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タグ: シェイクスピア

  • 運命には抗わず [Shakespeare For You]

    運命には抗わず [Shakespeare For You]

    こんにちは、三輪えり花です。

    今日の運勢に合わせた、シェイクスピアの一言を、お届けします。

    🎭What fates impose, that men must needs abide. It boots not to resist both wind and tide.

    『ヘンリー6世 第3部』からエドワード国王。

    「運命に、こうと言われたら、強風だろうが大波だろうが、受け入れるしかない」

    ・・・ですよね。

    あらがっても体力気力を消耗するだけ、ここはひとつ受け入れてみますか。

    #kingEdward #shakespeare #shakespearequotes #fate

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    Info Box

    三輪えり花の演技レッスンは『英国の演技術』『シェイクスピアの演技術』(玉川大学出版部)、や『インプロ:自由な行動表現』『クラシカル・アクティング』(而立書房)などで学ぶことができます。
    大人気のオンラインレッスンを受けたい人はお問い合わせくださいね。

  • 善行は涙で書かれる [Shakespeare For You]

    シェイクスピアの名セリフは私の今日を明るくしてくれたり、勇気をくれたり、慰めてくれたり、教訓を与えてくれたりする。

    そんな不思議なシェイクスピアの名セリフたちのひとつを原文でご紹介します。

    『ヘンリー八世』(日本ではほとんど上演されませぬが、だからと言って名作でないとは言えません)から、4幕2場、グリフィスのセリフです。

    彼は、公妃キャサリンに、その息子である枢機卿ウォルジーの死を告げ、その様子を語ります。

    その際、

    「人の悪行は真鍮にて生き、善行については、我々は水で記録するものです」と始めます。

    悪行は永遠に刻まれ、善行は葬式の涙とともに流れてなくなってしまうことを言ったものとされています。

    面白いことに、シェイクスピアは『ジュリアス・シーザー』でアントニーに真逆のことを言わせています。

    どっちをとるかは、あなたの考え方次第。

    原文

    🎭Men’s evil manners live in brass. Their virtues
    We write in water.

    — Griffith, Henry VIII, 4-2

  • 学習院で演技論

    学習院で演技論

    2023年10月6日 学習院大学に招かれて「西洋演技論を読む」の授業でシェイクスピアの『ハムレット』について講演を行いました。

    私を呼んでくれたのは、演劇プロデューサーでもある横山義志先生。『シェイクスピアの演技術』を読み、当時の演技について学生たちに話をしてもらいたい、とのこと。事前に学生たちから質問を集め、それについてお話をする形となりました。

    本当は、シェイクスピアは動いて喋ってと自ら体験するか、または、上演(上映)を観るか、をしないとシェイクスピアを知ったことにはならないのです。音楽を鑑賞するのに楽譜を読まないじゃないですか。(わたしの友人の作曲家は、家で寝そべってベートーヴェンの5番のオケ譜を「読んで」いましたが笑。)音楽と同じで、シェイクスピアもまた、人が演じているものを視聴するか、あるいは自分で演ってみるか、で楽しむものなのです。が、ここは授業。ここでは文字からの研究をしているわけですし、研究者もまた必要です。でもだからこそ、研究者に、演じることで言葉を体験してもらいたい。と思って、動いて喋る授業を想定していたのですが、みなさんからの質問に答えているだけで、時間になってしまいました。残念。もっとも、学生たちにとっては、いろいろ新しいことを知る良い機会になったようで、みんな熱心に聞いていました。

    シェイクスピアを文字で読んでいる皆さん、家で、一人で、でも構わないので、ぜひ「その気になって言葉を言ってみる」時間をもってみてくださいね。

    横山先生と学習院の旧い建物の前で。Merci bien, M.Yokoyama.

