utensil for japanese tea ceremony in room

茶道奮闘記 3 盆略点前2

2023年6月30日 麗扇会にて麗扇先生

帛紗の畳み方、三角にして腰に吊るす方法、それを開いて折りたたむ方法。← これを「捌く」と言うのだそうだ。腰につけるために三角に畳むのは、「畳む」でOK。

帛紗の胸へのしまいかた

和服の胸にしまうことを「懐中」と言うのだそうだ。懐紙よりも外にしまう。

開いて折り畳む(捌く)とき、どうにも先端が細くバランス悪くなってしまうので困っていたら、なるほど、下に来ている三角と折り紙のように合わせるのだな。

躙口と茶道口の違い

躙口はお客様席への入り口。茶道口は主人役席への入り口。

畳の縁(へり)は結界、分け目。

お扇子は、その分け目を自ら作る感じ。なので、まず扇子を自分の前に置くことで相手の場所には入っていません、を示す。

だから、お扇子を先に進めて、相手との境目を少しずつ前に進めて、でも明らかに自分はそれよりも後ろにいますよ、を示す。

下がる時は同様に、自分が後方へにじり下がったら、お扇子を連れてきて、すぐ前に置く。後方へにじり下がる。お扇子を連れてきてすぐ前に置く。を繰り返す。(畳は半畳しか使っていないので、2回下がればじゅうぶん)

膝の立て方

入る時は右膝を立てて、立ち上がる。

下がる時は左膝を立てて、立ち上がる。(日舞では常に右膝を立てていたっけね)

ご挨拶の言葉

まだいろいろ不確かであるが、

お稽古初めの時は、茶道口の外で真のお辞儀

 「本日は盆略点前のお稽古をよろしくお願いいたします」

茶道口を入る時は真のお辞儀

 「失礼致します」

抹茶を入れるタイミングごろかに、お客様に首だけ傾け、でも目を合わせたりせず伏目がちに

 「お菓子をどうぞ」

(歯を見せて笑って相手の目を見ながら「お菓子どーぞー」とかはダメなんだって。とぼん)

お稽古が終わったら真のお辞儀

 「本日は盆略点前のお稽古をありがとうございました」

盆略点前

鉄瓶とお盆とお盆の中にあるものは先生が先にセットしてくださっている。いずれこれも自分でセットするべきなのだろう。

最初に、帛紗を三角にして腰につけた状態で始める。

1 セットされたお盆を両手で両脇から持つ。お盆の縁に親指をかけ、4本指で下から捧げもつ。

! 基本として、常に4本指を隙間なくくっつけて作業する。

鉄瓶の前に一足半分くらい開けて正座し、鉄瓶と自分の間にお盆を置く。

一旦退出し、左手に置く壺(名前を憶えておらぬ)を左手に持って入り、お盆の前に再び正座したら、膝頭より少し手前にその壺を置く。

2 ものを清める。ものを清めるのは、棗→茶杓→茶筅→茶碗 の順。

棗の清め方:帛紗の持ち方自体がまだ原理原則が掴めていないので、何の時にどうするのか憶えていない。いずれにせよ、棗を左手に持ち、右手の帛紗で、蓋の向こう側、手前、それから帛紗の二つ折りを開いて蓋全体。「清める」という言葉を使っていることからも、「拭く」意識でいてはダメなんだろうな。清める気持ちで手を動かす。

茶杓の清め方:帛紗を左手に持ち、茶杓を右手に持ち、帛紗で茶杓を挟んだら、む〜とにかく何かルールがあって、先端から真ん中の節(ふし)になっているところとの間でどうにか動かして清めるのだ。むむむ。

茶筅の清め方←これは「清める」じゃなくて「茶筅通し」というらしい:清めた茶杓を茶碗の右に斜めに、お盆の縁に乗るように立てかける。

お茶碗から取り出し、向こう側に置く。

お茶碗の中のガーゼを取り出し、向こう側へ置く。

お湯を注ぐ。

帛紗は一旦、お盆の左側の縁に立てかけるように置く。

お茶碗の中で茶筅をさらさらと動かす。これにもルールがあって、動かし方や持ち上げ方や回数が決まっている。わ〜。

お茶碗の清め方:茶筅を向こう側へ置いたら、お湯を最初に持ってきた壺に捨てる。それからガーゼを取り上げて茶碗の中におき、「い」の字「り」の字を書くように拭く。左手は茶碗の9時を持ち、ガーゼでしっかりとお茶碗を10時の位置で掴んだら、しっかり6時まで回す。これを3回繰り返すと、正面が戻っているはず。む〜。ガーゼの持ち方にもルールがあって、ガーゼの折りたたむ縁のどっちがわをどっち方向へどの指で持つ、とかが決まっている。わー。

3 抹茶を立てる

いざ茶杓を右手で持ったら、おもむろに、お客様に「お菓子をどうぞ」と言う。それにしても「お菓子」という単語って何時代から使っているんだろう?と、調べたら起源は中国の「果物」。そこから、甘いものを指すようになり、室町時代にお茶が始まった頃には、茶菓子を示すものとして使われ始めたらしい。なるほど。

茶杓を持ったまま、棗を左手で持ち、茶杓を持ったままの右手で蓋を開ける。開けた蓋は茶杓があった場所(4時)の位置にお盆に立てかける、または伏せて置く。

北側から手前に抹茶をすくう。山盛りにならないように。2杯。入れたら、お茶碗で、微妙に軽く、茶杓を「トン」して抹茶の粉を落とす。

棗の蓋を閉める。ここまで、茶杓を持ったまま。

蓋を閉めたら、茶杓を元の場所に置き、お湯を注ぐ。

いよいよ茶筅を使って、お茶を泡立てる。← これを「立てる」というからね。このとき、お茶碗の支え方にもルールがあるのだが、む〜両手が必要なこと、4本指は揃えて使うこと以外に憶えておらぬ。

4 できた薄茶を供する

十分に表面が綺麗な泡になったら、茶筅を置いて、お客様の方向へ、2回ほどお茶碗を回して差し出して置く。お茶碗を回すのは客人にお茶碗の正面が来るようにするため。

今日はここまでであった。

あ〜帛紗の畳み方、捌き方からしてできないのが気になる。

回したり拭いたりの回数や順序を作るのが大好きな日本人。西洋だと物事の遂行に回数や順序を厳格に決めるのは「おまじない」の世界、魔術をかける世界の話になる。あ、そうか、魔術を習っていると思えばいいのか。


Comments

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA