戯曲に隠された深い意味

〜魔法と剣と権謀術数、シェイクスピアの『テンペスト』はワクワクする物語。その楽しみ方がよくわかる『何がすごいの?テンペスト!』2月21日17時からライブ配信〜

『何がすごいの?テンペスト』ご視聴方法


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戯曲の戯

前回の記事で、「劇」という漢字のお話をしました。今日は「戯曲」の漢字のお話です。

戯曲の「戯」

これも分解してみてください。

虚に戈!

虚は、「むなしい、うつろ」という意味ですが、その根本を考えてみると、実態がない、という意味なんですね。
ほら「虚実ないまぜ」と言うじゃないですか。
つまり、現実ではない、という意味なのです。

戈は、「ほこ」。長い柄のついた武器です。

そう、「戯」は武器を持って戦うんだけどそれは現実のことではない。

おおお!まさに演劇ですね。

この漢字が使われている他の言葉には、遊戯(ゆうぎ)、戯言(ざれごと)などがあります。

訓読みは「たわむれる」。

えええっ!? 

遊びという意味なんですね。Play ですよ。

PLAY

で、なんと、英語でも戯曲のことは play  というのです!!!

明治時代に英語を輸入して漢字を当てたんじゃないの?

いえいえ、お芝居の台本は 中国語でも「戯曲」(ただし旧字の戲で意味は同じ。日本も昔は旧字を使っていた)。

中国語でも英語でもお芝居をすることを「遊ぶ」という意味で使っているのは非常に非常に興味深い。

演劇は遊び心。

RADA (英国王立演劇アカデミー)の先生方も、俳優たちが悩んだり空気が険悪になったりすると We are playing.  Play is to play.  とよく言っていました。

遊び心。
これが大事。

「おしゃれ」って言葉がありますでしょ、これは元は「お+される」なんですが、この「さる」が我らの古語では「戯る」なのです。「じゃれる」もそこからの音形変化です。

そんなおしゃれな遊び心たっぷりの『何がすごいの?テンペスト』は2月21日の日曜日、17時から!
お申し込みの方々にライブ配信でお届けします。
その日にいられなくても、録画配信でご覧いただけますよ。
目から鱗の楽しい時間になること間違いなし。
私も今からワクワクしています。

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