魔法の魂と剣と権謀術数、シェイクスピアの『テンペスト』はワクワクする物語。その楽しみ方がよくわかる『何がすごいの?テンペスト!』2月21日17時からライブ配信

豆まき

立春ですね!

昨日は大きな声で豆まきをしました。家中の窓を開け放ち、「鬼は外、福は内!」。ご近所さんには小さなお子様を持つご家族も多いのですが、豆まき声は一切聞こえず・・・どうやら私と父だけが鬼を内から追い出したようです。
えー、みんなもっと豆まきすればいいのに!もっと声をだして楽しめばいいのに!

おに


折口信夫『鬼の話』の冒頭に、こうあります。

日本の古代の信仰の方面では、かみ(神)と、おに(鬼)と、たま(霊)と、ものとの四つが代表的なものであった

折口信夫『鬼の話』

として、鬼は神の中でも、より人間の生活に近い神なのではないかとの説を展開しています。

『鬼の話』の中には、毎年、年の暮れには古い神様をお送りし、新しい神様をお迎えする行事が日本各地で古代から見られる、とあります。冬から春へ太陽が動く節分は、その行事の名残なのかもしれませんね。

ちなみに、鬼を迎えたり払ったりすぐ行事は演劇の始まりと密接に関わっています。仮面をつけたり踊りを踊ったり、物語的な展開で進むあたり。


鬼といえば、漢字に注目。

「鬼」に「云う」がつくと「魂」になります。

鬼という漢字は、巨大な人・異形の人を表す象形文字。
(つまり、人間のようだけれどこの世の人間ではない存在)

云という漢字は、「雲」にも見られるように、もやっとした掴みどころのないことを表します。
(口から出る言葉に実態がないのと似ていますね)畏怖すべき存在が、もやっとその辺に漂っているのが「魂」というわけですね。

「魂」は英語では、spirit または soul。

シェイクスピアには spirit という言葉がたくさん登場します。やはり、人間にはない不思議な力を持つ畏怖すべき存在なのに、頼りなさげにそのあたりに漂うものという意味で登場してくるのです。

『ハムレット』に登場する父王の亡霊も、原文では I am your father’s spirit. と言っているように、本人の体を離れて漂うことができる部分のことも示します。

三月に上演する『テンペスト』では spirit が大活躍。そのプレ公演として『何がすごいの?テンペスト』を2月21日にライブ配信いたします。
2月単体でもご覧いただけますが、3月の公演とセットにすると、100倍おもしろい!
詳細はまもなく発表です。

【Live Interaction】

楽しい声をあげてみよう


Comments

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA