2021年12月1日 サンヨーガーデン・ライディングクラブ
10月に乗馬を再開してから、6鞍目。
うちから車でわずか30分のところにあるサンヨーガーデン・ライディングクラブへやってまいりました。
多くの乗馬クラブが、かなり高額の入会金と月会費を必要としている中、こちらは月会費を払わないチケットのシステムがあり、ずっと気になっていたのです。
前の晩は、表参道が水没するほどの大雨。私の予約は朝一番なのに、明け方5時になっても、まだザアザア降り。予報では9時には上がるとか、いや10時だとか、情報も錯綜。いずれにしても馬場は泥沼になるであろう。
・・・なので、いつもの革ブーツではなく、HUNTERの薄紫色のゴムブーツをおろしました。
朝7時、ラッシュにかかって1時間半かかっても大丈夫なように家を出発。その時には奇跡のように雨が上がり、キラキラと空気が輝いていました。やった!
道路事情もよく、予定通り30分で到着。近くのコンビニでコーヒーを飲んで受付時刻がくるのを待ちます。(コンビニ万歳)
到着
入ってすぐのところにマスコットちゃんが。
ここもキウイ棚。馬場とキウイ、定番なの?(モーヴァン乗馬クラブ参照)
倉がある、ということは昔からの大きな農家を持つお屋敷の跡地なのでしょう。
着替えて、担当のH先生にご挨拶し、お馬さんを引き出すところから始まります!わ〜。
発見その1 引き馬の方法
モーヴァンでも馬を引き出すところもやりましたが、方法が少し違う。
モーヴァンでは、「馬より前を歩く」
サンヨーガーデンでは、「馬の頭の横を歩く」
手綱は馬の顎よりゲンコツひとつ分、後ろへ。
馬の顎より前に持って行かない。
引っ張るのではなく、人間と一緒に歩く、という気持ちで。
引き馬のときの手綱は、真ん中に人差し指を入れて手綱の左右を一度に握る。
私のお馬は アルシェ というサラブレッド。
丸馬場(まるばば)での個人レッスンです。私の課題は、軽速歩(けいはやあし)での、立つ座る。
発見その2 速歩と軽速歩の違い
速歩と軽速歩の違いは、乗り方の違い!
速歩と軽速歩は、馬のやっていることは同じで、乗り手がお尻をつけたまま乗るか、立つ座るをしながら乗るか、の違いなんですって!!
発見その3 立つ座る
立つつもりになっちゃだめ。
「手拍子って、打つ時がアクセントで、手を離す時に集中するわけじゃありませんよね、それと同じで、お尻が馬に着く時がアクセントで、立つのはそのためですから、経とうという意識をやめます」
と、H先生。
なるほど〜!
発見その4 乗ると座るの違い
馬に乗る時、お座りしてしまってはだめ。
太ももの内側と股で密着させるけど、坐骨や尾てい骨に座り込んではお馬さんの自由を奪っちゃうんですって。
演技と同じで、お臍から下は大地へ、お臍から上は天へ、ということなんだな、と私なりに解釈。
で、たぶん合っていると思う。
だって、そう意識すると、自然と「座り込む」というよりも「乗っている、常に動ける状態で」という感じになる。
発見その5 脚だら〜ん
馬を操作するとき、「脚を使う」という言い方をします。
人間の脚(きゃく)の部分ね。
で、そのためにも、まずは、脚をだら〜んとさせて、かつ乗れていることがとっても大事なのだそうだ。うむ。わかる。
今日は鎧(あぶみ)からつま先を外して、脚だら〜んのまま何周もした。
発見その6 スタート
これは、発見その6として書いていますが、すごく重要。
初めて習ったポイントがあった!
「脚を使って」馬を発進させるのですが、その際、踵でかなり強めにお腹を蹴るのが定番だと習ってきました。
が、H先生は、
「脚だら〜んのところからふくらはぎをそのままきゅ〜っと内側へ締めていきます。そのうちに歩き出します」
この、「そのうちに歩き出す」を待つというのが新しい!
脚だら〜んのあとは、鎧につま先を載せ直す。うむ、これこれ、これは八王子乗馬クラブで2回目に教わった感じと似ている。
「その状態で一番自然な状態でふくらはぎを締めていこうと思うと、くるぶしを使っていますよね。それでいいのです。なにがなんでもこの場所でこうしなくちゃ、という思い込みから離れて」
なるほど。馬によっても違う、体型(馬も人も)によっても違う、その日のコンディションで違う。でも脚だら〜ん&座り込まない感覚で、やればいいのだな。
発見その7 ストップ
これも、他のクラブでは習わなかったストップの方法。
八王子では手綱を握った拳骨をかなり前に出しておくように言われたが、ここでは、もっと楽な場所で良いという方針。初心者だからかもしれない。
で、止まる合図は、手綱を手前に引くと習ってきたが、ここでは、上腕をリラックスさせてから、自分の両脇を締める。その際、手綱を握っている手が一緒に合わさらないように気を付ける(むしろ開くくらいで)。それから、拳骨の3本の指を外から見えない程度にきゅ〜っと締める。すると、そのうちに止まる。
ドレサージュもそうだが、乗り手がどんな指示を出しているのかわからないのが良いのだそうだ。
とっても楽しかった。
軽速歩も前回よりは長めにできたし、学んだことがたくさんあった。
撮影の許可をもらって馬房に行き、お食事中のアルシェに「アルシェ」と声をかけると、「はい、なんでしょう?」とでも言うかのようにヒョイと顔を上げて、こちらを認識。
覚えてる?乗せてくれてありがとね。
と話しかけて写真を撮っている間、食事に戻らず、愛想よく顔を近寄せてきてくれる。なんか。。。。か・わ・い・い!!
というわけで、今日はたくさん発見がありました!
すごく良いクラブではないか!
コンセプトが、「楽しい乗馬・健康のための乗馬」なので、初心者として始めるにはとってもふさわしいかもしれない。
H先生「よく予約が取れましたね。初心者クラスがもう満杯で、先月から新規入会希望者をお断りしているんですよ。体験ももう来年になりますし」
運がよかった。12月の最終週に今度はチケットで来たい、と思いました。でも、12月はまだもうひとつ体験レッスンを予約しているところがあるので、まだ決められないけれど。
アルシェの横顔 下から煽って撮ってみた 蹄鉄屋さんが来てトンカンやっていました 上級者用の馬場では、昨日の雨が大地から湯気を上げていた。 入口全景。奥は洗蹄場。 あっかんべーしたおしゃまなアルシェ
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