乗馬 Day 15: サンヨーガーデンLesson 8

2022年3月16日、朝9時からの一番乗りでレッスン。
わ〜お、サンヨーガーデンに通い始めてもう8回目。
今日は、運動神経がにぶくて悩んでいる人、親や先生に心無い言葉を投げられた記憶から、萎縮してしまっている人にも読んでいただきたい内容です。

I川先生とライリーのセットで。
Tさんもご一緒です。

乗馬ポイント:できたのは先生の指示があったから?

いやはや、全然ダメだった。

但し、なぜダメだったのかというと、教わっていないことが原因。

で、教わっていないのはなぜかというと、
これまでは先生がそばにいたので馬が動いてくれて、わはそれをわの指示通りでできている、と信じていたため。

今回、馬が動いてくれなくて初めて、
「え、教わった通りにやってもできない」

が発生したのである。

ライリーは二頭の後続。
I川先生は鞭を右手に渡してくれて
「前回は左手でした」
「今日は右回りなので」

おおおおおお! なるほど。

乗馬ポイント:鞭を持つ手

左回りなら左手。
右回りなら右手。
手綱と一緒に軽く持つ。
持ち手全体に握った手のひらが収まるように。
長すぎは馬にしょっちゅう当たるので意図を伝えられず、
短すぎはうまく打てない。
鞭の先端がやや下を向くように。
上を向くと馬のお尻にしょっちゅう当たるので意図を伝えられない。

I川先生は、Tさんを先頭に行かせ、
「三輪さん、後に続いてくださいねー」
とおっしゃったまま、あとは知らんぷりで円馬場の入り口付近でなにやらおこなっている。

そして・・・

ライリー・・・

全く動かず・・・

Tさんが何周もするあいだ、ライリーをわは全く動かすことができない。

いや、ちょっと動くんだけど、それはTさんの先頭馬が目の前を通り過ぎる時に、その後ろについて行こうとする時だけ。しかも、円馬場の円周に入らず、横歩きで横切ってTさん馬のすぐ後ろに行こうとする。

え〜と。
はい、横歩きさせるのはドレサージュの夢でもありましたが、ええ、今、やってくれなくてもええのです。

I川先生、遠くから
「脚(きゃく)使って〜!
言うこと聞かなければ鞭〜!
やめな〜い!
ほらやめてしまった!
やめな〜い!
ほらやめてしまった!
やめな〜い!」

「え〜っと、一瞬たりとも脚を締めるのを緩めない、ということですか?」
「そうです! 
歩き出さないのに緩めてしまうので、
”え、歩かなくていいのね?”と馬が思ってしまいました。」

わは、脚を使うというのは、
使っては緩め使っては緩め、
だと思っていた。

そして、今までそう教わっていた。

でも!!!

緩めるのは、馬が支持に従ってくれたから、その褒美としてのサイン。

で!!!

これまでは、先生がそばにいて、ふるふると長い鞭を見せびらかしていたから、馬が「先生の指示」に従っていたに過ぎなかったのである。

がび〜〜〜〜〜〜〜ん!

それを自分がリードしていると勘違いして、脚を使っては緩め使っては緩めして、これでいいのだ、と勘違いしていたのだ。

つまり、動き出すまで緩めちゃダメ。動き出してもペースが出るまで緩めちゃダメ。

乗馬ポイント:最初の動き出しで、乗り手の指示に従え、を徹底させる

1 最初はふくらはぎで挟む
2 それでも動き出さなかったら(=従わなかったら)足首を使って締めていく
3 でも足首を固めてはダメ
4 脚を使って3秒は待つ
5 3秒待っても動き出さなかったら、そこで鞭を使う
6 鞭を使っても動き出すそぶりを見せなかったら、鞭を休めずに使い続ける

「馬は基本的に怠け者なので、別にいうこと聞く必要ないし、と一旦思い込むと徹底的に無視してきますよ。根比べになります」

とにかく最初に、乗り手の支持に従うものだよ、との関係づけをはっきりさせる。

なるほど。

これがはっきりさせられなくて東京オリンピックの近代五種の馬叩き事件のようなことが起きるのだな。
オリンピックに出るほどの人だって、でだしの指示に従わせることに失敗することがある。
気を取り直してがんばろう。

