ライブインタラクション®️はいま目の前にいる相手と友好的な交流をしていくことを目指すためのコミュニケーションスキルです。
ここのところ、翻訳の話をしているのも、言葉というコミュニケーションスキルを、音声で発し、音声で受け取るものとしてもっと重要な意味を持たせる必要があると感じているので、書いています。
今日は翻訳繋がりで、なぜカタカナが増えたのかを考えます。
なぜカタカナが増えたのか。
三つの理由が考えられます。
一つ目:
これはグローバルビジネスをしていかなくちゃ、と多くのビジネス系の人たちが感じたからではないかと私は想像しています。
キーワードをカタカナでわかっていた方が、たとえ発音が悪くても、通じる確率は高いし、いちいち頭の中で翻訳に苦しむ必要がない。
オーバーシュートもクラスターも然り。世界各国で通じる単語です。
二つ目:
日本にいる外国人の数が増えて、漢字よりもひらがなやカタカナのほうが、初心者でもわかりやすい、というのもあるでしょう。
日本にいる外国人が日本を好きで日本語を勉強したくてきているわけではありません。
本社からいやいや送られてきた人もいるでしょう。
ましてその家族ともなると、なんで日本にいるのさ、と思っている人もいる可能性があります。
わたしがイギリスにいたときも、多くの大使館員やビジネスマンの家族たちは、日本人同士でばかり、一緒にいました。
イギリスという国にいるのはご自慢だけれどイギリスの言葉やイギリス人とは馴染まない人たちの実に多かったこと!
そのような人たちも多いのがグローバル時代の特徴です。
もちろん中国語系の人たちは漢字には困らないでしょうけれど、漢字を使わない欧米系アラブ系言語の人たちには、カタカナや平仮名の表記は助かるのでしょう。
三つ目:
日本の広告文化も関係している気がします。
短時間にパッと目で見て印象に残るようにするには、カタカナでドンっとある方が、漢字で読み方を考えているよりも早い。
子供にもすぐに伝わります。
こうして、日本語から日本語が失われていくのかもしれませんね。
数年後には、夏目漱石を読めるのも限られた文豪マニアだけになるのかもしれません。
わたしは翻訳家・脚本家でもあるのでかなり文学は好きな方ですが、それでも、旧仮名遣い・旧漢字で彼らの作品が読めるかというと、苦労します。
【今日のライブインタラクション】
漢字になじむために何をしましょうか?
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