ELICA's IKI

投稿者: ELICA MIWA

  • 乗馬 Day 47: アン7回目(2度目の3/4)

    2023年3月24日水曜日
    相模原のアン乗馬クラブへ7回目のレッスン。
    指導は、安澤先生、パートナーはいつも通りのダンツキャスト。これまで私はキャストくんと呼んでいましたが、ここにいる皆さんはダンツくんと呼んでいます。ということが今日わかりました。

     到着すると既に洗蹄場(せんていじょう)にいたキャストくん、メンバーの方がキャストくんの左の唇の端が腫れていると言っていたので、私が先週、左のはみを引っ張りすぎたせいかもしれないと思い「ひえーそれは私のせいかもしれないです」と言いました。が、「いえいえ、これは歯が伸びてしまって、それで傷がつくんですよね」と言うようなことをおっしゃっていたので、ちょっと安心しました。

     いつもギリギリに到着するので、今日は10分早く着きましたが、安澤先生が「まだ時間にならないから待っててね」とおっしゃるので、馬場にいる人の人たちの練習を見物していました。すると、階段の上から「クラブの会員さんですか?」と声がしました。見上げると若い女性の会員がいて、話が弾みました。どこで、いつから始めたんですか、とか。いつか一緒にライセンスの試験を受けましょうと、誘ってくれました。ありがとうございます。

    乗り込み

    今日も乗り込みはオッケー。
    左のつま先を馬の鼻先の方へ向けて、鞍の真ん中に手を置いて、徐々にスムーズになっていきます。もちろんまだ馬を先生に抑えてもらっています。

    並歩(なみあし)スタートオッケー。

    軽速歩

    すぐに軽速歩(けいはやあし)へ。軽速歩のまま止まらずにコーナーを切って、特にいつもキャストくんが静止したい門の扉の前のコーナーを止まらせずにきちんと周らせて、それから小さく左へ旋回して、そこから右のコーナーへまっすぐ進んで反対回りをする。

    軽速歩で立つ時に、立ちすぎない。
    放りあげられるのを、鞍で受け止めるだけとの感覚を少しずつつかんできた気がします。

    駈歩と正反動

    最後は調馬索(ちょうばさく)をつけて、正反動(せいはんどう)と駈歩(かけあし)の練習。

    正反動もだいぶ放りあげられなくなってきました。まだ依然として鞍の前のフォルダーには捕まっているのですが、右手だけで捕まって左手を離しておくのが少し楽になってきました。鞍の動きに合わせて骨盤が動く感覚もほんの少しつかんだ瞬間がありました。

    相変わらずキャスト君は、手綱をプランとさせていても、勝手に一周歩き、勝手一周走ります。安澤先生は「手綱をプランとさせておけば、常歩で歩きますからね」とおっしゃるのですが、そんなことはありません。私が「先生、キャストは手綱プランでも、ある地点にきたら走るって決めてるみたいで勝手に発進いたします」と申し上げても、私のこの話を信じていらっしゃらなかったようですが、見ていていただくと「あーなるほどね」と。つまり、キャスト君は私のコントロールで走ったり止まったりしているわけではなく、自分で1周回ったら1周休むと決めているようです。いずれにせよ、放っておいても走ったり休んだりするキャストくんで、私もそれに合わせて軽速歩や正反動や駈歩の練習をする、と。キャストくんに練習させられているわけですな。

    駈歩はやっぱりとっても気持ちが良い、。まだ右手を離せませんが、左手は馬の首の動きに合わせてリズムを取ることができるようになっていると思います。
     また、駈歩を左周りで進むときに、私の右の脚でキャストくんの右のお腹をリズムに合わせてとんとんと合図を送っていくのですが、まだ思うようにいきません。バラバラです。脚で合図しようと思うと、ほかが止まるというか、腕を合わせようと思うと脚が止まるというか、そんな感じ。

    最後はゆっくり歩かせてクールダウンなのですが、キャストくんがまたも走り出さないように、首を撫でながら「どぅどぅ、キャストくん。It’s OK, Good Boy.」と声をかけ続けて、おお、ちゃんと落ち着かせることができました! もしかしたら今日一番の成果かもしれません。

    次の課題は、キャストくんにちゃんと私の指示を聞いてもらえるようにすること。調馬索をつけた状態で、正反動と駈歩のとき、ホルダーから両手を離せるようになること。

    お世話タイム

    乗り終わってからお世話をします。キャストくんは顔を拭かれる前に私を上から見下げるので、「お顔を拭きますよ。いいですか」と尋ねると頭を下げてくれます。かわいい。

    今日はにんじんやりんごがたくさんありまして、あげることができました。これらのにんじんやりんご、バナナは、会員の方が持ってきて、私に分けてくださったものです。ありがとうございます。

    バナナを食べる姿がかわいいと言うので、会員の方があげているところを動画に撮りました。

    最後に、そのかたが「それではテイユを塗って」とおっしゃる。「は?テイユとは?」と尋ねると、馬の蹄にオイルを塗るのだと教えてくれました。なるほど。ネイルケアですね。私よりもおしゃれです。

    もう暖かいので、馬着(ばちゃく)は着せずに馬房(ばぼう)へ帰ります。馬房に入る時は、人間が先!と先輩に声をかけられましたが、あっという間にダンツ君が1人でぐいぐい入りたがったので、私は押されてしまいました。危ない危ない。

    最後ににんじんを他のお馬さんにもあげておしまい。
    次回が4回集中レッスンの最後の回になります。それが終わったら正会員になるつもりです。

  • 乗馬 Day 46: アン6(2度目の2/4)

    乗馬 Day 46: アン6(2度目の2/4)

    2023年3月14日 火曜日、アン乗馬クラブで6回目のレッスン。今日はキャスト君が暴走モードに入りませぬように!

    乗馬ブーツ

    ところで、先々週にブーツの底がとれてしまったため、この2回は、別のブーツで乗っています。それは、1989年の12月にウィーンを初めて訪れた時に、BALLY で手に入れたロングブーツ。乗馬ブーツとして売っていたわけではなく、街歩き用のかっこいいブーツとして売っていたのですが、踵の高さやブーツの底の感じなど、これ乗馬ブーツで履けるな、とおもっていたので、使ってみました。前回はギシギシ言うし、ちょっとどうかな、と思いましたが、2度目の今日は私もブーツに慣れたのか、いい感じで乗れました。

    今日も指導は安澤先生。パートナーはダンツキャスト。

    馬に触れるとき、知らない人にいきなり顔を触られる人の気持ちになること

    しっかり拭いてあげたのを憶えているのか、キャスト君ものんびりしたお顔です。と、安澤先生が「他の乗馬クラブで指を噛み切られた人がいるから気をつけて」と言いました。ひえ〜。自分の馬に指を噛まれてしまったんですって。切断になるくらいだから、馬も躊躇せずに噛んだんですな。なにか嫌なことをされたんでしょう・・・。

    私は動物が大好きですが、無闇に触ることはしません。
    ただ、すぐに話しかけるので、指導員たちは私がすぐに手で触ろうとしていると勘違いするのかもしれません。

    私は話しかけながら、馬でも犬でも猫でも、相手が怖がっていないか、身構えていないか、触られたくないと思っていないか、案外繊細に観察しています。

    これ、もしかしたら、演出家として「相手の深層心理を読む」のが習性になっているかもしれません。馬の脚を拭く時も、常に後ろを通らず、逆脚の方へ身を乗り出さず、馬本人に、私は安全で、君が見ている通りのことをするよ、と伝えながら動くようにしています。

    乗り込みから常歩

    今日のレッスンでは、先週中途半端に終わってしまった駈歩に再挑戦。

    つま先を前に向けての乗り込み、さらに上手になりました。まだ、鞍全体に体重をかける感覚ではありませんが。もたつきは少し減りました。

    スタートはスムーズです。でもキャスト君が知っているから勝手に動いているのかもしれない。でも最初の頃は動かなかったのだから、やはり指示で「はーい」になってるのかもしれない。

    常歩で2周。左右の脚を交互に当てる。これもイギリス時代に習いました。2021年秋から通い始めたほかの乗馬クラブではそれは教えておらず、アンに来て初めてそれを言われました。もっとも、思うに、私がそこに至る技術も慣れもなかったので、左右の脚を順番に使うなんて教えるどころではなかったのでしょう。となると、アンに通い始めたころにやっと、なんとなく乗れてきた、のかと思います。40回目(日本では40鞍目、という)くらいになっていましたから、私の運動神経がいかに鈍いか、よくわかると思います。

    右斜手前でターンして直線。このあたりは常歩のままならかなり綺麗にできていると思う。次の段階は、これを柵ぎりぎりを通れるか、とか、になるのでしょうな。

    軽速歩

    次に軽速歩。なかなかうまく伝えられず、安澤先生の「ほれいけ」の連呼でなんとかスタート。それでも2〜3回、急ブレーキ気味に止まったかな。キャスト君も先週の、この人の指示はわかりにくい、を憶えているのかもしれません。

    あと、この馬場に別の馬と乗り手が入ってきたのも気が散るのかもしれない。その乗り手の後について行きがちでした。その方が安心するんでしょうね。

    その乗り手さんは気を遣ってくれて、わざと反対方向に回ったりしてくれるのですが、向かい側から彼らがやってくると、私も初めてなので怖いし、キャストがどんな動きをするか読めないので、つい及び腰になってしまい、それがキャストにも伝わるのか、彼も止まってしまうのです。

    しばらくその攻防が続いて、慣れてきてから軽速歩の練習もできるようになりました。

    立つ時に足を向こうへ踏ん張らずに、下で踵を降ろすように務めること、立つときよりも座る時に抱え込むだけに意識を向けること。先日、YouTube で私がよく見ている外国の乗馬レッスンを見ていると、Posting Trot (軽速歩)の際、ほとんど立っているように見えないんですよね。それくらい、ただ上に放り上げられているのに任せているだけ、なんだなあ。(とは理解できる。それと、できるのとは別問題)

    調馬索で駈歩

    それから調馬索で駈歩。前回のように全くコントロールが効かないのは練習にならないからね。私も安心。軽早足からだとなかなか駆け足にならない。やはり一度止まってからのスタートか、常歩からのスタートか。なぜかしらね。キャスト君の駈歩、かわいいんだよ。気持ちいいし。ぱからん、ぱからん!って感じ。お尻が浮かないように、鞍と密着、馬と一緒に。左回りでの練習。

    「右の手綱がきつすぎる」

    なるほど、だから左を引いても右も引かれるから、もうただ苦しいだけになっちゃうんだな。キャスト、ごめんね〜(涙涙)

    「左の手綱は引っ張り続けない。馬の首のリズムに合わせて、一緒に前後する。張り具合は同じで」

    なるほど。駆け足は首が前後する。なのにずっとぎっちり引っ張り続けたら左唇、削れちゃうよ。キャスト、ごめんね〜、先週はほんと、「もうやめて〜」と腹が立ってきて当然だったね。なのに、走り止めるよりも、「走ってやりゃいいんでしょ」と、走り続けようとしてくれて、本当にありがとう。

    できた!と言うわけではないけれども、練習になった。次週もまだまだ軽速歩も正反動もたくさん練習したい。

  • 乗馬 Day 45: アン5(2度目の1/4)

    乗馬 Day 45: アン5(2度目の1/4)

    2023年3月7日 火曜日、アン乗馬クラブへ。2度目の4回レッスンコースの1度目です。

    指導は安澤先生、パートナーはおなじみダンツキャスト君。

    前回、駈歩(かけあし)まで挑戦したので、今日も。

    カメラ大好きキャストくん。舌が出ちゃったよ。

    つま先を前に向けてまたがる。OK。

    常歩

    常歩スタート、OK。
    ・・・もっともこれはキャストくんが勝手にスタートしたのかも知れぬ・・・。いずれにせよ、最初の頃の何をしても動かないという状態からは変わった。ともかくGood。
    常歩のペースを少しずつ速めるようにやってみた。やっぱりこれもキャスト君にただエンジンがかかっただけのような気もする。

    軽速歩

    軽速歩で何周かする。
    立つ時、まだ足を前へ突っ張ってしまう。

    相模原乗馬クラブで習った、「踵を落としておくこと」をやろうとするとつい、突っ張ってしまう。

    足を前に突っ張るので鎧がどんどん土踏まずまで落ちてきてしまって、結果としてコントロールのできない鎧状態になる。これ、改善すべき点。ちゃんと足を下にプランとしたまま踵を落とすべし。

    軽速歩で座る時に馬のお腹を抱え込むようにするのは、だいぶつかめてきたよ。でもまだまだいろんなことがバラバラしている。

    1箇所に気をつけると、他のところがめためたになっているのではなかろうか。ただ、先生は今日は軽早足はよく乗れていると褒めてくださった。

    馬場を広く使っているので、最初の1、2周は、出入り口付近でいつものようにキャストは「はいここまで」と止まってしまうのだが、3周目くらいから軽速足のままカーブをとって回ることもできるようになった。
    そして、軽速歩をしながら、途中で「右手前斜め」で直線を進み(直線が結構うまくできた気がする)、そこから逆回りで軽速歩、もスピードにばらつきはあるものの、キャスト君を宥めすかしながらなんとか走ってもらうことができた。

    また、できるだけ手綱にしがみつかず、両肩をリラックスさせ、両手は鞍の前に置いている感じをめざした。少しずつ進歩はしているようだ。

    正反動

    正反動は馬場の半分だけでゆっくり回ってもらうようにする。
    キャスト君に左回りで正円を回ってもらうのだ。

    体を起こして鞍に吸い付くように座っていようと思うと脚は、ただぶらんとしてしまう。
    脚を使わないとキャスト君は止まってしまう。
    脚を使おうと思うといろんなことがバラバラになってしまう。

    まだうまくいかないな。たまに鞍にお尻がすいつくように乗れる瞬間もあるのだが、そのときは脚が使えていない。必死に手綱にしがみついている感じもある。

    駈歩

    そんなこんなで15分ほど経って、キャスト君も乗ってきたところで、今日も駈歩にも挑戦。

    一旦、ストップさせて一二歩手綱を引き締めて後退りさせてから、両脚トンでスタート。

    キャスト君、きちんと駈歩になってくれます。

    が、わりとスピードが出たので、先生がもっと手綱を左へ引いて円を小さく、と指示。すると今度はキャストはもうこれ以上小さな円は描けないでしょうというくらい小さな円で輪乗り状態。

    「右手を緩めて。右手が強すぎて左へ引く力とバランスがとれない」

    が、右手を緩めるとまたガンガン走り出してしまう。
    一旦ストップしようとしてもなかなか止まってくれない。
    この間、駈歩と速歩と常歩をむやみにいったりきたり。

    停止して常歩にしてもらおうと思っても、すぐ走り出す感じ。

    このクラブでは、ストップの後、馬を常歩にするのに手綱を緩めておくのだが(他のクラブでは速歩のときに手綱を緩めると言うところもあった。でも斯様な指示の違いは私の進歩具合にも依るのではないかと考えている)、キャスト君は、乗ってくると、緩めた手綱を持ち直そうものなら指示も待たずに「よっしゃ〜」と速歩になる君なので、気をつけてはいたのだ。

    今日はそれが駈歩につながってしまって、手綱を持ってもいない(一応持ってはいるがだらんと垂れたままでコントロールを効かしようがない)状態で駈歩が始まってしまったりして結構おろおろした。

    ハンサム君です

    馬のイラつきを感じたら無理しない

    ストップもできない、スタートも勝手に走り出してしまってこちらの指示ではない。これはもう私のコントロールできる状態じゃないな、と感じた。

    恐怖ではないけれど、これ以上乗っても今日はキャスト君はちょっとむしろどうしたらいいのかわからなくてイラついてしまっているのではないかしら、と。

    そこで先生に「今日はもう無理みたいです」と言った。
    まだ時間はわりと残っていたので、先生は申し訳なさそうに、そうですか?と、手綱を取ろうとなさるのだが、先生が手綱を取ろうとするのもキャスト君は嫌がって反抗した。それくらい気が立っていたキャスト君。ごめんな〜。私の指示がめちゃくちゃだから、混乱するわいな。はみもきつかったろうしね。

    なんとか手綱を取っていただいて、降りると、「じゃあ、僕が乗っておきますから、洗い場で連れて行かなくて良いです」と。

    なるほど、私の拙い指示で馬が混乱しているのを、調教師が乗ってもとに戻すのだな。

    安澤先生がお乗りになっても、先生が「おいおい、どうどう」と言わなくてはならないくらい反抗的で飛び上がりそうになる瞬間が何度もあった。

    キャスト君が白目で私を見ているのに気がついて、私が馬場内にいるのが気に食わないのかも知れない、と思い、馬場の柵から出ると、少し落ち着いたようだ。よほど私にイラついていたらしい。とほほ。

    キャスト君に叱られる

    洗い場に戻ったキャスト君を拭いてあげようとした時、キャスト君は正面から首を高く上げて私を睥睨し、それから大きく鼻息を私に向かって「ふんが〜っ」とかけた。

    おいおい、鼻水!! 

    キャスト君に「おめー、もっとちゃんとしろよー、わっけわかんなかったぞ」と言われたのでした。叱られた・・・。

    その鼻水噴射のあとはおとなしく顔からいつものように拭かせてくれてのんびりした顔に戻りました。やれやれ。馬の体を拭くのは気持ちいい。暖かくてムチムチしていて。どうぶつだいすき

    左後ろ足で 休め のポーズが得意
    つるは高いヘイの上でお昼寝。おとなりの馬たちにもポーズをとってもらった
  • 乗馬 Day 44: アン 4/4

    乗馬 Day 44: アン 4/4

    2023年2月28日火曜日、アン乗馬クラブへ

    指導は安澤先生、パートナーは3回目となるダンツキャスト君。明らかに私を憶えている顔をしている。

    乗馬ポイント:乗り込んでからの初心者あれこれ

    馬場へ引き出し、乗り込む。
    つま先を前へ向けて乗り込むのもだいぶスムーズになってきた。
    が、馬はまだ先生が押さえてくれている状態で乗ります。
    まだ一人では乗り込めないのだ。それだけ危ないってことなんだろうね、乗り込み・降りる時は。

    今日も馬場全体を使います。
    常歩からスタート。
    踵で馬の歩調に合わせて交互にとん、とん、としながら進む。

    日の出乗馬クラブで習った「体の軸の真下」とか、「馬をお腹で挟まない」とか、相模原乗馬クラブで習った「常に踵を前へ向けておく」とか、いろいろなことが役に立っている。

    たまに視線が馬のたてがみ近辺に落ちているのに気づき、行き先へ向ける。
    俳優訓練と同じ。

    行き先へ視線を向けると自然とそちらへいく。これは日の出でも伊勢原でも習った。仕組みはよくわかる。眼球のわずかな重心の変化が背骨全体から坐骨に伝わり、馬の背骨が方向を変えるのだ。あるいは、人間の肩が微妙にそちらに捩れるのでそれが馬銜に伝わるのか。

