ELICA's IKI

カテゴリー: ことばと外国語習得

  • 喋って英語「気持ち」1

    シェイクスピアの『テンペスト』で Spirit スピリット が大活躍するという話をしましたが、せっかくですから、「気持ち」という日本語を英語ではなんて言うの?を考えてみましょうか。

    「気持ち」のもとの「気」って何?

    日本語で「気」という漢字を使う時、実にさまざまな意味で使っているのに「気」づいていましたか?

    • 気がする・気がしない
    • 気にする・気にしない
    • 気が付く・気が付かない
    • 気になる・気にならない
    • その気になる・その気にならない
    • 気が乗らない・気乗りする
    • 気をしっかり持つ
    • 気落ちする
    • 悪気(わるぎ)がない・悪気がある
    • 気配(けはい)
    • 気配り(きくばり)
    • 気遣い(きづかい)
    • 短気・損気
    • 気が回る・気が回らない
    • 良い気がする・悪い気がする
    • 良い気持ちになる・悪い気持ちになる
    • 良い気を感じる・悪い気を感じる
    • 気持ちが良い・気持ちが悪い
    • 気持ち少なめでお願いします

    いくらでも挙がりますね。

    とくに似たような言い回しを並べてみましたが、気配・気配りなどは、1音違うだけで全然違う意味になったり。と、これは日本語学習者泣かせです。

    でね、これらの日本語、英語ではかなり異なる単語を使っているのです。

    今日は、あなたも「気」のつく言葉を「気にして」みてくださいね。

    いったい、「気」とはなんだろう?
    それに「気が付く」と英語ではどんな単語を使っているかがすごく面白くわかるようになります。

    【Live Interaction】

    「気」のつく言葉を「気にして」みよう

    「気」が大活躍する『テンペスト』ご視聴は画像をクリック
  • 漢字は良い

    漢字は良い

    『何がすごいの?テンペスト』ご視聴方法

    「演劇」「戯曲」
    漢字の意味を知るといくそうもの意味が見えてきましたね。

    「演劇」の漢字の意味ブログ
    「戯曲」の漢字の意味ブログ

    漢字使用が減った理由

    いやぁ〜、漢字って素晴らしいですね。

    我ももっと漢字を使おう!

    と思うのですが、漢字が多いと隙間が細かくて見えにくかったり(老眼・近眼・乱視)する上に、なんだか難しい印象を与えてしまいますよね。

    書くのはもう打ち込みだからそれほど時間がかからなくて問題ありませんが・・・
    やはり、漢字がたくさんあるとちょっとクラクラして、読み飛ばしがちになってしまうのは、私もよくわかります。

    それでなるべく漢字の量を減らしましょうということになるのでしょう。

    外国人が日本に増えてきたことも、より読みやすい「ひらがな・カタカナ」での表記が増えた理由だと思います。もちろんそれで良いと思います。

    が、

    漢字がすぐには読みにくいからと言って、私たち日本人の漢字識字能力が落ちないようにしたいですね。

    漢字に親しむと・・・

    漢字使用に慣れるのは、語彙を増やすことにも繋がります。

    演劇(オペラ・ミュージカル・バレエ含む)は物語を扱います。物語を伝えるのは言葉です。実際に舞台上で使うのがダンスで声による言葉は使わないとしても、その物語についてのリサーチや、脳内での言語への変換は絶対に必要です。

    ですから、演劇人は、漢字を使う言葉(書き言葉)にもより親しんでいきましょう。

    シェイクスピアは言葉の宝庫

    シェイクスピアは言葉の宝庫です。

    英語だけではなく、翻訳でもやはり言葉の宝庫です。

    耳で聞く豊かな言葉。

    美しい言葉も悪口雑言も、すべて人間の活動とインタラクションの中で表現のために必要だから生まれてきた言葉です。

    そのシェイクスピアの豊かな言葉への入り口をお伝えできるチャンスがやってきました。

    2月21日の日曜日、17時から。

    お申し込みの方に、ライブ配信でお届けします。その時間にネットに繋げられなくても大丈夫。録画をずっとご覧いただけます。

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  • 戯曲に隠された深い意味

    戯曲に隠された深い意味

    〜魔法と剣と権謀術数、シェイクスピアの『テンペスト』はワクワクする物語。その楽しみ方がよくわかる『何がすごいの?テンペスト!』2月21日17時からライブ配信〜

    『何がすごいの?テンペスト』ご視聴方法


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    戯曲の戯

    前回の記事で、「劇」という漢字のお話をしました。今日は「戯曲」の漢字のお話です。

    戯曲の「戯」

    これも分解してみてください。

    虚に戈!

    虚は、「むなしい、うつろ」という意味ですが、その根本を考えてみると、実態がない、という意味なんですね。
    ほら「虚実ないまぜ」と言うじゃないですか。
    つまり、現実ではない、という意味なのです。

    戈は、「ほこ」。長い柄のついた武器です。

    そう、「戯」は武器を持って戦うんだけどそれは現実のことではない。

    おおお!まさに演劇ですね。

    この漢字が使われている他の言葉には、遊戯(ゆうぎ)、戯言(ざれごと)などがあります。

    訓読みは「たわむれる」。

    えええっ!? 

    遊びという意味なんですね。Play ですよ。

    PLAY

    で、なんと、英語でも戯曲のことは play  というのです!!!

    明治時代に英語を輸入して漢字を当てたんじゃないの?

