疫病、戦争、大災害は、不安と恐怖を私たちの心に知らず知らずに植え付けます。そのため、悪口陰口不平不満が多くネットに蔓延するようになります。
悪口陰口不平不満を漏らす自分勝手な輩の周りには、やはりそのような人たちが集まり、良いエネルギーは去って行き、破滅に至るもの。
でも、その人たちが悪人とは限りません。
寧ろ人気者になったりするのです。
シェイクスピアの描いた、
フォルスタッフという人物がそれです。
王子の前での媚びへつらい、
その陰では悪口と、
自分がいかに上手くやっているかの自慢大会。
実際は腰抜けで、
できるだけ仕事をせずに済ませ、
せっかくの幸運や愛情にも、
それが少なすぎると不平不満を並べ、
酒に飲まれ、がめつくて、気弱で。
こんなフォルスタッフは
シェイクスピアシリーズの中でも、
欧米では一番人気キャラの一人。
そのフォルスタッフと青年期を
馬鹿騒ぎと飲み食いと悪さで費やした
皇太子ハル。
けれど王子はある日を境に
彼らとの付き合いをきっぱりと断ち、
立派な国王となります。
一方、フォルスタッフの一味は
悲惨な末路を迎えます。
お芝居は、現実世界の象徴的な縮図です。
演じる時、演出する時は、
この場面は何の縮図になるだろう、
何の象徴なのだろう、
それを念頭に置いて、
それを表現するためには
どんな方法があるだろうか、
どんなイントネーションを使えば真意が伝わるか、
などを考えていきましょう。
【遊び心ライブインタラクション】
無理に同調するより、離れてみよう
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