【「せりふ」の意味を調べてみたら・・・】
シェイクスピアの科白を演じてみたい人のための『今あなたに知ってほしいシェイクスピア』は7月5日。
http://acture.biz/event/asobigatari/2019/04/14/acting-and-directing-shakespeare/
せりふ。
お芝居やテレビや映画で、役者さんが暗記して言う、台本に書かれてある言葉のこと。
ところで、なんで「せりふ」って言うん?
ふと思って調べてみました。
広辞苑、大辞林などの辞書は、言葉の意味は載っていますが、語源までは出ていません。が、Wikipediaや語源由来辞典、漢字文化資料館などのサイトなど、いろいろ出ていました!
「せりふ」という発音は、江戸時代初期、競り言う(言ふ)が、使用するうちに短くなったもの、という考えが一般的なようです。
これに対して私の違和感は、
・・・でも、喋って短くなるなら、「せりう」という感じになるのではないかなあ・・・
です。
反論じゃなくて。
言葉に出してるうちに短くなるなら、「言ふ」と書いて「言う」と発音するように、「せりいふ」は「せりう」になる気がする、という程度の身体感覚です。
でも、意味的にはよくわかる。お芝居の中でのせりふ、たがいに競り合うように喋る感、ありますものね。
別の説としては、
江戸時代初期よりも古く、「世 流布」、つまり世の中に流布するという意味で「せるふ」「せれふ」とも。
使い方の中には、
「そんなせりふは聞きたくない」「おきまりのせりふだね」という、別に芝居の台本に書かれているわけではないのに、「せりふ」という言葉を使うときもあります。
古い使い方だと、
歌舞伎の世話物「五大力恋緘(ごだいりきこひのふうじめ)」に、「今夜中にせりふしてくださんせにゃなりませぬ」と、支払いをするという意味で使われているそうです!(goo辞書より)
いやー、なかなか、これぞ、というものが見つかりません。舞台で発する書かれた言葉、として考えるなら、やはり歌舞伎系の芸能が発展し始めた江戸時代初期に、舞台で競り合うようにして喋る「詞」を指したのでしょうか。
ちなみに歌舞伎系よりも古い芸能、
能の場合は、
「詞」のことは「謡(うたい)」と呼び、「喋る」よりも「歌う」方向で捉えています。
シェイクスピアも
英語の原文では韻律があることを考えると「謡」に近いものがあります。
日本語翻訳の科白でも、
英語原文の韻律を活用すると、結構いい演技ができるんです。
七月五日、『今あなたに知ってほしいシェイクスピア』では、ワークショップ型公演でその秘密をお伝えします。
シェイクスピアを喋る俳優にぴったりの、目からウロコの自信作企画です。
我こそは、とおもうかたはぜひ遊びに来てくださいね。
http://acture.biz/event/asobigatari/2019/04/14/acting-and-directing-shakespeare/
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