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カテゴリー: 三輪えり花の作品と仕事

  • 『ヴェニスの商人』感想と『私は太田、広島の川』へ

    『ヴェニスの商人』観劇者の言葉

    http://elicamiwa.com/blog/2018/10/25/words-of-audience/

    音楽劇『ヴェニスの商人』の感想がいくつか届きました。

    私がメールレッスン等で解説や紹介していることが

    実際の舞台ではどう表現されているのか

    ブログに書きましたので

    興味があるかたはぜひご覧ください。

    希望と感動の来週初日

    さて、来週の今日には『私は太田、広島の川』の初日を迎えます。

    稽古場からお写真をお届けします。

    どの場面かしら。水の流れの中にいながら観客席のお客様を「お友達」と呼んで話しかけます。

    広島がヒロシマになった時、

    大統領執務室で何があったのか。

    土地に生きる幼い姉弟の心温まる会話と

    肥沃な広島デルタ地帯を形成した

    第一級河川 太田川が語る

    源流からの雄大な旅路・・・

    人間の一生のような道を辿る

    太田の生き様が

    希望と感動の火を灯します。

    【今日のライブインタラクション】

    あなたはどんなことに感動しますか?

    このお芝居の詳細は

    『私は太田、広島の川』

    http://elicamiwa.com/blog/2018/10/25/moi-ota-1/

  • シェイクスピアは観て楽しめる(お客様の感想)

    先日の音楽劇『ヴェニスの商人』、

    お客様からの感想をいただきました。

    私は直接存じ上げないのですが

    「見てきたよ」とお友達にお伝えになったメールを

    そのお友達が私に送ってくださった、

    その抜粋です

    さて、いよいよヴェニスの商人の始まりです。

    アントニオとロレンゾの会話から始まりました。

    ロレンゾは『シンデレラ』

    (今年3月まで2年間に亘り山梨県で

    上演したミュージカル)の

    大臣役の土橋さん、

    シャイロックの娘ジェシカと

    駆け落ちします。

    二人共歌がとても上手でした。

    バッサニオとアントニオの友情は

    大人版の走れメロスのようだ

    と一緒に行ったシェイクスピアファンの

    ヤマちゃんの解説。

    ルーサーさんのはまり役のシャイロック、

    渋くて、悪くて陰険で!

    対するアントニオとの間に

    火花が散ってました。

    ポーシャ役の三輪さんの美しいこと!

    真紅のドレスにパールのネックレス。

    なんちゃら王子かんちゃら伯爵の

    箱選びに右往左往する姿が

    私のイメージしていたポーシャと違い

    人間らしかった。

    バッサニオが見事、箱選びに

    成功した直後

    アントニオの危機が知らされます!

    悪い悪いシャイロックは執拗なまでに

    アントニオの身体から

    1ポンドの肉を欲しがります。

    娘にさえ裏切られた

    孤独なシャイロックは

    その悲しみ、怒りを全て

    アントニオにぶつけているようでした…。

    よく見てくださっていますね!

    さすがです。

    次は、もう一人の方の感想です。

    今日は〇〇さんと私は

    なおみん(上記ミュージカル

    『シンデレラ』で、

    ネズミのポコリット役を演じたかた)

    の分身になった思いで観てきました。

    なおみんの思いも会場に

    一緒に連れて行きました。

    裁判官ポーシャの登場です。

    髪を束ねてつけ髭をつけ、

    宮殿の高ーいカーテンのような

    上着をまとっての登場でした。

    二コニコしているネリッサとは

    反対にポーシャはどぎまぎ

    している様子でした。

    金はいらぬ!

    1ポンドの肉をよこせ!

    と迫るシャイロック。

    法律通り!

    と発言するポーシャ、

    しかし夫の友人を救うため

    徐々に勇気を出し考えながら

    裁判を進めていきます。

    そして血を流さずに

    1ポンドきっかりの肉を

    取り出す事をシャイロックに

    明示します。

    三輪さんのポーシャは

    実に人間らしいのです。

    この時のポーシャは男性以上に

    堂々としていたのです。

    つまり最初から

    血を流さず

    1ポンドきっかりの肉を

    取り出す

    という作戦はなかった

    と私は思うのです。

    裁判のやり取りの中で思いついた

    ような演出でした。

    人は愛する守るべき存在があると

    こんなにも知恵が勇気が湧くのだ

    と実感しました。

    裁判の最後にシャイロックの

    全ての財産の半分が国の物となり、

    残りの半分はアントニオの物となります。

    シャイロックは全ての財産を失い

    打ちのめされます。

    その時

    シャイロックを憎んでいたはずの

    殺されかけていたアントニオが

    財産をシャイロックの娘、婿に与える

    と発言します。

    彼はシャイロックを許すのです。

    ここにアントニオの強い慈悲を

    感じました。

    人間の心の偉大さは無限なのだ

    とシェイクスピアからの

    メッセージを受け取ったような

    思いがしました。

    いつ「血を流しちゃダメよー」作戦を思いつくのか

    は、常に問題となります。

    私は演出家として、

    観客もびっくりするほうが面白いだろうと、

    ポーシャが絶体絶命になるところ

    まで追い込むほうがお芝居は面白くなると考えます。

    そこをよく見てくださり

    嬉しい限りです。

    ちなみに、それらは、演技のみで表現します。

    ゆったりと偉そうにもったいぶって

    「この証文は血を流すことには触れていない、切り取る肉はきっかり1ポンド」

    と言うと、いじめを引き延ばす、

    意地悪な猫のような

    ポーシャになってしまいます。

    一方、同じ言葉を、

    証文を見ながら大発見したように

    言うと、

    上記のような、

    今ここで思いついた苦肉の策!

    感が出るのです。

    さて、次の感想を見てみましょう。

    はーい「ヴェニスの商人」笑いあり感動あり、

    三輪さんの脚本に

    シェークスピアの見方に

    新発見がありました。

    私達が読みあったなかで(このグループの方は

    『ヴェニスの商人』の朗読勉強会をしていらっしゃるようです)

    見えていたポーシャが

    迷いながらも

    愛する人を守りきった

    人間味あるかっこ良さ

    ポーシャの鋭い切り返しに

    シャイロックもタジタジでした。

    帰りには自分のカバンにつまづき

    ヨロヨロしながら去って行く

    シャイロックの後ろ姿に思わず、

    がんばって!

    と妙な掛け声を発するところでした(笑)

    さすが、ルーサーさん上手い(!!)

    ポーシャの宮殿に帰ったバッサニオが

    ポーシャの送った指輪を着けていない事で

    ポーシャが怒るシーンは可愛らしかった。

    劇中歌の

    歌を唄わない人は…の歌詞が

    (よく思い出せないのですが)

    心がないから…みたいな感じだった

    と思うんですが。

    三輪さんの強いメッセージを

    感じました。

    アントニオがシャイロックを許した

    とかきましたが

    残りの財産を

    娘、婿に与えるのは

    シャイロックの死後

    と言う事でした。

    どうなんだろ?

    シェイクスピアに聞いてみたいです。

    もう一つ、

    シェイクスピアは難しい

    という私達に

    三輪さんは

    わかりやすくしてくださいました。

    三輪さん自身も

    難解で古臭い

    と誤解されていた

    シェイクスピアは

    実は現代人の生きる哲学、

    毎日使えるコミュニケーションの

    指針である

    と気づいたとおっしゃっています。

    これは凄い事です!

    てーへんだ!てーへんだ!です(!!)

    難しい事を難しく説明する事より、

    難しい事をわかりやすく簡単に

    噛み砕いて説明する事の方が

    はるかに難しいからです。

    三輪さんはきっと

    シェイクスピアを私達、

    大衆の手に取り戻そう

    としてくれているのだ

    と思うのです。

    その意味でもなおみんが中心になって

    私達が学んでいる事って

    凄い事なのかも(!!)

    ありがとうございます。

    難しいシェイクスピアは

    本当はとっても親しみやすい。

    それを芝居として観ながら

    わかってくださった

    そう伺って、とてもとてもうれしいです。

    さて、アントニオが

    シャイロックの財産を

    シャイロックの死後、

    娘夫婦に渡すというくだり。

    シャイロックの財産の半分の

    国庫没収は無しになりましたから、

    シャイロックは、また仕事を始める元手は

    あります。

    残りの半分をアントニオが

    「もらう」わけですが

    彼はそれをシャイロックの死後に

    娘夫婦に渡す、と言う。

    これは一種の信託財産分与です。

    娘のジェシカは駆け落ちしたので、

    法律上、シャイロックの遺産を

    受け取ることができません。

    アントニオはそれを思いやって

    自分が財産を管理してあげれば

    シャイロックが死んで残した

    莫大になるだろう資産が

    引き取り手のないまま

    国庫に吸い上げられることが

    ないようにしたのです。

    ここは説明がないと

    ちょっとわかりにくかった

    かもしれませんね。

    それにしても、

    嬉しいありがたい感想の数々。

    とても励みになります。

    ありがとうございました!