  • 英語の劇に出演した7月

    英語の劇に出演した7月

    ここのところのブログもインスタグラムも、馬や犬の話ばかりで、三輪えり花がいったい何者なのか、さっぱりわからなくなっておりまする。

    しかしながら、ちゃんと演劇活動をしておりますよ。

    稽古場や、新規プロジェクトは、公けにできるまでなかなか時間がかかりまして、温めているうちはどうにも発表できないもどかしさがあります。

    というわけで、最近の演劇活動は、こちら。

    16世紀のエリザベス一世を演じました。

    とは言え、演出家との顔合わせ稽古のような公開稽古のような状態です。
    ある日、知らない人から英語メールがあり、日本にいるシェイクスピアの俳優か演出家を探していたら、共通の友人が君を推薦してくれた、と。

    アメリカのシェイクスピア演出家シャーリー・カガンが、来日する際に何かシェイクスピアがらみの作品企画をしたいから、連絡をとりあってみてくれ、というのが今年の2月ごろでした。

    FBで連絡をとり始め、ZOOMで顔合わせをして、カナダの劇作家ティモシー・フィンドレー『国王エリザベス』をやりたいと言うので、本をアメリカから取り寄せました。読み終わったとシャーリーに伝えると、「あなた、エリザベスを演じない?私が演出するから」と。

    日本に住む日本人で英語で芝居ができる人、通訳の必要がない人だけで芝居をしようという、えっ、無謀すぎませんか?誰が観るんですか?とツッコミどころ満載な話から始まりました。

    私は、エリザベスを演じるために、アクセントコーチを付けました。私の英語は、カナダ、ロンドンの下町、アメリカ西部、イギリス上流階級がけっこう混じっていて、そのときの気分で発音しやすいものを使ったりしていたのです。なので、上流階級英語の専門家に発音の規則をはっきり教えていただきました。ルールがわかると、発音を混ぜこぜにすることはなく、今は上流階級だから、こう使う、というのがかなり明確になりました。アクセント・コーチ、大事です。ハリウッドの俳優も、必ずコーチを毎作、つけるものです。私も、ちょっと高額でしたが、コーチを付けて本当に良かった。

    しかし・・・

    私も日本にいる、英語で通訳なしで芝居ができる人を何人か当たりましたが、みなさん、とってもお忙しく、かろうじて数名を確保。中には、今年、イギリスの名門演劇学校に合格したばかりの私の教え子も。

    6月に来日したシャーリーは、たまたま歌舞伎や能・狂言といった伝統芸能の訓練のために来日している、シャーリー自身の教え子たちに連絡をとり、彼らも参加したので、結局日米の俳優たちが集うことになりました。

    そして、誰一人、ブリティッシュ英語を使わない・・・。

    え、これは確信犯ですか?それともコンプレックスですか?

    アメリカ人にとって、ブリティッシュ英語は鬼門なのだとは聞いていましたが、目の当たりにして驚きました。試みようとすらしない。

    これについての考察はいろいろありますが、それはまた別の機会に。

    また、シャーリーは、演出するというより、シェイクスピアのセリフのいかにえっちで猥褻かを語ったり、引用されるセリフの解説をしたりするのが得意なようでした。演技は俳優に任せるタイプ、とご自身でおっしゃっていますが、そのため、俳優には読解力がものすごく求められます。

    稽古はゆる〜く進み、なんとか立って動いてみよう、本をもちながら、 というところまで漕ぎ着けました。読解や演技の段階にばらつきがあるので、私はとにかく自分のキャラクターの読解と心理を研究することに集中しました。

    シャーリーとしては、これらの写真を用いて、助成金の申請をするつもりのようです。しっかりお財布ができたら、フルプロダクションにしたいとか。ものすごく楽観的で、心配やら安心やら。

    いずれにせよ、英語で、コーチをつけて、2時間半の戯曲を、しかも主役で、感情のアップダウンが激しくて、心理戦もすごいキャラクターを3週間でしたが研究して演じられて、大変満足です。

    夏の終わりにはひとつ作品を発表したいと思って、書いている最中の本もあるので、次はそこに集中します。わ〜。

  • ハムレット第三独白の演じ方2

    『ハムレット』の第三独白の演じ方、動画の2本目ができました。

    この2本目では、いろいろな翻訳を比べて、演技の変化を楽しみます。

    あと、俳優にとって、超重要な、独白を演じるときのお約束についてもお伝えしています。

    ENJOY!

    そうそう、1本目も、タイムスタンプを追加したので、より見やすくなりました。

    動画をクリックして、説明部分をクリックすると、タイムスタンプで、いつなんの話をしているのかがすぐにわかります。