    はたまた、柵があるから勝手に曲がるのか・・・(笑)。

    今日は両肩もよく落ちていて、自分でもリラックスできているのがわかる。

    常歩のペースを少し上げたいな、と思えて、踵のリズムを少しアップしてみる。なかなかうまくいかないが、しばらくするとキャスト君自身がその気になってきたのか、ペースが上がる。

    乗馬ポイント:軽速歩の出し方と進め方

    先生「速歩いきましょう」

    速歩は、手綱を(締めて)張ってから、両足いっぺんにトン。

    先生「そしてお尻で促す」


    それでも始まりは、先生の「ほいほい」がないとなかなか動き出さないキャスト君。大きく1周すると出入り口付近で止まりそうになるので、負けずに促す。一旦速歩をやり始めると、もう次の時にはすぐに速歩になってくれるのだが、それが癖だからであって、別に私の言うことを聞いているわけでもないような気もする。

    軽速歩で進みます。
    視線は進行方向。
    両腕たらん。
    両肩たらん。
    背骨アップ。
    坐骨ダウン。
    うなじ長く。
    俳優訓練と同じ。

    まだ「立つ」ことにがんばってしまっている。
    「立つ」ときに鎧を前方へ踏みしめてしまう=馬に止まれの合図を出してしまっているのではないか。放り上げられる感覚を楽しめるようになればいいのだろうとは思う。

    今日の成長は、お尻が鞍に落ちてきた時にちゃんと両脚で馬のお腹を挟めるようになったこと!
    これで馬に進み続ける合図を出していることになる。

    出入り口付近ではキャスト君は止まりたがるんだが、なんとかぐずぐずでも止めずに進ませることができるようにもなった。

    先生「じゃあ駈歩(かけあし)しようか」

    はぁ?無理すぎね?

    「か、駈歩ですかっ!やったことありません。大丈夫でしょうか。それに、正反動がうまくできるようになったら駈歩っておっしゃっていましたよね」

    先生「大丈夫でしょう」

    ま、まじか・・・


    先生「円は小さく使いますからな。常に左を向いた状態で。右が苦手なんで。」


    なるほど、馬の首が胴体に対して前方に向かっていると一気に駆け出してしまうのだな。車と同じだ。円を描くつもりになるとスピードは出せない。とりあえず、鞍ホルダーには掴まっておく。

    乗馬ポイント:駈歩の出し方

    先生「停止したところから始めます。停止。それから手綱をしっかり引いて、体重をずっと後ろへ倒す。馬が後退りしますから。一歩、二歩、三歩、四歩。そしたら両足でトン!そしてお尻で促す」

    は、走った〜!! これが駈歩! 

    馬っぽい!! 

    てか、映画で見る馬乗り! 

    馬が走ってる! それに乗ってる!!! そして気持ちが良い!! 

    最初は先生の「ほい行け!」が必要でしたが、3回目くらいから、スタートできるようになりました。

    なんというか・・・軽速歩や正反動よりずっと簡単でスムーズで気持ちがいい。なんで? 

    たしかにまだ鞍ホルダーの右手は掴まっていますが、左手は手綱だけで、左向きの方向指示を出せている! 

    お尻が馬と一緒に前へ向かい、一瞬戻った時に右脚でトンする。

    これで馬の後ろ右脚を前へ送り続けるわけだな。
    左回りだから合図は右脚。

    そしてキャスト君、駈歩が大好きらしく、少し休むんだけど、すぐに「はいっ、いきまっせ」と言わんばかりにとっとと走り出す。手綱を締める間もなくグイグイ走り出すのです。風は強いけどお天気はいいし、走りたくなっちゃったのね。

    そろそろこの辺にしましょうか、となっても、すぐに走り出してしまうので、もう1周。

    あ〜楽しかった! 

    常歩でクールダウンしますか?と尋ねると、今日は走り出してしまいそうだからもう引き上げましょう、とのこと。ふむふむ、確かに。

    乗馬ポイント:お世話。体を拭く時、気をつけていること

    洗蹄場で濡れタオルでキャスト君を拭きあげます。
    暖かい濡れタオルを持っていくと、こちらへ顔をグーっと下げてきて、鼻梁を拭いて〜とやってくるのが可愛い。

    前回、耳を拭いたら、そのあとで首を持ち上げてしまってこっちを見下ろすので、嫌いなんだなと思い、今日は耳は無し。でも左の顎の下まで拭いたらまた頭を上げてしまった。なんで? 

    そのまま首から背中を拭いていきます。
    あたたかくてむっちりしていて気持ちがいい。

    濡れタオルを絞り直して、正面に戻るとやっと顔の右側を拭かせてくれたので、そのまま右側面を拭きます。

    濡れタオルを絞り直して、次は脚。

    私がこれをやるからね、とキャスト君に見えるように、いちいち顔の前まで行って、体に触りながら脚元へしゃがみます。

    慣れている人や、普段世話をしている人なら、いちいちしないことかもしれないけれど、馬の気持ちになると、突然ぐいぐい触られるのはびっくりするし、この人は次にこれをするんだな、というのがいちいちわかると落ち着いて任せてくれるのではないかと、想像して、そうしました。

    そして後ろ脚の時は決して後ろ脚の向こう側へ身を乗り出しません。
    面倒でも正面から反対側へ回ります。

    終わったら記念写真を撮るために車に戻る際、ブーツの左底が剥がれてしまったのに気がつきました。あちゃー。

    履き替えている間にキャスト君は馬房へ戻っています。

    この馬房には自動給水機があって、馬たちは好きなだけ新鮮な水を飲めるのだ。すごい!

    キャスト君が首を突っ込んでいるところに水飲み用のカップがある


    お水を飲み終えたキャスト君はすぐにカメラに寄ってきます。iPhone大好き。写真に撮られるのが大好き。横白目が面白すぎます。

    ちゃんとフレームに入ってる、俺? 
    白目〜

    これで4回のレッスンが終わりました。これを続けられるのか安澤先生に尋ねると、2セットまで大丈夫とのこと。それからあとは会員になるかどうか、となります。なので3月ももう1セット、4回コースをやらせていただくことにしました。

    「会員になるとどう違うんですか?」

    先生「練習時間が45分になるね」

    「ひえ〜、30分でもクタクタなのに!」

    あと、ブーツの修理が間に合わないので、次はゴム長靴でもいいですか、と尋ねると、快く「いいですよ〜」。ありがたや。

    初回から2回目と狂ったように吠えまくっていたビーグリー。

    3回目にはちょっと遠慮がちな吠え方になり、今日は一度も吠えなかった! 
    しかも私が近くでしゃがむと背中を見せて座ったのだ!! 
    が、撫でようとしたら振り返って、ちょっと怯えて向こうの干し草の山の上に登ってしまってもう降りてこなかった。

    首輪に「つる」と書いてある。つるだったのか!

  • アイルランド50代女一人旅 6:世界遺産モヘーの断崖

    アイルランド50代女一人旅 6:世界遺産モヘーの断崖

    2022年10月6日 アイルランドの西の街ゴールウェイ Galway は、雨 ははは。

    ダウンの二枚重ねと雨ガッパと傘決定。

    今日は、ワイルド・アトランティック・ウェイ 訳して「豪快でワイルドな大西洋岸の絶景ロードを行くぜ」です。

    ツアーバスに乗るまでのヤキモキ

    GoPro の自動アップロードが終わるのをヤキモキしながら待って0850にホテルを出て0930出発のツアーに乗るために Manchester通りへ向かう。

    バスは既に来ているようだったので、案内係に予約番号を見せると
    「キンレイホステルでチェックインしてくれ」
    とのこと。
    が、キンレイに行くと
    「別の会社だから。外の横にあるから」。
    が、「外の横」には何もなく。
    再び、外でウロウロしているバス関係者に尋ねると
    「バスの中にボスがいるからそこでチェックして」
    と。
    苗字を言っても通じない。いや、あなた、聞く耳なくね? 

    「何時のバス?」
    「9時半。」
    「じゃあ次だからそこで待ってて。」

    そこで待ってると、なるほど、その9時のバスは出発し、次のが来る。

    しかし、いくらそのバスの係員に苗字を言っても通じない。なぜに?
    そして、私のファーストネームを訊かれる。
    ・・・なるほど、彼らにとっての名前はファーストネームなのである!
    苗字じゃなかった・・・。

    こうしてやっと、すぐ後ろの小さめのバスに案内され、幸い先頭の席に座れる。この時点で、0919。
    ほらね、早くにやってきてよかった。

    ツアー開始 オランモア城

    このバスは、Wild Atlantic Way と名付けられた、アイルランド島の大西洋岸の崖っぷちの道を走るのである。
    このツアーを選んだのは、2022年12月に上演する舞台『出られないふたり』と『月が昇れば』に登場する町を通過してくれるから。

    ドライバーは、まず、Oranmore 城が見られるようにルートを辿ってくれた。本来なら、最初の目的地 Dunguaire 城までまっすぐ行くのだが、天気が回復しそうなので、近くを通ろう!と言って方向転換してくれた模様。

    なるほど、飾りのない、要塞のような、四角い城だ。きっとこれがアイルランド風というのだろう。イギリスでは、スコットランドの西ハイランドにある古城に少し似ている。これほどに飾りがないのは見たことがない。このあと、このタイプのものが度々視野にはいり、これが中世アイルランドの城なのだと認識する。


    緑と石垣のアイルランド大西洋岸

    Clarinbridge (クラリン橋)という地域は、牡蠣で有名とか。牡蠣好きとしてワクワクする!

    Kilcolgan(キルコルガン)を通過しながら、いろいろアイルランド語も紹介してくれるドライバー。たとえば、教会は Colgan と言うんだって。

    Ballinderreen (バリンデリーン)この村は、氷河期のち紀元前2000年頃から存在するとか。名前は、樫と岩というアイルランド語。地図をよく見ると、セント・コールマン教会もある。『出られないふたり』には、「今日はコールマン様の祭りの日だってのによ」というセリフがあったっけ。

    まさに芝居『出られないふたり』のキャラクターたちが豊かだった頃に住んでいた様子とそっくりの二軒屋

    胸の高さほどの石垣が連なる様子は、イギリスのコツウォルズから湖水地方にかけてと似ている。

    あれは元々シェイクスピアのいた16世紀、羊毛生産のための「囲い込み」で各農家が石を積んで塀を作ったことでできた。その時代にアイルランドもイングランドの支配下に強く置かれたから、その影響もあるのではないか。

    イギリスと同様、その家の持ち主が手で積むので、それぞれに特徴がある。石の隙間に鳥が巣を作り、石の隙間に野薔薇や野苺や黒スグリ(ブラックベリー)やブルーベリー、ラズベリーが生えて、石垣はどんどんしっかりしてくる。しまいには石垣であることがわからないくらいになってしまう。素敵だよね。

    牛がいる。馬がいる。

    昔イギリスに住んでいた頃は、アイルランド人で馬に乗れない人はいない、と聞いたことがある。が、いまはどうだろうね。時間があれば馬にも乗りたいところだ。

    小さな岬にポツンとダンガイア城

    走行するうちに、最初の目的地、Dunguaire Castle (ダンガイア城)到着。

    下車20min. 曇 やや風。バス案内には、無料と書いてあったが、それは城の中庭までで、城内は8€かかります。

    GoProを石垣に置いてセルフィー

    波打ち際の高台に建つ四角い城。

    波打ち際と言っても、砂地ではない。磯とも違う。

    浅瀬で、一面ゴロゴロした岩場で、それらの岩に海藻がびっしりと生えている。なかなか見たことのない景色である。

    この海藻は食べられるのだろうか? 食べられるのだとしたら、取り放題なので、誰かが拾っているはずだが、その姿はない。ウェールズでは海藻を食べる。海のケルト文化なら海藻食もあるだろうに。市場などへ行ってみないとわからないな・・・。


    氷河時代の岩の土地 バレン

    ここが終わると、左手に、白い丘が見えてくる。
    白というより、灰色だ。岩ばかりの丘。クレア県に入りました。


    『出られないふたり』では「クレア・ゴールウェイじゃよ〜」というセリフが何回か出てくる。かつては、クレアとゴールウェイは、ひとつの県または地方だったのかもしれない。

    が、ゴールウェイは緑がいっぱいの緩やかな土地なのに、クレア県は、岩ゴロゴロだ。緑がその合間に点在していると言ってもいいくらい、岩だらけ。


    これは農業は大変だ! 
    ぜひ、一度、Google Map の衛生写真を重ね合わせて見てみてください。

    このあたりは、Burren (バレン)と呼ばれる。アイルランド語のBoireann 「岩だらけの土地」という意味。


    丸く置き去りになったような巨大な岩は、氷河が運んできたもの。

    17世紀か18世紀のポルトガル大地震で津波がきて、それでできた湖を通る。なるほど。

    バレンの丘の石垣は瀕死の大行進の軌跡

    岩しかないバレンの丘にも、ずっと細く石垣が上へ上へと伸びている。

    私は、こんな岩だらけの土地でも羊の囲い込み用の石壁を作るんだなあ、とぼんやり外を眺めていた。

    すると、ドライバーが、とんでもないことを教えてくれた。

    山を這うように細く筋が入っているのが、飢えの石垣

    「左手の延々と連なる岩だらけの山(日本人的には「丘」だが、彼らには「山」であるようだ)に、石塀がずっと高いところまで巡らされているのがわかりますか? あれは、

    飢饉壁 Famine Wall

    と言ってね、19世紀のアイルランド大飢饉のときに、食も職も失った人たちが作ったものなのです。

    ジャガイモ飢饉と酷いイギリス

    19世紀半ば、アイルランド全土で、ジャガイモが病気にかかり、育たず腐ってしまうことが何年も続いた。

    アイルランド人はジャガイモが主食だったので、食べるものが無くなってしまい、大勢が飢えて死んだ。

    弱って働けなくなり、土地代が払えなくなると、小作制だった農民たちは、農地を追われてしまった。

    イングランド政府は、救済に乗り出した。

    ただし、働かざる者食うべからずの原則で、
    「仕事を世話しよう、そして給料をやろう」
    とこのあたりに、飢えて痩せ細った男たちを呼んだ。

    彼らに与えられた仕事は、この丘に石垣を積め、というものだった。

    羊を飼うわけでもない。食べられるような草は生えないから。

    寒風吹き荒ぶ中、あるいは激しい雨粒が打ち付ける中、あるいは乾いた夏の日差しの中、痩せさらばえた男たちは、急斜面の岩場にくたくたになった足を運び、なんの意味もない石積みを黙々と続けた。丘の上の方まで。