    いえいえ、お芝居の台本は 中国語でも「戯曲」(ただし旧字の戲で意味は同じ。日本も昔は旧字を使っていた)。

    中国語でも英語でもお芝居をすることを「遊ぶ」という意味で使っているのは非常に非常に興味深い。

    演劇は遊び心。

    RADA (英国王立演劇アカデミー)の先生方も、俳優たちが悩んだり空気が険悪になったりすると We are playing.  Play is to play.  とよく言っていました。

    遊び心。
    これが大事。

    「おしゃれ」って言葉がありますでしょ、これは元は「お+される」なんですが、この「さる」が我らの古語では「戯る」なのです。「じゃれる」もそこからの音形変化です。

    そんなおしゃれな遊び心たっぷりの『何がすごいの?テンペスト』は2月21日の日曜日、17時から!
    お申し込みの方々にライブ配信でお届けします。
    その日にいられなくても、録画配信でご覧いただけますよ。
    目から鱗の楽しい時間になること間違いなし。
    私も今からワクワクしています。

    『何がすごいの?テンペスト』ご視聴方法

  • 漢字のせい?

    漢字のせい?

    〜魔法と剣と権謀術数、シェイクスピアの『テンペスト』はワクワクする物語。その楽しみ方がよくわかる『何がすごいの?テンペスト!』2月21日17時からライブ配信〜

    漢字のせい?

    昔から悩んでいることがあるのです。

    演劇って言葉、漢字が難しいからなんかとっつきにくいのでは?

    英語をカタカナにしているオペラ、バレエ、ミュージカルはなんだかおしゃれで素敵なのに。

    戯曲という言葉だって、どんどん特殊用語になっていくのは漢字が難しいからでは・・・?

    漢字のすごさ

    でも漢字ってすごいんですよ。

    これは、元々は激しい「激」と同じだったと聞いています。
    つくりの部分は、虎の頭と豚のボディを持つ、空想上の非常に強い獣。部首の部分は、剣を表します。↓空想の獣が剣を持って激しく争う様。

    で、それを人間のために表現できるのは、人間だけですよね。

    で、人間が、通常以上に異様な状態になり、激しく争う(激しく争うだけでもかなり非日常です)のを、人のためにやってみせる(演じる)のが、演劇というわけ。

    すごくないですか?この漢字一文字のなかに含まれるさまざまな意味!

    みんな、もっと漢字を楽しむといいのにな。
    書きづらいかもしれないけれど、最近はスマホで「えんげき」と打ち込むだけでOKなので!

    演劇

    まともな人間が日常では我慢していることを、どうにも我慢できなくなった人がついに行動に出る瞬間。

    それを私たちに見せてくれるのが演劇。

    シェイクスピアの戯曲『テンペスト』も、逆境・苦境を我慢している人が、ついに我慢できなくなって行動に出る瞬間。そのフラストレーションの心は、誰もが共感すると思います。

    その面白さをとことん伝える『何がすごいの?テンペスト』は2月21日、17時からライブ配信。ライブでご覧になれなくても、録画配信がありますので、安心して申し込んでください。

  • 立春

    立春

    魔法の魂と剣と権謀術数、シェイクスピアの『テンペスト』はワクワクする物語。その楽しみ方がよくわかる『何がすごいの?テンペスト!』2月21日17時からライブ配信

    豆まき

    立春ですね!

    昨日は大きな声で豆まきをしました。家中の窓を開け放ち、「鬼は外、福は内!」。ご近所さんには小さなお子様を持つご家族も多いのですが、豆まき声は一切聞こえず・・・どうやら私と父だけが鬼を内から追い出したようです。
    えー、みんなもっと豆まきすればいいのに!もっと声をだして楽しめばいいのに!

    おに


    折口信夫『鬼の話』の冒頭に、こうあります。

    日本の古代の信仰の方面では、かみ(神)と、おに(鬼)と、たま(霊)と、ものとの四つが代表的なものであった

    折口信夫『鬼の話』

    として、鬼は神の中でも、より人間の生活に近い神なのではないかとの説を展開しています。

    『鬼の話』の中には、毎年、年の暮れには古い神様をお送りし、新しい神様をお迎えする行事が日本各地で古代から見られる、とあります。冬から春へ太陽が動く節分は、その行事の名残なのかもしれませんね。

    ちなみに、鬼を迎えたり払ったりすぐ行事は演劇の始まりと密接に関わっています。仮面をつけたり踊りを踊ったり、物語的な展開で進むあたり。


    鬼といえば、漢字に注目。

    「鬼」に「云う」がつくと「魂」になります。

    鬼という漢字は、巨大な人・異形の人を表す象形文字。
    (つまり、人間のようだけれどこの世の人間ではない存在)

    云という漢字は、「雲」にも見られるように、もやっとした掴みどころのないことを表します。
    (口から出る言葉に実態がないのと似ていますね)畏怖すべき存在が、もやっとその辺に漂っているのが「魂」というわけですね。

    「魂」は英語では、spirit または soul。

    シェイクスピアには spirit という言葉がたくさん登場します。やはり、人間にはない不思議な力を持つ畏怖すべき存在なのに、頼りなさげにそのあたりに漂うものという意味で登場してくるのです。

    『ハムレット』に登場する父王の亡霊も、原文では I am your father’s spirit. と言っているように、本人の体を離れて漂うことができる部分のことも示します。

    三月に上演する『テンペスト』では spirit が大活躍。そのプレ公演として『何がすごいの?テンペスト』を2月21日にライブ配信いたします。
    2月単体でもご覧いただけますが、3月の公演とセットにすると、100倍おもしろい!
    詳細はまもなく発表です。

    【Live Interaction】

    楽しい声をあげてみよう