サイト更新しました

三輪えり花の関連ウェブサイトをいろいろ更新しています。英語でのウェブサイトも作ってみたので、よかったら覗いてみてくださいな。


三輪えり花のメインウェブサイト
elicamiwa.com

国際ライブインタラクション研究所
http://live-interaction.org

NPO法人女性とくらしのネットワーク
http://womenlifestyle.org

です。


使い勝手や感想をぜひ教えてください


【今日のライブインタラクション】
自分だったらどんなサイトを作るだろう?

同じ祈りの中で

 We do pray for mercy,
And that same prayer doth teach us all to render
The deeds of mercy.

わたしたちは皆、情けを求めて祈る、
そしてその同じ祈りの中でわたしたちはお互いに
情深い行いを施し合うことを学ぶのです。

『ヴェニスの商人』ポーシャの科白の続きです。

キリスト教徒とユダヤ教徒の積年のいがみ合いが、既にシェイクスピアの時代にあったのですが、シェイクスピアはポーシャの口を借りてこういいました。

人が祈るのは死後に天に情けをかけてもらいたいから。
その点では宗教・宗派の違いは関係ない、と。

宗派の違いは関係ない、という考え方は、当時の英国でカトリックとプロテスタントが争っていたことにも通じます。
シェイクスピアは設定を変えることでユダヤ人の話にしていますが、実は英国国内の無駄な争いを批判していたのですね。


【今日のライブインタラクション】
考え方が違う人のことも、理解してあげよう

お知らせ『英国の演技術』が中国語で出版されました

拙著『英国の演技術』が中国語に翻訳され、出版されました。

上の段が日本語版、下の段が中国語版です。
帯の文言がたいそうなもので、

百年名校的国宝級表演訓練法 

100年 名校 とは、1905年に創立されたRADAのことだと思います。100年以上にわたり、名門校である、という意味でしょう。

国宝級!!

演技表現のことは、表演 というんですね。

中身を動画でご紹介しましたので、良かったらご覧になってくださいな。↓

ブログで文章と一緒に動画を見るhttp://elicamiwa.com/blog/2018/11/25/british-style-acting-into-chinese/

Youtube で動画を見るhttps://youtu.be/pbfeOBWvqJ0

『英国の演技術』の中国語翻訳が発売されました

英国が誇る世界一の演技術をイラスト入りで余すところなく解説した拙著『英国の演技術』が、このたび、中国語に翻訳され、出版の運びとなりました。

中国語に翻訳された「英国の演技術』表紙

youtube で中身を解説しているので、こちらの動画もどうぞ。

日本語版よりもだいぶ薄いのですが、すべてカットせずに翻訳されているとのこと。やはり漢字熟語で書いていくのはかなりコンパクトになるのですね。

元の日本語版と大きさを比べてみます。
大きさは変わりませんが、厚さが異なります。

帯の文言が楽しい。

100年名校的国宝級表演訓練法

→  100年名校とは、1905年に創立されて以来世界一の演劇学校であるRADA王立演劇アカデミーのことでしょう。

国宝級!!
たしかに。

演技のことは、表演 と言うのですね。

これを機会に中国語も勉強しないとかも?!

冗談はさておき、
この本が、中国全土、香港、台湾、シンガポール、マレーシア、そして世界中にいる、中国語話者の演技表現のよすがになるかもしれないと思うと、ワクワクします。

実際、元RADAの校長ニコラス・バーターさんは、上海の演劇学校で教えていますし、これからますます中国系の俳優が、こうして基礎のしっかりした演技術をもってどんどん世界に進出してくるのかもしれません。

わたしたち日本人も負けてはいられませんよ。
日本語でぜひ手にとってみてくださいね。

日本語版のご注文はこちら↓ 
『英国の演技術』
https://www.amazon.co.jp/英国の演技術-三輪-えり花/dp/4472404575

情けの本質

The quality of mercy is not strained,
そもそも情けは強制するものではありません。

『ヴェニスの商人』の中でも私が最も素晴らしい科白だと信じているものを、いよいよご紹介します。

これは、ポーシャが裁判の場で、シャイロックに対して言うことば。

シャイロックが、「なんで俺が情けをかけなくちゃならないんだ」を噛みついたのに対して、男装して法学博士に変装し、法廷に乗り込んできたポーシャが答えたものです。

情けは強制するものではなく天から降り注ぐ雨のようにその下にいる者に向かって施されるのです

なんと素晴らしい科白でしょう!
あらゆる権力者に聞いてもらいたいですね

【今日のライブインタラクション】
あなたの下にいる人に情けを降り注いでみよう

暖簾に腕押し

昨日は、国際演劇協会のドイツセンターから招聘したエグゼクティブ・ディレクターのトーマス・エンゲルさんに、ドイツの活動についてお話を聞く会で、通訳を務めてきました。

ドイツセンターのウェブサイトもよく観て、辞書も片っ端から引いて、かなり抜かりなく勉強したつもりでしたが、彼の立て板に水トークの前にかなり苦戦しました。

逐語訳ではなく、ガバッと文脈で訳す方法に途中で切り替えてからスムーズに流れるようになりました。

ドイツセンターの活動は多岐に渡っていてとても興味深い。

私のブログまたは国際ライブインタラクション研究所のサイトで近日中にご紹介できればと思っています。

さて、今日のライブインタラクションのテーマは

Do all men kill the thing they do not love?

「好きじゃないからといって殺すか?」

『ヴェニスの商人』の諸悪の根源バッサニオ君、ユダヤの金貸しシャイロックがアントニオの体の肉を切り取る権利を主張する裁判での口頭弁論に対して言ったことば。

これに対してシャイロックは

Hates any man the thing he would not kill?

