ELICA's IKI

カテゴリー: 文化と教養

文化芸術に関する知識と教養

  • Ayaka Fujita in Nikikai Salon Concert

    Ayaka Fujita in Nikikai Salon Concert

    二期会サロンコンサートを楽しんで参りました。

    東京芸大の学部から大学院で演技を教えていた藤田彩歌さんがご出演。さすがでした! この夏にミラノのヴェルディ音楽院大学院オペラ科を満点主席の実力を、音楽的技術、イタリア語、表現、すべてにおいてまさにディーバの美しさとプレゼンス。

    彼女には以前『コジ・ファン・トゥッテ』を演出した際に出演していただいたことがあり、その頃から表現力も生き生きしていて、とても素敵なひとでした。今回さらに磨きをかけて帰国なさり、本当にこれからのプロ活動が楽しみな歌手です。

    表参道にあるカワイコンサートサロン・パウゼはイブ・サン・ローランの路面店の向かいで、クリスマスイルミネーションに彩られた通りはワクワクします。クリスマスってどうしてこう浮き立つ気分になるのでしょう。

    さらに!なんと会場で、日本バリトンの宝、多田羅迪夫先生にも再会!多田羅先生は、東京芸大のオペラ科主任だった時代に、劇団昴が開催した3週間に亘るRADAインTOKYOのワークショップに参加なさり、その際、この演技術は芸大のオペラ科に必要だと感じて、それを教えるべく、私を芸大の講師に任命してくださったのです。
    私がオペラに関わる仕事ができたのも、本当に多田羅先生のおかげです。
    今回、お目にかかって、あらためて感謝をお伝えいたしました。


    もう懐かしくて懐かしくて、休憩中、ずっと話し込んでしまいました。大病を患ったにもかかわらず、全回復なさって、いまは週に2度もボクシングジムに通っていらっしゃり、食生活も改め、人生を健やかに謳歌していらっしゃいます。

    コンサートにはルーサーさんと行ったのですが、アンコールは、みんなで歌うきよしこの夜で、われわれはここぞとばかりに朗々ときよしこの夜してまいりました。

    彩歌ちゃん、多田羅先生、ルーサーさんと大好きな人たちと素晴らしいオペラアリア・デュエットを味わえて、最高の日でした。

    おまけに、ハワイの絶品 100% KONA Coffee という贅沢な珈琲を夜中にいただいております。
    神様、ありがとう。

    ★ Today’s 遊び心 ★
    良いものに触れる機会をもつ!

  • 三国志展Three Kingdoms of China

    三国志展Three Kingdoms of China

    国立博物館で三国志にまつわる展示をやっています。

    吉川英治の三国志を夢中になって読んだ大学受験時代。
    後半にかかろうかという頃、1月になってしまったので、試験本番が始まり、実は完読していませんの。
    でも吉川英治の文体が好きでねえ・・・
    あのワクワクする躍動感。
    どうしたら文章ひとつであんなに気持ちを動かせるのか。

    そんな思いを抱えながら、展示物を見て回りました。

    欧米の美術館・博物館ではすでに許されている嬉しい点に、スケッチOK写真OKがあります。

    日本では、博物館美術館の展示は、「立ち止まらないでください」「顔を近づけすぎです」と叱られっぱなしで、人混みで何も見えずに、「もう二度と来るもんか」と思いながらその場を去るのが普通ですが(笑)、

    今回の国立博物館の三国志展は、なんと撮影OK!(フラッシュ禁止・特別すぎるシャッター音禁止・割り込みや邪魔になるような非常識をしないように、との注意は納得できる)

    なので、私もたくさん撮影してきました。

    魏呉蜀の三國それぞれの英雄たちを基軸に、庶民のくらしや大王たちの戦続きの生活を伝える展示で、とても楽しみました。

    戦の部屋では、海戦での矢の雨が降り注ぐ状況を、フリーズさせたかのような錯覚を起こさせる展示になっていて、かなりワクワクしました。・・・いえ、これでみんな死んでいったわけですから、ワクワクしちゃいけないんですが・・・演出家としては、ワクワクしました。

    こういうふうに、展示室自体に雰囲気を作るのは新しい美術館体験を作る。大賛成。


    ワクワクついでに、戦のど真ん中で矢が降ってくるのを気づいたところをストップモーションにする絵を思いついて、自撮りしました。

    ちょっとカメラ目線すぎた。もっと矢の方を見るべきであった。

    関羽の像がめちゃくちゃかっこよかった。

    曹操はとても質素な人で、亡くなったときに遺言で、この身を飾るな、宝飾品を墓に入れるな、と言ったそうです。
    本人のお墓もみつかって、頭骨も彼のものだとほぼ確実視されているのですが副葬品は実に質素だったよう。

    彼のお墓だと証明するものが、こちら

    魏の武王って書いてあるでしょ。

    書道を始めてから漢字の文字に興味を持つようになりました。

    水しぶきをたててごうごうと流れる褒河(ほうが)を観て、曹操が書いた言葉の拓本。
    本人の字だよ、興奮する!

    赤壁の戦いを書いたもの。

    好きなタイプの文字です。書き写して練習しようと思う。(思うだけ?)

