カテゴリー: ことばと外国語習得
-
だから英語は面白い:韻を踏んで喋る
『ヴェニスの商人』金の箱の場面の面白さのもう一つは、英語ってマジで面白い、と思わせてくれるものです。ちょっと次を、文末に注意して目を通してください。“All that glitters is not gold.Often have you heard that told;Many a man his life hath soldBut my outside to behold.Gilded tombs do worms infold.Had you been as wise as bold,Young in limbs, in judgment old,Your answer had not been inscroll’d.Fare you well, your suit is cold.”おわかりですね?全ての音が “old” で終わっています。単純な単語ばかりですから、意味は自分で想像してみましょう。正解を求めなくていいのです。シェイクスピアの言葉は、音の順番に意味を脳内にイメージしていけばいいだけですから。この詩に関しては、もういくつか面白い点があるので、次回、お伝えします。シェイクスピア、おもしろいでしょう?!【今日のライブインタラクション】上の詩を、意味はわからなくていいので、音を楽しんで発音してみよう。 -
レッド・ツェッペリンとヴェニスの商人
前回のメールレッスンで、モロッコ王子の開けた金の箱は面白いのでもう少し連載しますとお話ししました。一つは、今回のタイトル通り、レッドツェッペリンとの関係。
1970年代に、ハードロックの世界でも最高のバンドと言えるLed Zeppelin.聞いたことありますか?なかでも名曲中の名曲、『天国への階段 Stairway to Heaven』に登場するのは、この、金の箱の教訓“All that glitter is not gold”なのです!概念的には、古くは12世紀のイソップ物語以前にも遡るとも言われますが、この言い回しは、シェイクスピアのもの。ツェッペリンは曲の中では、“All that glitters is gold”を信じている娘がいて・・・という歌詞にしています。シェイクスピア、面白いですね。【今日のライブインタラクション】Led Zeppelin のStairway to Heavenを聞いてみよう↓https://youtu.be/xbhCPt6PZIU(とっても若い時)https://youtu.be/xvks8x43I0o(油が乗ってる時)https://youtu.be/GPkwsZ5N_Qg(2007年) -

新しい翻訳者誕生!
演劇の台本のことを戯曲と言います。
英語圏の戯曲は日本人にも馴染みやすく、たくさん良い作品があります。
が、それを翻訳する人が少ないのが難点です。
私は、し理事をやっている国際演劇協会で、英連邦部会というものに参加しており、そこで戯曲翻訳・通訳養成講座を開いています。
大量生産はせず、丁寧に育てています。
すでに2名の、いますぐにでも活動できる翻訳者を輩出しましたが、また一人、新たに誕生しました。

戯曲翻訳の心得は、
Good morning を、「良い朝」とは訳さないよね?
です。
話し言葉に馴染む言い回しを追求していくので、英文ガチガチの辞書訳語ではありません。
そこに個性が出、キャラクターが生まれます。
また、英文戯曲が少しでも翻訳者の観点から読めるようになると、演技のヒントにもなりますので、俳優さんにもとても役に立ちます。
この講座は、また晩秋から初冬にかけて、開講しますので、興味のある方は私のメールをチェックしていてくださいね。
本日の『ヴェニスの商人』からは
“Now make your choice.”
「さ、お選びください」
【今日のライブインタラクション】
何を選びますか?
-

Twenty is Plenty
In Shakespeare, many characters refer “twenty” when they try to show many numbers.
I was reading Advancement of Learning by Francis Bacon, and suddenly it occurred to me that perhaps Shakespeare was playing with the sound of word, “plenty” as “twenty”.
Antonio the merchant of avenice says,
“I have sent twenty out to seek you,”
Meaning, he has sent many friends to week a person out.
++ Live Interaction of the Day ++
Play with sounds of words.
-

言葉の意味をわかっていますか?
「お前を探すために二十人も差し向けたんだぞ」
“I have sent twenty out to seek for you.”
ヴェニスの商人アントニオが、仲間に言う台詞です。
なぜに二十人?
二十という数は実はシェイクスピアではよく使われていて、『お気に召すまま』でも、主人公が恋人に向かって「あなたが二十人いても嬉しい」
と言います。
いつも翻訳で、あるいは演出で、なんで二十なんだろうねえ、と不思議でした。
そう思いながら、ここのところ読んでいる、シェイクスピアと同時代人フランシス・ベイコンの『The Advancement of Learning 学問の進化』を原書で読んでいると、なぜか、キラっと閃きました!
当たっていようがいまいが、きっとこれだ!
Twenty is plenty.
二十は twenty
たくさんは plenty
音が似てません?
もしかしたらシェイクスピアの時代、「たくさん」という意味で「二十」を使ったのではないかと。
【今日のライブインタラクション】
何気なく使っている言葉の隠れた意味に気づいてみよう