やりたいことをやるのはわがままか?−5使命

親や周りに反対されてきた俳優など表現者、
社会的な立場を先に考えてやりたいことを後回しにしてきたかたに、お送りするシリーズです。

誰かの役に立つことを目的にすれば、
やりたいことはただの「趣味」ではなく
「仕事」に変わるのだ、

と前回の記事で申しました。

誰かの役に立つためにする何か、
それが使命と呼ばれるものである、と。

ところで私、ヨーロッパが大好き。

中でもケルト神話系の文化やお伽話系の文化が大好きです。

理由はわかっています。

幼い頃母が読んでくれた、白雪姫や眠りの森の美女などの物語の影響。

ヨーロッパと聞くと、憧れで胸がいっぱいになります。

が、一方で、わたし、シベリアとかモンゴル、と聞くと心臓を掴み取られるような郷愁に誘われるのです。

この理由がさっぱりわかりません。
原因が見当たらないのです。

大学生の頃でした。

大学の先輩が、
「俺、スペインにめっちゃ惹かれるんだよね」
と言っているのを耳にして、びっくりしました。

・・・私、スペインに憧れたことが一度もない!

その時にわかったのです。

人によって、どうしようもなく惹かれるものって、違うんだな。

ええ、当たり前のこと。

が、私の疑問は、

「どうして、人によって、
どうしようもなく惹かれるものが
違うんだろう?」

です。

親、環境、読書、情報、それらに影響を受けているのはもちろんですが、そのうえで、

なぜ人は「あること」に極度に惹かれるのか。

これを考え始めて行き着いた答えは、

「理由がわからない。
なぜ私は音楽の中でもピアノじゃなくてバイオリンの方がより好きなのだ? 
なぜ楽器演奏より歌うことのほうがずっと好きなのだ? 
なぜ演劇の中でもルネサンスものがこれほど好きなのだ? 
理由がわからない。
これはもう、
神様が自分に、
君はこれをやれ、と働きかけてきている
としか思えない!」

でした。

ほら!
使命っぽくないですか?

生まれてきた理由ですよ。
君はこのために命を使いたまえ(使命)、って。

誰に止められても、どうしてもやりたいことがあるって、すごく不思議ではないですか?

自分の中に無限の未知の「命」というパワーがあってね、それに命じられているとしか思えないのですよ。

命は存在しているだけで不思議。

「誰に止められてもどうしてもやりたい」
という衝動に駆られるのを感じずにはおられないのは、
命の不思議のひとつじゃないかしらね。

というわけで、

やりたいことをやるのはわがままか?

とんでもない!

やりたいことをやるのは、
わがままどころか、

使命です!!!

だから、やりたいことがあるなら、
それを我慢してきたなら、
いろいろ理屈をつけてきたなら、

どんな使命を持って
それをやるために生まれてきたのか、

それをじっくり思い描いて、
そして正々堂々と、動じず、遠慮せず、
やるのが良い。

【遊び心で表現力アップ】
やりたいことをやることを自分にゆるそう。

ただし、「誰かの役に立つために」という視点で
やりたいことを捉えるんですよ。

やりたいことをやるのはわがままか?のシリーズはここまでですが、もうひとつ、使命と遊び心について、次回、考えてみたいと思います。


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