乗馬 Day 12:サンヨーガーデンLesson 5

2022年2月2日水曜日、サンヨーガーデンにて5回目のレッスン。

本日もI川先生とライリー。
「はーい、ライリー、憶えてる?」
ライリーは馬房(馬房)の出口付近の木をカジカジする。
それで、それを止めさせようと「ライリー、NO!」と手綱を下へグイっとすると、素直にやめた。
ちょっとだけステイタスを上げることができたぞ。

初心者組は二人でのレッスンで、もう1人(お名前を訊きそびれてしまった)。
今日も私が先に立ち、今日は左回りで。
円馬場(まるばば)の馬の通るべき凹んだ溝のことをなんと言うのかな、
「センターからそこまで動かすのがまず大変なんですよ」
と I 川先生はハミをとってその溝まで誘導してくれる。

が!またしても!!

ガンとして動かぬ馬に跨りてなすすべもなく首を垂れる〜

後ろのかたが動けないでしょ、私が動かないと!

そして先生が、サーカスで使うみたいな長い柔らかい鞭をヒャら〜と動かすと、3歩くらい歩く。

3歩ですよ、3歩。

散歩さえできぬ3歩かな。

そんなことの繰り返し。

ライリーの脳内
「お天気いいな。のんびり。薄暗い馬房から晴れた冬のポカポカは気持ちいいな。日向ぼっこしよ。ララライリー♪ 終わり」

私としては、乗り込みの方向よし、鎧調整よし、膝から下ぶらん、腿の内裏に体重預け、両脚は馬体を包む感じ、踵の位置よし、で言うことないはずなんだけど。

あ、でも乗り込む際、先週言われた
「できるだけ鎧に体重をかけず、背中全体にボデイを預ける感じで」
をやってみようとしたけれど、無様に張り付くばかりで全然できなかった。
へむ。

先週言われた、
「踵だけで押さずに、ぷらんとしている膝から下全体を使って」
もがんばってみたが、うんともすんとも言わないのよ、これが。

踵トントンも入れてみるが、それでもだめ。

もうね、ぐったりして馬上で肩を落としましたよ。

たまに歩いても、同じところで止まるし。

「同じところで2回止まっちゃうともうこっちのコントロール外のところにいっちゃってますねー」

はい、そのようです。

乗馬ポイント:同じところで止まらせない

さっきのところで止まりそうだな、と思ったら、絶対に止まらせないと言う気持ちで指示を出して。

ええ、そうでしょうとも。
しかしその指示が全く聞いてもらえんのです。

そこで、踵トントンを2回から3回にし、5回にしたあたりで、ようやく少し動くようになってきた。

それで、歩いている最中も、膝プランを利用して、歩調に合わせてお腹をリズミカルにたたく感じに入れてみたら、続けて歩くようになってきた。

なんとなく、ペースが出てきたような。

乗馬ポイント:どうすれば指示に従ってもらえるか試行錯誤する

締めるだけで進む時もあれば、踵とんしなくちゃいけない時もあるし、鞭を使わなくちゃいけない時もある。
踵トントンも1回でいい時もあれば、5回くらいあげるほうがわかってもらえる時もある。
必ずこれをすれば大丈夫、と言えるものはないのです。

だそうです。

この、ちょっとペースの上がった並足の時、なんとなくだけど鞍の動きに沿って腰椎から骨盤、仙骨が緩やかに動くのが感じられた。もしかしたら速報や駆足になった時に立つ座るをしないのがこれなのかも、と想像する。

少しペースが出てきたところで、速歩(はやあし)へ移る。
私は最初はセンターで待機。

待機している間に、軽速歩のための立つ座るを自主練する。
幸いにもライリーは黙って立っていてくれる。
膝から下の角度を変えずに、つまり膝を伸ばしてしまわない状態で立つ座るをする筋肉の感じができてきた。
先週指摘された、
「お臍が前を滑って下がったり上がったりする感じ」かつ「出っ尻気味に」
も練習する。

同伴者さんがI川先生の指導を受けているのを見学していて分かったこと

乗馬ポイント:軽速歩の立つ座るは、実際、かなり前のめり感。

センターで待機中に立つ座るの自主練をしていた時にも疑問に思った
「おへそを前の方で滑らせてお尻は出し気味で、膝から下に寄りかかりすぎないで、鎧を踏みすぎないって全部やると、めちゃくちゃ前のめりになるんだけど、え〜?」
が、解けた。

同伴者さんも
「先生、すごく前のめりな感じになっちゃうんですけど〜」
と訴えていらして、それを先生が
「うんうん、自分ではそう感じるかもしれないけれど、側(はた)から見ると全然前のめりには見えないんですよ、ちゃんと立ってるみたいに見えます」
と答えていらした。

で見てみると、本当にその通り!