「憎けりゃ殺したくなるもんじゃないかい?」

と答えます。

酷いセリフの応酬なのですが、なぜかこの二つ、対になっての名台詞と言われています。

つまり

美徳とは別の、人間の隠し持っている、黒い一面を抉り出している台詞だからでしょう。

バッサニオも負けていません。

Every offense is not a hate at first.

「ただ嫌いなのと憎しみは同じではないはず」

これを受けてシャイロックは

What, wouldst thou have a serpent sting thee twice?

「なんと、お前さんは蛇に二度も噛まれようというのかい?」

どちらの言葉も含蓄があります。うなづいてしまいます。

そこへ、縛られているアントニオは

I pray you, think you question with the Jew?

You may as well go stand upon the beach

And bid the main flood bate his usual height.

「やめろ、ユダヤ人と問答で勝てるか?

浜辺で海に向かってその海面を

普段の高さより低くしてくれと頼むようなもんだ」

む!

やるな、アントニオ。

命を取らせそうなときに比喩表現。

シャイロックが立ち向かっても無駄な大海原のよう、バッサニオの無力さが絵に描けるようです。

この、何が起きているかが自然現象や風景のように絵に描けるように感じられるのが、シェイクスピアの面白いところなんですよね。

ちなみに、昨日通訳をしたトーマス・エンゲルさんはシェイクスピアの研究家でもあります。

【今日のライブインタラクション】

今日のせりふを自分の経験に照らしてみよう

地上における天の喜び

“He finds the joys of heaven here on earth,”
「彼は、天国で得られる喜びをこの地上で見つけた」

『ヴェニスの商人』に登場するユダヤ人の金貸しシャイロックの娘ジェシカが、バッサニオがポーシャを射止められたことに対して述べた感想です。
いい言葉ですね。

ちなみに、この直前、ジェシカは下男に「親の因果が子に報いだよ、子供は親に似るもんなんだよ」と言われ、非常にショックを受けています。このことは、次のジェシカの場面を演じる鍵になりますから、覚えておいてくださいね。
(ジェシカを演じるわけではなくても、台本をどう読んでいけばいいかの勉強になります)

【今日のライブインタラクション】
あなたの喜び joy はなんですか?

With All My Heart 喜んで!

今日は、ユネスコの国際演劇協会ドイツセンターから事務局長がやってきたので、歌舞伎座にご一緒し、終演後は季節の香箱蟹をいただいてきましたよ。
外国からのお客様には心からいろいろヘルプします。ちょうど次のような具合に・・・

Madam, with all my heart;I shall obey you in all fair commands. 
「奥様、もちろん心から;道理の通るご命令にはすべて従いまする」

『ヴェニスの商人』で、駆け落ちの途中でポーシャの邸宅に転がり込んできたロレンゾが、ポーシャに「留守をよろしく」と言われて答えたもの。
現代でもじゅうぶん使えます。

obey 従う
という単語は、反抗せずに命令を聞きます、という意味ですから、上司や夫に使うよりも、仲の良い人同士での日常会話で使うと楽しいでしょう。

「窓を開けてくれない?」「ハニーさま、もちろん心から;道理の通るご命令、拙者はすべて従いまするー」(歌舞伎風に)

頼まれごとの後は、With all my heart だけでも、「喜んで」の意味で使えます。

【今日のライブインタラクション】With all my heart で相手のために過ごしてみよう

良いことをして後悔したことはない

“I never did repent for doing good,”
「良いことをして後悔したことは一度もありません」

『ヴェニスの商人』で、夫のバッサニオをヴェニスへ送り出したポーシャは言います。英語の言い回しとしても覚えやすいせりふですが、ポーシャがこれを言うのはなぜだと思いますか?

もしかしたら、事実上結ばれる前に夫を莫大なお金と共にヴェニスへ送り出してしまったことに不安を感じているのかもしれません。それだけのお金があれば、バッサニオは一生、ヴェニスで遊んで暮らせそうです。男友達のアントニオのほうを大事に思ってここには戻ってこないかもしれないからです。

このように、言っていることとは少し逆の意味や気分を感じているときは私たちにもよくあることです。
「大丈夫」と言う場合などはとくにそうですね。大丈夫じゃないことがよくわかっていて、言う場合が多いと思いません?

【今日のライブインタラクション】
相手のことばの裏にある気持ちに気づこうとしてみよう

シャイロック・ロック

『ヴェニスの商人』の悪役シャイロックは歌うように喋ります。

契約不履行の罪で逮捕されたヴェニスの商人アントニオを前にして言う科白群を見てください。

Gaoler, look to him: tell not me of mercy;
This is the fool that lent out money gratis:
Gaoler, look to him.

I’ll have my bond; I will not hear thee speak:
I’ll have my bond; and therefore speak no more.

I’ll not be made a soft and dull-eyed fool,
To shake the head, relent, and sigh, and yield
To Christian intercessors. Follow not;
I’ll have no speaking: I will have my bond.

ロックやポップス、ヒップホップが好きな人なら、すぐにメロディを思いつけるような、リズミカルで口の端に登りやすいことばです。

あいつを見張れ、情けは無用だ
金を貸したのが運の尽き、
あいつを見張れ、見張っとけ。

・・・どなたか、続きを歌詞のように訳してみませんか?
歌詞だから、直訳無用です。

【今日のライブインタラクション】
歌の歌詞を書いてみよう。
言語感覚が優れてくるよ。

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