あと、鞭を持つ手もぎこちなくて、妙に左右バランスが悪くてライリーの首を押さえつけていたんじゃないか、とも思う。

あと、脚を使う時、踵が下ろせなくて、つま先体重になっていたのも自覚がある。

わがあまりに動けなかったので、ほとんど動かないうちに、軽速歩の時間に(涙)。

Tさんは、先生の鞭ひらひらがなくても、ご自分の馬をすぐに速歩にすることができる。
な・ぜ〜?

中央でしばらく見物するも、I川先生のご覧になっている視点がまだ全くわからない。

演出家としては、演出家の視点がわかると何をすれば良いのかわかるようになってくる、と知っている。
だから、I川先生の視点が分からない限り、わはまだまだいきあたりばったりのまぐれを繰り返すばかりになるだろう・・・

そうこうするうちに、わの番がやってきた。
I川先生の鞭ヒラヒラでライリーは
「もう、ムカつく!」と一度、ブヒッと横へ跳ねた。
その後も、早足をスタートさせては三歩くらいで止まる。

「三輪さん、自分で立ちにいっちゃってます」
「三輪さん、遅いです」
「三輪さん、自分で立ちに行っちゃってます」
「三輪さん、遅いです」

はい、これはですね、ミスプリントではなく。
軽速歩に乗ろうと思って、ライリーの跳ね上げに合わせようと思うと

「自分で立ちに行っちゃってますよ、ライリーに任せて」

と言われ、じゃあ、ライリーに任せようと思うと

「反応が遅くて置いてけぼりになってます」

と言われ、とほほのほ、の繰り返しなんである。

わの運動神経は極端に悪い。
とくにリズム系やスピードのあるものがダメだ。

感知→認識→動作決定→行動

のスピードがものすごく鈍い。

これは生まれた時からで、小さな頃から、ラジオ体操ひとつでも、親に「のろいわね〜へたね〜」と笑われていた。
小学校の体育では、中島という、仮にも先生というステイタスの男には、「俺、おまえみたいなやつ大っ嫌い」と面と向かって言われた。奴は運動神経の良い子だけが好きだった。わはプールの更衣室の壁の陰で涙を拭った。

例えばイチローなら、ボールが来るのを感知して、ここにこう来るぞと認識して、じゃあこうしようと動作決定して、ハイヨっと行動に移すのがものすごく速いのだ。

わはとくに行動に入るタイミングが遅い。
動作決定もできずにどうしていいかわからずオロオロしたままノロっと入ってしまう。

認識から動作決定に行くまでを瞬時にフローの状態でできるようになるためには、その過程の繰り返しゆっくり練習がものすごく必要なのだ。

でもI川先生は負けない!

「お尻の位置をもっと後ろへ。
そして太もも内側(例の、あぐらをかいたときに両手で上から撫でられるエリア)でだけ乗る。
足首リラックス」

根気よく改善ポイントを次々提案してくださる。

この、
太もも内側だけに体重を預け、お尻によりかからない、
だけど鞍の後方にいる
の2点を心がけた時、ライリーがすいっすいっっと動き始めた。

わは先生の鞭ヒラヒラのせいかと思ったが、I川先生は、
「ほ〜ら、ライリー、やっと動けるようになりました。これまで、動きたくても背中が動かせなかったんです」

わほ〜〜〜!!!

乗馬ポイント:鞍の上での体重

太もも内側だけに体重を預け、お尻によりかからない、
だけど鞍の後方にいる。

あと、わの感覚的には、

骨盤をかなり前倒しして背中のカーブを出す。

軽速歩もまだまだだけど、次回の練習ポイントはとにかくスタートです。

今日のライリー

つぶらなお目目で今日の頑固さを帳消しにしようとするライリー

【Live Interaction】相手の動きやすいようにする


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