なるほど、こんなに前のめり感があって良いのか!なるほどなるほど。

I川先生の顔がライリーになってしまった件。

さて、私の番。
いざライリーが速歩になると、やっぱり鎧を踏んづけて立ってしまう。
膝から下プランをやろうとすると、跨っている膝の部分で馬の背中を締め付けちゃう。
だからライリー止まる。

先生「立とうとしない。馬の背中の揺れに押し上げてもらうだけ」
私(やってみて)「ただただドスンドスン弾んでるだけみたいな感じです。立つ座る立つ座るじゃなくて」
先生「押し上げられたらもう0.2秒キープするつもりで」
私(心の中で)「0.2秒。まじか」

そしてやはり、立っていようと思うと鎧を踏むか、鞍を挟むかしてしまう。

私「膝から下プランで鎧を踏まない用にと思うと膝で鞍を挟んでしまって、それで止まっちゃいます」
先生「そうですね、膝というより、股関節側を使って」
私(心の中で)「理屈はわかるんだけどね〜」

とにかくI川先生は
「やろうとしない、任せる任せる」
と言い続ける。私も復唱しながら
「やろうとしない、任せる任せる」

「三輪さん、お尻が前すぎます。暗のもっと後ろの方に」

あ〜なるほど、確かに蔵の前の方にばかりいる気がする。

乗馬ポイント;鞍の前の方に滑り落ちない

手綱にしがみついたり、鎧にしがみついたりするその恐怖心と緊張で前に前に来てしまう。
後ろに重く体重をかけすぎるのとは違う意味で、ちゃんと暗の真ん中にいるべし。

そうか、と思ってお尻を動かしたら、確かにゆとりのある跨り方に感じられた。

そうするうちに、さっきの同伴者さんの前のめり感と、先生のおっしゃる
「運んでもらう。動きに乗る」
が私の脳内で繋がって、
「馬と一緒に前に進む気持ちをもっと持ったらいいんじゃないか。馬が進んでいるのに私が後ろへ置き去りにされて落ちているような感じになってるんじゃない? ジェットコースターも、落ちるのが怖いと思うと体重が後ろへ行って、ますます怖くなるけど、ジェットコースターと一緒に落ちてやる、と思って前のめりに飛び込むと全く怖くなくて自分が運転してるって気持ちになるよね」
と気がついた。
随分長い文章で気がついたようだが、実際は一瞬です。
「ジェットコースターと同じかも」です。

そこで、馬にはね上げられたときに「ほい前へ」という気持ちに切り替えたら、途端にリズムができたかも。

先生「力抜いて!力を抜くのが一番難しいの」
私(声に出して復唱)「はい、力抜く。任せて。力抜いて。やろうとしない。安定して。一緒に進む」

できました!

めちゃくちゃできました!

少なくとも半周、いえ4分の3周はできたかも。しかも調子良く。
なんか乗れてない?俺?という感じ。
しがみつきもなく、リズム良く。いえい。

乗馬ポイント;馬と一緒に進む気持ち任せて一緒に、だよ。

これまでは馬が先へ進んじゃうのを、私のすること全てが阻止する方向で動いていたのだ。

これまでのレッスンで学んだ積み重ねが実を結んで、軽速歩の感覚を掴むことができました。
先週の「もう全くダメだ」の落ち込みよりも随分良かった。

もちろん、一人で馬を動かすことがまだできないので、まだまだそこんとこ、なんだけど、それでも今日は先週まであんなにできなかった立つ座る軽速歩の感覚が掴めたから本当に嬉しい。

また来週、どの馬でそれが再現できるかわからないけれど、成功体験を一つ積んだことは確か。

ライリーと記念写真を撮ってブログに載せます、と言ったら、I川先生が
「そういえば初心者さんでブログに書いている人がいるよって人伝に聞いた」

はい、それは私です。

帰り際、駐車場で同伴者さんが話しかけてきてくれた。

「最後の軽速歩、素敵でした。とっても綺麗で、スムーズな感じで」
「本当ですか、嬉しい!」
「どうしたらできたんですか?」
「ジェットコースターと同じ感じかと思って、一緒に進もうと思ったら」
「???」

ですよね。

「私、鎧が抜けちゃうんですけど、三輪さんの鎧、なんか爪先にカバーが付いてましたよね」
「先週と今週はついてましたね。ない時もありました」
「なんで鎧が抜けて来ちゃうんでしょう?」
「爪先が下を向いていると、腕輪が抜け落ちちゃうみたいに抜けちゃうんだと思います」
「え〜どうすれば」
「私がここで教わったのは、踵で地面を踏む、でした」
(H田先生に教わった、足の裏全体で地面を踏む感じ、をごく短く言いました)

初心者なのにすいません。知っていることだけ答えました。
知っているのとできるのとは別です。

でも彼女が話しかけてきてくれたのは、実際、軽速歩をやり始めた時は彼女より全然できないくらいだったのに、やりながら質問を先生に投げかけつつ、
「なるほどやってみます。あ、わかった、掴めそうです、行きます」
と繰り返すうちにあれよあれよとできるようになってしまった、という流れが見えたのだろうと思う。

このような瞬間は、誰にでも来る。たまたま、今日は発見と納得にボディが追いついてくれた。
来週も楽しみです。

【Live Interaction】
情報を脳内で繋ぎ合わせると思いがけない発見が生まれる

らいりー、よだれ!よだれ!!

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