聖なる都 奈良

朝のうちに三輪神社へお雑煮を頂きに。

祝箸の置き方、逆になっちゃった(汗)素晴らしいお味でしたよ。三輪では全てが聖なる気に満ちている。

大和盆地の西の垣、二上山が、大神神社の巨大な三の鳥居とランデブー。

大神神社からは北へ「山辺の道(やまのべ の みち)」が伸びています。これは政府が使う道として定めた日本最古の国道、街道なんですって!

「最古」伝説は、どの政府が一番先にそう言い始めたかに依る、ですよね。道は常にあるわけですから。

それにしてもこの道は、蘇我蝦夷(そが の えみし)の妻、布都姫(ふつひめ)の祀られる石上神宮ほか、街道沿いには霊験(れいげん)あらたかな神社が並びます。

なかでも、三輪神社から徒歩で行ける狭井(さい)神社は特にお勧め。山から湧き出る御聖水は心身を清め健康にしてくれる素晴らしいお水です。

(その手前に、磐座(いわくら)神社という岩だけを祀るやしろがあります。そこから頂けるパワーがものすごいので、心して拝んでいくのを忘れずに)

大勢のひとがペットボトルに水を詰めて帰られます。なにしろ大物主に清められたお水を直接の頂けるわけですから。

お水は本当に美味しくて、五臓六腑(ごぞうろっぷ)に染み渡るを実感しますよ。

狭井神社の境内には、広島県厳島からやってきた、市杵島姫(いちきしま ひめ)神社もあります。池の神社はすべて弁財天さまでもありますから、芸能ごとに携るわたしにはたいへん大事な神様です。

お詣りが済んだら、三輪神社へ戻る方向の脇道から展望台へ向かいます。大和盆地を一望できる、天下睥睨気分が味わえます。

では、奈良市へ向かいましょう。

JRは30分に一本しかないので気をつけて。

桜井駅まで出てから近鉄で奈良へ向かうこともできます。

奈良駅はむしろ近鉄の方が東大寺や興福寺に近いので、歩く距離は近鉄の方が稼げます。
なにしろ春日大社まで嫌と言うほど歩きますから。

近鉄奈良駅から春日大社へは、東大寺方面へ真っ直ぐ向かい、東大寺を抜けていく方法と、一旦手前の商店街を抜けて猿沢池と興福寺の間を抜けて春日大社の三の鳥居から春日大社へ真っ直ぐ進む方法とふたつあります。どちらも楽しい。

春日大社への参道は奈良公園を緩やかで長い登り坂。

こんなに歩くの?と途中で引き返したくなるくらい。

その点では、東大寺の中を抜けていく方が変化に富んで長さを感じさせないので良いかもです。

明治時代の、奈良県物産陳列所。いわゆる展示会エリアですね。いまは仏教美術研究センターとなっています。


春日大社の手前にある万葉植物園は、冬はただ枯れ草ばかりなので、そのつもりで。

また、そのすこし手前にある茶屋にはひっそりとした池があり、そこでは天然記念物のモリアオガエルがくらしています。

お正月の春日大社は本殿に入る観光コースをやめていて、お参りするだけ。中は幾千もの灯籠を眺めて有名人の灯籠を探したり、暗闇だ灯籠に囲まれるとどんな気分があじわえるコーナーもあったりして、楽しめます。行くならお正月を外すべし。

春日大社お詣りのあとは、ひとやすみしようと、「鶴の茶屋」に寄って、本葛の葛餅をいただきました。

今年は小さな文字を書くための筆が欲しかったので、また同じ道を下り、JR奈良駅へ向かう商店街兼参道へ向かいます。途中で興福寺の五重塔を猿沢池の向こうから撮る典型的な旅行写真を。

夕まぐれの猿沢池は観光客も少なく、古都奈良の落ち着いた静かな、瞑想的な雰囲気を満喫できます。

そこからJR奈良方面へ商店街を降りると、筆硯墨を扱う古いお店が列びます。

名店「一心堂」の筆は使っているので、今回は福岡翠好堂(ふくおか すいこうどう)で、細い細いのを二本、入手。

夕食は「川はら」の鰻にしました。
JR奈良駅そばで、ここはもう絶品中の絶品。奈良県内に別店舗もありますが、ここ三条通のが最高です。

帰りは近鉄特急の二階建て!
今日も良い日であった。


楽しくて為になる三輪えり花の【えり花通信】に登録しませんか?


Comments

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA