2023年7月19日晴天酷暑
朝5時半に起き出し6時半に家を出て8時半からのレッスンに備えたよ。
昨夜は、明日は朝早いからときちんとブーツや着替えの準備をして、ブーツかかとの詰め物を確認して、意気揚々と玄関に用意してあったの。
朝早い下りの道路はまだまだ空いていて、8時にクラブに着きました。で更衣室に入って、はたと「あれっ、なんか忘れた。え。ブーツがない。どわぁ」
裸足でゴム長の巻
先生はすでにすでに馬場に出て、1人のレッスンをなさっている。しょんぼりして近づき、先生に相談すると、更衣室にあるゴムのブーツは使っても良いとの事。合わせてみるとちょうどいいのがありました。しかし、今日履くべき靴下をブーツの中に入れて準備していたので、当然靴下もありません。裸足で乗馬ブーツです。
それでも朝早いのが無駄足にならなくて良かったと胸を撫で下ろしつつ、前のレッスン生を眺めながら待ちます。ちなみにレッスン見学は、Clubhouseの冷房の効いた涼しい窓辺から馬場を見降ろせるのです。
はじめての馬装
前の方が終わると先生
「じゃぁダンツ君を出して準備して」
「えっ、まだ準備と言うものをしたことがありません。馬房|にしまえますが、出したことがありません」
すでに暑さで汗だくの先生が馬房からダンツ君に無口(むくち)を付けて出すのを見て憶えます。ダンツ君が洗蹄場へ来たら、無口の両側に鎖をつけて、待ちます。
どうしていいのかわからずただ待っていると、W(渡会)さんが到着。私がしどろもどろしているのを見て、すぐに察し、
「まずダンツ君の背中の埃を払う」
なるほど。巨大な靴ブラシのようなものでダンツ君の背中の藁クズとか埃とかを払います。
そこへ一休みなさった先生がやってきて、ダンツ君の前足につける脛当てを用意し、それをつけます。
「じゃ、鞍を乗せて」
「やったことがありません。憶えます」
1から教えてもらいます。
はじめての鞍の載せ方
- 一番最初、裸の背中に白いジェルパッドを敷く。ジェルパッドは前方が直線、後方が丸く切り込んであって、そう、前方後円墳の形をしているわけだ。なので、丸くなってる方をお尻側、まっすぐ切ってある方を首側にして背骨にかけます。
この時、頸椎の麓あたりまでジェルパッドが来るように。 - その上から、ゼッケンと先生がお呼びになった、大きめのキルトの紺色の布パッドをがばっとかぶせます。
それは頸椎の麓をちゃんと包む位のところまで載せます、 - それからもう1枚、白いもこもこの大きめのパッド(これも前方後円墳)をその上にかけます。
- そしてその上に鞍を乗せます。
鞍はとても重いです。鐙なども付いてセットになった塊を、よっこらしょと持ち上げ、がばっと背中にかけます。まだ場所がはっきりしないので、先生が直します。 - ゼッケンのお腹側には腹帯ストラップ留めが付いているので、腹帯用のストラップをそこを通してから腹帯をつけます。
腹帯の向こう側は先生がつけてくれたので閉める加減とか、ちょっとわかりませんでした。 - 頭絡をつけます。
頭絡についているハミを馬の歯の間にかませるのは私はまだできなくて、先生がやっているのを見ています。 - それからダンス君をおとなしくさせておくための、首を下に張っておく革紐をつけます。
馬は、首を前に伸ばして走るので、初心者の私の場合は、馬の首がいつも下を向いているようにするんですね。なので頭絡の顎の下から腹帯にかけて、真ん中に皮紐通します。
いろいろ、もう数回やってみないと加減がわからないと思いますが、取り急ぎ、はじめての鞍乗せ、馬装完了でした。パチパチパチパチ。
ダンツくんは元気そうですが、放牧されるのかなあと思ったら、洗蹄場に連れてこられて、ハミをさせられてからは、しょんぼりして首を垂れ、目をとぼとぼさせていました。働きたくないオーラを全身から発しています。
常歩(なみあし)スタート
鞍に跨るのはだいぶ上手くなりました。
そもそも、先週、ロングブーツのかかとに新聞紙を詰めて踵を高くし、ブーツの脚と私の脚の長さのバランスが良くなると、膝を曲げやすくなり、すっと簡単に鐙に足をかけることができたわけです。今まではブーツの脚が長すぎて膝を曲げられなかった、それゆえ、なかなか足を鎧にかけづらかったし、そこで踏ん張って跨るなどの一連の動作がガチガチでできなかったんですな。。ほんのちょっとの事なんですが、こんなに違うってこと自体にびっくりです。
ダンツ君が常歩で、のろのろとなんとなく馬場を一周している間、先生は埃が立つ馬場に水を撒きます。先生が水を撒く準備をしに馬場を出て行ってしまうと、ダンツ君は立ち止まってしまいました。先生が来るとまた歩き出すんですよね。結局、先生がいるから安心して動く、あるいは先生がいるから仕方ねーなと思って動くかのどちらかです。要するに、私の指示で動いているわけではない、と。く〜。
今日のクラブは、人がいっぱい、駐車場も満車。みんな涼しい時間帯狙っていらっしゃるんですね。ダンツくんの後から別の馬さんがやってきてさっさと速歩を始めます。すると、速歩を始めた馬を見たダンツ君、自分も速歩しなきゃと思ったらしく、ちょっと雰囲気が速歩っぽくなりました。が、私が、まだ先生がいない時に速歩を始めてしまうことに恐怖があるので、常歩のペースを保ってもらって、坐骨での方向転換や骨盤の前後揺れの感覚を練習します。
軽速歩
最初は右回りで軽速歩。ダンツ君、よく止まります。馬場の一部に、ほんのちょっとだけ上り坂になってる瞬間があるんですけど、そこに来るともう止まります。なんて怠け者なんだ! 入り口で止まり、坂で止まり。ダンツ君、全くやる気がありません。
それに彼は右回りが苦手です。なので左周りへ八の字で転回します。
左周りのことを左手前と言うの?右周りのこと右手前? はい、そうです。
左手前の系速歩は、普通にいい感じで進みました。外回りの脚が上がる時にお尻を上げる、というタイミングが、乗り初めからうまく合うようになってきたのか、いちいち注意されなくなりました。特に考えているわけでは無く、なんとなくここかなと思って合わせると合っているようです。
が、この「なんとなくここかな」を、もう少し明確に認識して、意図的に合わせられるようになりたい。お尻の感覚で、どっちの脚が上がっているかがわかるようになりたい。
さて、軽速歩を続けるうちに、入り口付近で止まる事はなくなり、上り坂もちゃんと通過してくれるようになりましたね。止まらずに動けるようになってきてから正反動の練習です。
あと、まだまだまだまだ軽速歩を出すのに先生の掛け声が必要です。私の指示でダンツ君が動いてるわけでは無い事は明白です。早くなんとかしたい。ダンツ君は、今は速歩の練習ですね、とわかると、手綱を持つだけで、すぐに速歩に入ってくれる。便利と言えば便利。だが、指示を出していないのに勝手に始められてし合うわけで、指示の練習にはならない。最初の指示の時が1番の練習どころなのに、まだまだです。
正反動
正反動は、お尻の波をうまく鞍の波に合わせられるようになりました。
体を倒して後でバランスを取る。
えーと、お尻は鞍の中央に安定しているのですが、骨盤を後傾させ、その後傾の角度通りに上半身が後ろ上方に向かって伸びていく感じ。床に足を伸ばして座って、上半身をすっと伸ばしたまま、股関節から後ろ斜めに倒してキープ、という感じです。
腹筋、背筋、僧帽筋、揃って、馬が前方に向かうエネルギーに従って後方へ。物理で言うと、速度に合わせて三角を作るといいますか、馬が前に向かう分、私は後ろへ倒れる。馬の首と私の頭と鎧とで、全体としてきれいな二等辺三角形を作る、そういう風にバランスを取るとうまく鞍とお尻が合うようです。
しかしながら、鞍とお尻を一体化させることに一生懸命で、まだまだ脚を使うことができません。脚で抱え込んで逃す、に集中すると骨盤の動きがギクシャクする。また、坐骨で馬を前へと押し出す、と先生に教わるのですが、いまひとつ連動がうまくいかない。坐骨で鞍を押し出す物理は理解できるのです。馬の脚の動きで、鞍が上下する。鞍が沈めば骨盤は後傾し、鞍が上がれば骨盤が前傾する。この、骨盤が後継した瞬間に、そのエネルギーをそのまま使って、次に骨盤が前傾するタイミングで、坐骨を前に送るというのを、意図的に動かすことができればいいんですけど。まだ鞍の動きの通りに、それに沿って坐骨が動いてるだけ。意図的に坐骨を前へ送るってことがまだできていません。
脚で抱え込むと、それができなくなり、坐骨を使おうとすると抱え込むことができなくなり。ダンツ君も、「ちょっと待ってそれわかんないから」と止まってしまいます。
それでも徐々に長く正反動で乗っていられるようになりました。
お尻はほとんど跳ねません。大丈夫です。跳ねそうだなと感じたら、後傾することができるようになりました。最初の頃は後傾するためにホルダーを引っ張り続け、ホルダーを外しても手綱を引っ張ってしまっていましたが、今はもうしていない。
ただ、手綱をちょうどいい感じで張った状態にしておくのも、まだできていません。手綱を良いバランスで張っておこうとすると、手が胃のあたりまで来てしまいます。本当は鞍の前の縁のところに置いておきたい。
駈歩
いよいよ今日も駈歩の練習です。前回、はじめての調馬索無しでの駈歩でした。今日もやってみます。正反動での恐怖心がなくなったので、駈歩をやりましょう、と言われても平常心で「はい」と答えられました。始める前、一瞬、できるかな?と不安がよぎりましたが、走り出してくれたら、坐骨と手を馬の首のリズムに合わせていくだけなので、かなり楽しく乗っていられた気がします。
これも先週は最大で半周程度できただけだったのですが、今日は1周半まで続られました。といっても馬場の半分での1周半ですけれど。まぁこうして、少しずつ進歩していきます。
いろいろ怖くなくなったのはとても良いと思います。
はじめての馬体丸洗い
今日は暑いので冷たいお水をかけてあげます。
夏の馬体丸洗い方法と順番
- とにかく馬装を先に外す。
- お水を飲ませる。
- 馬の右側、お尻の側からホースで水をかける。
太い血管があるあたりを中心に、火照った体を冷ましていく。水が嫌いな子もいるので注意深く始める。
お尻という一番大きな筋肉から始め、徐々に前方へ。
隣の馬房に水がかからないように丁寧に。(足を濡らしたくない馬もいるので、乾いた床がある番号をキープしておく。また、隣の馬に水がかからないよう、他の方に水がかからないよう、細心の注意を払う。 - 右半分が終わったら左半分を同じように行う。首などの大きな部分をとりあえず冷やしたら
- 脚や足の泥などを落としてあげる。
- 扇風機で風を送りながら、再び大きな筋肉に水をかけ、お尻の穴や、太ももの内側の大きな血管の辺り、首を念入りに。
ダンツ君の鼻息がフガフガしなくなったら、火照りが冷めてきた証拠なので、それをチェックする。 - 毛並みの水切りをする。
ステンレス製の、まん丸い輪っかのついた棒を使って毛並みに沿って、水分をこそげ落とすようにする。全体の大きな水分を払ってしまう。 - 大きなバスタオルで、全身を拭き上げる。
- 最後に小さいタオルを何枚も使って足膝から下の部分が冷えたりしないようにしっかりしっかり拭きあげます。
ここまでが馬体の丸洗い。
はじめてのポロ掃除
洗ってる最中にダンツ君はリラックスしたのか、たくさん糞をしました。馬の糞のことをポロもしくはボロと呼ぶようです。大きなちりとりと大きな箒で掃除します。後ろ足の下にあるので、蹴られないよう、大きなちりとりは遠くに置き、ポロを少しずつ脚下から掻き出します。それからそれらをちりとりの方へ掃いて行き、所定の場所に廃棄します。
このように、実際に馬に乗っている時間よりも、馬のお手入れをする時間のほうがずっと長いのです。でもそれが大事ですね。
気がつくと鞍が消えていたので、どなたかがしまってくれたに違いありません。次は鞍をどこから出してきて、最終的にどこへしまうのか、背中に乗せたジェルパッド等の始末(洗濯)等はどうするのかなど教わらなくてはなりません。
最後に恒例の記念撮影。ダンツ君もずいぶん私に慣れてくれました。
お水に入れるポカリスエット粉末や、おやつのにんじんは、各自持ってくることになっているそうです。次は、私もポカリスエットの粉袋と、にんじんとバナナを持っていきます。自分の分の水も、保冷袋に入れて洗蹄場のすぐそばに置いておけるるようなので、次はそうしようと思います。
次に持ってくるものリスト
- ブーツ!
- 靴下
- 保冷袋
- にんじんスティック and or バナナ
- ポカリスエット粉末剤
- お世話用に、短いゴム長
おまけ:まさかのあっかんべーなダンツ君
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