2021年10月13日
小雨の東京。八王子乗馬クラブに、二度目の体験レッスンに行ってきました。(今日の文体は、その時点での気分によって、「だ・です」が混在しています)
本日のパートナーは、ローレル。ローレルクラシック。鼻筋にきっぱりと白が入っている素敵な馬だ。
前回学んだ通りに乗り込み、腹帯調整をしていただく。
「こういう小雨の時は、気合の入った小蝿がやってくるんですよ」
と前回と同じN先生。小蝿が五月蝿のでローレルは、首を大きく振ったり、後ろ足を踏み鳴らしたりする。そのたびに、背中が揺れるので、「おっとっと」と思う。
あと、ぬかるんでいるうえ、蹄跡に水が溜まっていたりして、そこに入りこむと「がくっ」となり、またまた、ひやっとする初心者の私です。
ローレルの首元は小雨がしゅんしゅん染み込んで見る間に濡れていくのでちょっとかわいそう。
まずは前回の復習で、進行方向と止まれの合図の手綱の使い方をチェック。
発見その1 方向を示す腕
手綱というのは、両手でグーを作って、上から親指を並べて眺めるときのように(どんなとき?)持つのだが、左や右に方向を出す時も、その親指から手首にかけての形はそのままでなくてはならない。
肘を開くようにしてしまうと、身体の中心がブレる危険があるそうな。だから、浴衣の両腕をパタパタするときのように(どんなとき?)二の腕は脇につけたまま、肘から先を左右へ開くのだ。
進歩その1 並足を促す「トン」
並足(なみあし、つまりのんびり歩くこと)のときは、馬に、次はこっちの足を出してね、という合図を出し続ける。右前足が出た時は、左脇腹をトンしてあげると、馬は思わず左を出してしまう、という動物的身体反応を利用するわけ。
前回は全く調子が合わなかったが、今日はだいぶ、リズミカルにできた、ような気がする。でも、それでも、トンしようと思うと、踵が浮いてしまい、トンできているつもりになっているだけかもしれない。
進歩その2 円を描く
しばらく並足(なみあし)で歩かせた跡、円を描いてみましょう!という新しい技に挑戦。3メートルくらいの直径の円を描いてみました。右回りで同じペースでポクポクと周ってみると、自分でもびっくりするくらいきれいに、蹄のあとが綺麗に新鮮なぬかるみの上に円になって描かれています。
もちろん、N先生が常にあぶみをとってくださっているので、ちょっとした成功体験をくださったのだと思います。
フィギュアスケートのコンパルソリもまずは円を描くところからですが、馬も円と直線から、というのは面白い!あードレサージュ( dressage 馬の軽やかのステップを楽しむ乗り方)できるようになりたい。
発見その2 股関節と大腿骨の関係
今日の最大の発見がこれ、股関節と大腿骨の関係です。馬って大きな胴体にまたがるでしょ、だから、当然、ガニ股というか、バレエのプリエのように、股関節から大腿骨を外へ外へ開いて乗るものだと思っていました。
ところが、円を描いた跡、ギャロップ駈歩(かけあし)に入る前に、N先生が「ちょっと足を動かしてもいいですか」と、私の脚を、あぶみからはずし、持ち上げて、「こういうかんじ」と動かした。これがなんと、畳の上で女の子座りをするときのような、「うちまた!」でござった。
両脚ともにそうしてみると、なんとなんとなんとっ! まるで吸い付くようにお馬さんと一体化する感覚に! 股関節を開いていたときには難しかった、膝の位置や踵の位置も、位置を意識しなくても既に当たりのところにある。あぶみを踏んでいる感がきちんとあって、その上で立つことが楽にできる。
大きな笑顔で「なんですか、これ?」
股関節と大腿骨の関係性が変わるだけでこんなに違うとは・・・苦労なしに乗れるわけです。すごすぎます。(ここで言う「乗れる」とは、あくまで初心者のレベルです)
進歩その3 ギャロップトロットで立つ座る
駈歩(かけあし)速歩(はやあしでは、馬に合わせて、立つ・座る を繰り返します。なぜなら、ずっと座ったままだと、お尻がゴンゴンと鞍の上で跳ねて、のちに大変なことになるからです。例えば、お尻の皮が擦りむけたり、打撲傷になったり・・・(イギリス時代に経験済み)
今回は、大腿骨の向きを変えたことで、スムーズに立ちやすくなりました。
が、それは同時に、かなり前のめりに立つことを意味しまして、何度も馬の首に倒れ込混ざるを得ず、う〜む・・・。止まっているときは立てる感があったのに・・・。
と、思いつつ練習していると、あるとき、「できた!」と声に出して言ってしまいましたが、本当に、馬の歩調と良い感じで「立つ・座る」が合いました。
これまた新たな成功体験です。ギャロップトロットと立つ・座るのタイミングが合うと、限りなくラク〜で、伸びやかで、なんというか、なんというの?空に浮かぶような気持ちよさがあるのだ。
N先生、ありがとうございました!
今日はブーツジャック(ロングブーツを脱ぐ助けをしてくれる器具)を持っていったので、難なく脱げました。先週はそれがなくて、二度とブーツから足が抜けないんではないかと思った。
あ、注意事項その1
雨ガッパは、裾が短いものを。太ももまでカバーできる長めの雨ガッパを着用し、鞍とお尻の間に挟んでヒラヒラしないようにはしましたが、万一ひらひらすると、それに怯えて走り出すかもしれません。他の馬も怯えます。なので、映画撮影でもない限り、ヒラヒラ系は身につけてはいけません。
とっても親切でプロフェッショナルな八王子乗馬クラブ
八王子乗馬クラブは、会員制です。入会金があり、月会費があり、さらに騎乗料(グループレッスン形式)があります。
私の生活パタンだと、どうしても、コンスタントに通い続けることが難しいのが悩みです。
【Live Interaction】
身体の関節の使い方ひとつで、いとも簡単にできるようになることがある
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