやすい物語に引き込まれました(Twitter)
    • 三輪さん自身が撮したアイルランドの風景が印象を深くした。丁寧に仕上げられていた。(FB)
    • 面白かったです。しっかりした戯曲に技術のある俳優陣が集まった大人の演劇。アイルランドの歴史的、文化的な背景が裏側に感じられつつも、登場人物たちが生き生きと舞台上に存在している、素敵な舞台です。(FB)
    • 新鮮な世界でした。 オペラ歌手×声優というお二人の掛け合い。セリフや息遣いがスッと心に入ってきて本当に素晴らしかったです。呼吸の大切さを実感。
    • あと田中正彦さんの佇まい、ほんっとうに素敵だった…!(Twitter)
    • 始まる前から舞台上の美術のセンスにワクワク想像力がかき立てられ、始まると…そういう事だったのと苦笑、お見事です。各芝居の前に映し出されるアイルランドの映像と語り(えり花さん?)フィドルの奏でるメロディ全てに統一感があり、繰り広げられる人間臭さが自然に伝わりました。
    • ゆったりと笑えて、後味の良いお芝居を観て、なんだかすごく美味しい食事をした後のような気分です。(FB)

    ありがたい限りです。
    ご観劇の皆様、ありがとうございます。

    NHK連続テレビ小説『鳩子の海』や『Gメン75』で一世を風靡した藤田三保子さん、劇団昴を経てフリーで活躍し『機動戦士ガンダム』のマ・クベや『進撃の巨人』の司令の声でも有名なベテラン田中正彦さん、現代日本でトップクラスのオペラ歌手大山大輔さん、温かみのある味わい深い演技力の須田真魚さん、『おーい、大石!』などの映画監督でもあり表現力豊かな菊沢将憲さんら、ものすごく魅力的で楽しい俳優たちと、日本を代表する作曲家池辺晋一郎氏の音楽で、とことん満喫できる舞台をご用意しています。

    えり花通信 引越しのお知らせ

    新年から、メールマガジン配信サイトの引越しをいたします。
    えり花通信は、自動的に引き継がれますので、皆様は何もしなくて大丈夫です。
    新年から【えり花通信】は info@elicasm.com のメールアドレスで、メルマガ読者に届きます。

    今後とも末長くよろしくお願いいたします。

  • 本日楽日

    本日楽日

    楽日。らくび と読みます。

    は?

    これは舞台用語で、その作品の公演期間の最終公演のことを指す、千秋楽せんしゅうらく の略語です。

    おかげさまで昨夜のライブ配信ステージも、めちゃめちゃ良くて、大笑いと温かい拍手でいっぱいでした。

    マスクしてらっしゃるのに笑いが聞こえてくるってとても嬉しいです。

    ありがとうございます。

    本日は14時から、です。

    ぜひ現場で空気感を感じながらご覧ください。

    https://itij2022.com/

    ↑ 専用ホームページには、作品の背景やアイルランドの風景写真などの記事もたくさん書きました。こちらも合わせてご覧くださいな。