    あきらかにエジプト・ギリシャの影響を受けているだろうと思われるレリーフ。

    久しぶりの日本での展示鑑賞でした。満足。

  • 目的のためには手段を選ばずShe Stoops to Conquer

    「私はただ人生の傍観者で、人が楽しんでいるのをみているだけで・・・」

    18世紀の英国喜劇『目的のためには手段を選ばず』(オリヴァー・ゴールドスミス作)の一節。

    お年頃の男女4人が繰り広げる恋愛コメディから、この5分ほどの小さな一節を、試験として発表。
    東京藝術大学音楽学部声楽科2年生たち。

    みんな、丁寧にリハーサルを重ねて、とっても面白い良い場面ができました。

    台本にあるせりふは、どれひとつとして、キャラクターの頭の中で作られたものではなく、その場での反応から生まれるものであること。

    それを演者がわかっていさえすれば、場面はただの視線の応酬や、首の向きだけで一気にコメディとして成立すること。

    せりふのないところでの心の言葉を明確に「喋り続ける」こと。

    この3点に重点を置いた、つまり
    かなり高度な演技指導の授業になりました。

    みんな、お疲れ様!
    まだまだやることはたくさんあるけど、今回の学びをいろんなところに活かして、成長していってね。

    ボーイズが掲げてくれている赤い本は、テキスト『クラシカル・アクティング』。オペラとバレエと古典の翻訳劇をやる人のバイブルです。大事にしてくれるんだね!ありがとう。

    別のボーイズが掲げてくれている黄土色のチラシは、私が8月に出演する朗読劇のもの。優しいね!ありがとう。

    ガールズも、男役に挑戦したりして、全員が非常にハイレベルでした。

  • 夏至 Midsummer

    夏至 Midsummer

    こんにちは、三輪えり花です。

    6月22日の今日は、2019年の夏至の日に当たります。
    夏至は英語で Midsummer.

    Midsummer といえば、シェイクスピアの A Midsummer Night’s Dream. 夏の夜の夢。

    Midsummer は夏至の日のことだけど、その夜、というのは、前の晩?それとも夏至が終わった日の晩?

    なぜにシェイクスピアの『夏の夜の夢』は夏至と新月が同時なのだ?

    この2点がいつも疑問でした。

    二つ目の疑問の答えは、数年前にわかりました。新月の夜が、たまたま夏至と重なった年があったのです。

    でもひとつめの答えは、いろいろ検索してもわかりません。

    ただ、通例として、私たちは、「今夜」と言うと、日が落ちた後の夜のことを意味しますよね。

    22日がmidsummer だとすると、21日に沈んだ太陽が22日に顔を出すまでは、それはやはり「21日の夜」ということになるのでしょう。

    と、結論づけました、私。

    というわけで、今夜は一年で最も夜が短いの。

    そして、ヨーロッパ文化の中では、妖精が踊って夏と豊穣と繁栄を寿ぐの。

    それにあやかって、わたしたちも、豊穣と繁栄と幸せを祈りましょう。

    幸い今日は土曜日。
    時間はたっぷりありますから、自分の願いに良く耳を傾けて。

    願いの叶うポイントは三つ

    ・それはあなたが心から願っていることですか?
    ・それは周りも幸せにするものですか?
    ・そこにダークな思い(嫉妬や自慢や貪欲など)は隠されていませんか?

    そしたら、次の秋分の日または冬至の日までに叶えたい憧れも加えて、大体12個くらい、書き出して、眺めましょう。
    3個に絞れればなおいいです。

    そして、この夏至のシーズンに、シェイクスピアをぜひ観てみることをお勧めします。
    人生が明るくなるシェイクスピアの夜を企画したので、よかったら遊びに来てね。

  • アラブ演劇祭閉幕なのに日誌が書けていない理由

    アラブ演劇祭閉幕なのに日誌が書けていない理由

    2019年1月10日から16日にかけて開催されたアラブ演劇祭が、さきほど閉会式をおえました。

    いやー、もっともっと日記・日誌をブログに掲載できるはずが、ぜんぜんできませんでした。

    なぜかというと、とにかくものすごい活動量だったんです。

    毎日、朝食を終えると、すぐに4部屋でシンポジウムが行われ、

    それが終わると昼食、昼食が終わるとすぐにバスで劇場へ向かい、17時・19時・21時に開始するお芝居を3本みて回るのです。

    21時に幕開きとか、もうビヨンドな世界(ビヨンドはbeyond。yond はyonder などで使われる、「あちら」という意味。それにbeがついて、「あちらにいる状態」から、現在は「向こう側」「超える」という意味。beyond description で筆舌に尽くしがたい、という意味)

    ホテルにバスでみんなで到着するのが23時半。

    それからご飯。(ホテルのレストランも24時間営業)

    お腹いっぱい食べて、お風呂に入ればもう寝る気力しか残ってない、という感じの日々でした。

    観光どころではありません。

    まだ全員のバスで、赤信号は一応止まるというルール以外は存在しない道路で市内の劇場から劇場へ移動するのみ。(もっとも、それもまた、私はとても楽しかった)

    内容は濃くて、17本全部観た舞台はどれもアイディアが面白くて日本ではお目にかかれないものばかり。ほんとに、日誌書いて公開するじょ。

    (いつ、それが可能か、それが問題だ。書く時間がいつも足りない・・・)

    【今日のライブインタラクション】

    睡眠をとりましょう!