countryside landscape

アイルランド50代女一人旅:レディ・グレゴリーを探して1 〜 出発準備から搭乗まで〜

はい。50代も後半の女の一人旅でございます。
服装は?スーツケースの大きさは?飛行機はどこで選んだの?宿泊予約はどうしたの?
などなど、一人旅してみたいけど・・・と迷っている、子育て終了世代にお送りします。

とはいえ、三輪えり花の目的は芝居のリサーチなので、行き先自体はちょっとマニアック〜。
が、まあ、知らないことを知るきっかけになったら嬉しいな。

【目的地】

アイルランド国、ゴールウェイ。

ゴールウェイは、アイルランド島の大西洋岸にあります。ダブリンからバスまたは列車で2時間半、西へ、アイルランド島を横断するのです。世界遺産もあり、古いケルト文化や妖精の伝説でいっぱいのところ!

ケルト十字とか、レプラコンとか、シャムロックとか、この辺は長くなるのでまた別記事で!

【なぜにゴールウェイ?】

2022年12月に三輪えり花が演出するお芝居の作家の生まれ故郷なのです。作家の名前は、レディ・グレゴリー。100年以上昔に、アイルランド演劇の礎を築いた女性です。お芝居の舞台がゴールウェイのあたりなので、どんな場所でどんな生活が100年前に営まれていたかを探しに行く旅です。

【二つの国があるアイルランド島】

地図を見ると、アイルランド島の上の方に「北アイルランド」という名称が見えます。これ、実は、イギリス領。一つの島の中で、北は英国。南はアイルランド国です。なぜこんなことになっているのでしょう。

シンプル解説はこちら、国際演劇協会日本センターの、12月アイルランド企画特設サイトで解説しました。
https://itij2022.com/2022/10/31/rising-of-the-moon-place/

レディ・グレゴリーは、お芝居を通じて、100年以上前にまだイングランドの支配下にあったときの、イングランドに追従しないアイルランド庶民の姿を生き生きと描いたのです。

【ゴールウェイ旅行の旅路】

お芝居に登場する村々を訪ねる旅です。こんな旅程でした。それぞれの詳細を、これからブログ記事にして掲載していきますね。

1日目 自宅 →   成田 →   アブダビ経由ダブリン

2日目 ダブリンからそのままゴールウェイ

    ゴールウェイ市内観光。ゴールウェイ泊

3日目 世界遺産モヘーの断崖を訪ねるバスツアー。ゴールウェイ泊

4日目 お芝居に登場する村々をレンタカーで。内陸の村を巡り、ポートムナ→リムリック→シャノン。シャノン泊

5日目 レンタカーでレディ・グレゴリーの屋敷やお芝居に登場する村々をレンタカーで。エニス→ゴートから海沿いの村を巡り、ゴールウェイに戻る。ゴールウェイ泊

6日目 アラン諸島にあるイニシュモア島へ。イニシュモア泊

7日目 ダブリンへ。レディ・グレゴリーの建てた国立劇場アビー座で観劇。ダブリン泊

8日目 ダブリンを発ってアブダビ経由成田

9日目 成田着

私が最初にしたのは、今回上演する作品に登場する村々がどこにあるのかを調べることでした。

中でも大事なのは、一つの作品の舞台となっている「救貧院」というものを実際に見る事。

よく知らないままお芝居を上演するわけにはいきません。舞台に乗せるときはリアルにしなくてもいいのですが、その前に、実際はどうだったのかをできる限り調べるのが、三輪えり花のやり方です。調べてみると、救貧院博物館が、ゴールウェイから車で40分ほどのところにあります。ここは欠かせません。

村の名前は、100年以上前のものなので、調べきれないものもありました。同じような名称が散らばっていたり。出演俳優も一緒になって調べてくれて、最終的には全ての場所がわかりました! 俳優にとっては、「スケハナ育ちの俺たちだ」というセリフや「アルドラハンまで行ったんだぞ」というセリフは、調べないと言えないのです。発音することはできます。でも体感としてね、貧しくて馬車も馬も持っていない農民が、どんな道を歩いて行ったのか、を、せめて地図や写真で確認するのです。

レディ・グレゴリーの生まれた場所、結婚後に暮らした場所も、わかってきました。これらも行ってみましょう。

後は、イニシュモア島にいつ渡るのか、日帰りか泊まるのか、レンタカーは日帰りか別の場所に泊まるのか、など随分悩みました。ずっとゴールウェイに泊まったまま、全てを日帰りすることもできたのです。が、イニシュモア島には泊まってみたかったし、アイルランドの魂とも慕われるシャノン河流域にも泊まってみたかったしで、こうした、動き続ける旅程になりました。

というような作業を何日もかけて行って、それでこの旅程ができあがりました。リサーチトリップでなければ、あまり予定を立てない自由ふらりの三輪えり花ですが、今回は限られた日数で効率よく回らなくてはならないのです。こんなに綿密に計画を立てたのは生まれて初めてです。

【宿泊の予約】

宿泊の予約は、私はBooking.com か、hotels.com, または Hostel World をよく使います。今回は Booking.com で、全ての日程を押さえました。全ての日程を一覧できるので安心です。

到着してすぐにレンタカーするのは、体力的に危ないかもと思い、バスツアーを入れることにしました。これも、私にとっては、ただの世界遺産観光ではなく、通るルート上に、お芝居に登場する村々をいくつか通ると説明にあったからです。

宿泊のポイントは、駅や港に近いこと、でした。大きなスーツケースがあるし、バスやレンタカーなどのピックアップポイントまで、すぐに行けるというのが最優先。

しかし、高い! ダブリンの方がずっと安いのです。なんでゴールウェイやこんなに高いの?人気なの? 今年のゴールウェイは、ヨーロッパ芸術都市に選ばれているせいなの?(本当は2020年のヨーロッパ芸術都市だったが、コロナ禍で2年、ずれ込んだ)

なんとか予算ギリギリのところを予約できました。次の日に見たらもう後は、6人部屋のホステル系しか残っていませんでした。あぶない、あぶない!

【新型コロナウィルス感染予防のための入国措置】

最終目的地アイルランドでは検査や証明書等は必要ないので、何もする必要はありません。

アブダビ自体へは、ワクチン未接種者でも渡航できるし、今回はただの乗り継ぎだからです。

むしろ、大事なのは、帰国時!
自宅にいる間に、忘れずに MySOS アプリの設定を!!

出発前にパパとロミオと。

【成田空港駐車場】

当初は、自宅からタクシーと電車を乗り継いで行こうと思ったのですが、荷物もあるし、自分で運転していくことにしました。

成田空港の駐車場にも止め置くことはできます。けれど誰でも出入り自由な駐車場だとちょっと心配なので、セキュリティがしっかりしている「シャトルパーキング」を選びました。前にも使ったことがあります。ここは、広いエリアに、自分の車を停める位置が指定される仕組みで、自分で車の鍵を持っていていいのです。(大抵は、駐車場運営会社が受付とは別の場所へ車を移動する。そのため鍵を預けなくてはならないし、旅行している間、どんな場所に停められているのか不明。タイヤや車体が泥だらけになって戻ってきたなんて例も聞く)シャトルパーキングのエリアは、24時間セキュリティカメラが四方八方から監視していますし、停めるエリアも舗装されていて、安心です。広いので、停めた位置からは案内係のカートで受付に戻ります。本当によくできた仕組み。

ネットで予約しました。大体の到着時間がわかれば、いつ入庫してもお値段は同じなのでそれも安心です。私は1時間も早くに着きました。

【飛行機の予約から搭乗】

飛行機はエティハド航空。せっかくコロナ禍が収まってきたというのに、プーチンのせいで危なくてロシア上空を飛べず、プーチンのせいで石油が高騰、という二重苦の中、ヨーロッパ直行はとても手が出なかったので、せめて乗り換え1回だけのアラブ首長国連邦系の航空会社から、成田とアイルランドの到着が最も都合が良い便を選びました。

便を選んだのは、sky scanner というサイトです。海外の旅行社も含め、どの旅行社がいくらで何時の便を出しているというのが一覧で一気に見られます。とても便利。その中から、Mytrip社が日本語でも運営していてケアが安心できそうなので、Mytrip経由でエティハド航空を予約しました。

予約の際に、エティハド航空のサイトに飛びます。すると、有料オプションで、座席を指定できます。数百円のことなので、断然おすすめです。通常は、横に3席・3席・3席の並びですが、スチュワードエリアのすぐ前、是座席の一番後ろだと、2席になっています。デジタル表示では、広く見えますが、ただの2席シートで、窓側の椅子にすると、窓に寄りかかれないほどの空間があります。窓際を取って窓方向に足を伸ばせば、広く使えます。私は通路側を取っているので、広さの恩恵はなし。アブダビからダブリンの便では、隣にアラブ系ベジタリアンのおじさんが乗っていました。体型は大きくない人だったので圧迫感なしで良かった。もちろん、前方の、足元が広い座席はさらにお金を払って選ぶこともできます。私は洗面所に行くのにお隣の人を乗り越えるのが申し訳ないので、長距離飛行のときは常に通路側を選びます。

食事はベジタリアン用、宗教ごとの指定など、無料で申し込めます。

さらに、有料オプションで、自動チェックインも選べます。これも数百円なので、あると便利かと思い、申し込みました。
これは実に便利でした!

そう、そのおかげで、搭乗30時間前にはチェックイン用チケットが、QRコードでメールで送られてきました。時を同じくして、mytripからも同じようにQRコードが送られてきました。mytrip自体に自動チェックインサービスが付いていたためか、エティハドで申し込んだためなのか、わかりません。どうなんでしょうね。いずれにせよ、これが便利で、大きなスーツケースを預け入れる時も優先的に案内されました。

そして無事に離陸〜!

機内の様子は次の記事で。


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