    演出・翻訳・ポーシャをやって本当にわたしにも学びになりました。

    次は来週の太田川の精霊です。

    感動と希望をぜひ受け取ってください。

  • 舞台『私は太田、広島の川』

    舞台『私は太田、広島の川』

    清らかで明るい希望と感動を届けてくれる
    舞台公演をご覧になりませんか?

    広島がヒロシマになった日のことを、

    アメリカの大統領執務室の歴史的会話記録と、
    広島に住む年若い姉弟の会話と、

    そして肥沃な広島デルタ地帯を作った
    太田川が美しくのどかな風景を語る、

    フランスで賞をとったお芝居。

    フランス政府から芸術文化勲章をいただいている
    演出家・翻訳家の岡田正子先生に選ばれ、

    三輪えり花が太田川の精霊を演じます。

    ぜひシェアしてください。
    本当に素晴らしいお芝居。

    私も心して、穏やかで悠々とした太田川に挑戦しています。

    (さらに…)

  • 今日が本番!ヴェニスの商人

    今日はいよいよ
    私たちの音楽劇
    『ヴェニスの商人』の公演日。

    石和中銀会40周年記念事業として
    招聘され、せっかくだから、と

    丸ごと新しく脚本を整えて
    音楽劇仕立てにしました。

    作曲は
    いつもシェイクスピア遊び語りに
    曲をつけて弾いてくれる
    加藤千晶さん。

    難しいメロディと構成を、
    オペラ歌手でシェイクスピア俳優の
    Lutherヒロシ市村が、

    シャイロックの深い悲しみと
    苦悩を歌い上げ、
    感動的に仕上げています。

    歌だけではありません、
    科白も膨大な量ですが、

    表現力と重みのある声で
    観客の心をとらえます。

    この戯曲は
    音楽が人の心を動かす力
    を訴えているので、
    音楽劇にとても向いています。

    シャイロックの娘ジェシカ
    (渡邉智美)と、
    彼女が恋するキリスト教徒
    ロレンゾ(土橋創)の二人も

    オペラ歌手を採用しました。

    軽やかな恋する気持ちや、
    より深い結びつきを示す

    ロマンチックなデュエットが、
    二人によって美しく
    滑らかに表現されます。

    一方、私の演じるポーシャは
    歌よりも演技を重視。

    彼女の侍女ネリッサ(鈴木美紗)
    とポーシャに接する男性たち、

    バッサニオ(岩田翼)と
    アントニオ(宮島岳史)も
    俳優を採用して、

    台詞の演技での緩急を
    ドラマチックに進めていきます。

    『ヴェニスの商人』からの、
    日常でも使える英語表現や、

    演技者・演出家のための
    読解・表現に役に立つ
    あれこれを伝えてきましたが、

    この本番までに
    終わらせられるだろう
    と思ったのに、

    毎日書いていたにも関わらず、
    全然終わりません!

    明日からは別のお芝居の稽古に
    入るのですが、

    せっかく
    クライマックスにかかった
    『ヴェニスの商人』
    の表現レッスンを、
    今しばらく続けたいと思います。

    では、今日の本番、
    三輪えり花、行ってまいります!

    【今日のライブインタラクション】
    今日という日を大事にしよう

  • 本番まで後1週間!

    『ヴェニスの商人』について、せっかく稽古中なので、『ヴェニスの商人』から、知っておくと気持ちのよい名言や、日常でも使えるおしゃれな英語の言い回し、シェイクスピアの面白さの真髄などをお伝えして来ておりますが、早いもので、本番まであと1週間となりました。

    とても充実した稽古が続いています。
    今回は若手スタッフがすばらしい働きを示してくれているのですが、彼らは俳優を目指してもいるので、いつでも代役ができるという力もつけて来ています。

    わー。

    やっとバッサニオの箱選びに来たところ!
    後1週間で魅力を伝えきれるかしら・・・

    さてバッサニオの箱選びにおいて、ポーシャは、

    「どの箱が当たりが教えて差し上げたいけれど、でも私、誓いを立ててしまった、だからお教えできません」

    と言います。

    ポーシャは、誓いを守ることに縛られて、自らの人生を選択する事ができなくなっているのです。

    でも、なんとポーシャは、歌を歌います。

    「金の思いは死んでしまう。
    銀のゆりかごは揺れない。
    鉛の鐘は鳴る」

    この謎かけ歌を聴きながら、バッサニオは箱選びを進めます。

    【今日のライブインタラクション】
    あなたは約束をどれくらい大切にしていますか?