三国志展Three Kingdoms of China

国立博物館で三国志にまつわる展示をやっています。

吉川英治の三国志を夢中になって読んだ大学受験時代。
後半にかかろうかという頃、1月になってしまったので、試験本番が始まり、実は完読していませんの。
でも吉川英治の文体が好きでねえ・・・
あのワクワクする躍動感。
どうしたら文章ひとつであんなに気持ちを動かせるのか。

そんな思いを抱えながら、展示物を見て回りました。

欧米の美術館・博物館ではすでに許されている嬉しい点に、スケッチOK写真OKがあります。

日本では、博物館美術館の展示は、「立ち止まらないでください」「顔を近づけすぎです」と叱られっぱなしで、人混みで何も見えずに、「もう二度と来るもんか」と思いながらその場を去るのが普通ですが(笑)、

今回の国立博物館の三国志展は、なんと撮影OK!(フラッシュ禁止・特別すぎるシャッター音禁止・割り込みや邪魔になるような非常識をしないように、との注意は納得できる)

なので、私もたくさん撮影してきました。

魏呉蜀の三國それぞれの英雄たちを基軸に、庶民のくらしや大王たちの戦続きの生活を伝える展示で、とても楽しみました。

戦の部屋では、海戦での矢の雨が降り注ぐ状況を、フリーズさせたかのような錯覚を起こさせる展示になっていて、かなりワクワクしました。・・・いえ、これでみんな死んでいったわけですから、ワクワクしちゃいけないんですが・・・演出家としては、ワクワクしました。

こういうふうに、展示室自体に雰囲気を作るのは新しい美術館体験を作る。大賛成。


ワクワクついでに、戦のど真ん中で矢が降ってくるのを気づいたところをストップモーションにする絵を思いついて、自撮りしました。

ちょっとカメラ目線すぎた。もっと矢の方を見るべきであった。

関羽の像がめちゃくちゃかっこよかった。

曹操はとても質素な人で、亡くなったときに遺言で、この身を飾るな、宝飾品を墓に入れるな、と言ったそうです。
本人のお墓もみつかって、頭骨も彼のものだとほぼ確実視されているのですが副葬品は実に質素だったよう。

彼のお墓だと証明するものが、こちら

魏の武王って書いてあるでしょ。

書道を始めてから漢字の文字に興味を持つようになりました。

水しぶきをたててごうごうと流れる褒河(ほうが)を観て、曹操が書いた言葉の拓本。
本人の字だよ、興奮する!

赤壁の戦いを書いたもの。

好きなタイプの文字です。書き写して練習しようと思う。(思うだけ?)

あきらかにエジプト・ギリシャの影響を受けているだろうと思われるレリーフ。

久しぶりの日本での展示鑑賞でした。満足。


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