    そして降りてきた時には、「今日は払えねえよ」と一銭ももらえずに帰されることもしばしばだったのだ。

    『出られないふたり』では、「昔は豊かな土地だった・・・」とのセリフがある。あのキャラクターたちは、このジャガイモ飢饉で救貧院に入らざるを得なくなった者たちだったのだ。

    救貧院に入る人たちと、壁を積む人たち。そして路傍で野垂れ死んで行く人たち、女たち、子供達・・・。

    そういえば、Dunguaire Castle の駐車場にも、Famine Sculptures 大飢饉彫刻 という看板が立っていた。


    イギリスとの関係が薄まるにつれ、大飢饉がどんなに悲惨だったか、やっと公に光を当てようという機運になってきたのかもしれぬ。

    『出られないふたり』のレディ・グレゴリーは、救貧院で明るく生きているふたりを描いたが、そのふたりの心の闇は計り知れない。救貧院には明日、向かう予定なのだが、まさかこのツアーで、ジャガイモ飢饉とその苦しみについて学ぶことになろうとは!

    のどかな浜辺町 バリーヴォーン

    ジャガイモ飢饉と芝居について思いを馳せるうちに、Ballyvaughn (バリーヴォーン)に到着。この地名は『月が昇れば』に出てくる。

    バリーヴォーン出身の警官(イングランド体制側)がリムリック近くの崖で愛国主義者(アイルランド独立派)に惨殺されたという噂が語られるのだ。

    なるほど長閑な海辺の田舎町。住みやすそうなところ。

    そこから海岸沿いの崖の道を通る。

    妖精専用の教会

    「アイルランドは妖精の国だ。妖精は人間と同じように生活している。教会にも行く。この辺にはほら、レプラコーンが大量に住んでいるので専用のカテドラルを建てたんだ」

    ドライバーがそう言って左手を示すと、そこには小さな小さな、屈まないと入れないような教会が。後から調べると、これは The Pinnacle Well と言って、湧き水系の泉(いわゆる spring)があり、それを聖なるものとして囲っているのだそうだ。

    灯台と貯水箱と

    次は、Black Head (黒頭)灯台を通過。タイタニック号を作った船会社が、アイルランドー北米航路で、ずっと北にあるベルファストを出航して、ゴールウェイに立ち寄る際、バリーヴォーンが、大きな船を停泊させるには良い港で、そのために灯台を建てたのだって。

    たまに見かける、四角い石造りの囲いは、雨水を貯めるための貯水箱の役割。地面は石だから、地面を固める必要はないのね。

    バレンの崖登りと断崖スポット

    そこから、崖登りができる狭いところにミニバスを停め、岩に登ったり、海に落ちる岸壁を眺めたり。

    まず、岩に登る。
    狭いところに足をかけて、ぐんぐん登る。一人旅は、このバスツアーの中でも、私だけ。人目を気にせず、ぐんぐん登る。が、行き先は果てしない感じなので、適宜諦める。

    そして、むしろ、降りる時の方が大変なのであった。
    ほぼ垂直の崖を、斜めに岩の間を伝って登る感じ。
    あとで調べたら、ロッククライミングのスポットでもあるようだ。


    そして、降りたら、今度は、さらに人目を気にせず、どんどん海の崖っぷちへ。

    江ノ島や三浦海岸には岩棚があるが、あれがものすごく広大で険しくて、そして海からの高さが数十メートルあると思ってみてください。

    垂直です。
    立ち上がると強風で極めて危険なので、岩に這いつくばって、海を覗き込むのである。

    これは、そうしている私を離れたところから撮影してもらうのが一番なのだが、一人旅なので、GoPro自撮りのみ。

    いつ雨が降るかわからないので、岸壁に寝そべって下を眺めるには最適だ、とやってみる57歳なのである。

    今日の目的地のモヘーの断崖でもできるかもしれないし、三日後のイニシュモア島でもできるかもしれない。でも天候がこれだけ定まらないなら、できる時にするべし! 

    そして、断崖のてっぺんの少し平たくなっているところに寝そべって、海を覗き込む。わ〜〜〜〜〜!

    あとからGoPro画像をチェックしたら、怖さの興奮で、自分ではすごく長い時間だと思ったけど、ほんの数秒でしかなかった・・・。(GoPro動画系は、TouTube チャンネルに掲載します)

    この The Burren は、飢饉壁に打ちのめされたけれど、植生が北極圏で、大地も北極圏を形作っているのと同じ古いライムストーンで、氷河が流れた際に表土を全部持って行ってしまい、土のない、岩だけの大地になってしまったという。

    あとから調べると、もっと上の方には、巨石文化の「巨人のテーブル」のようなものもあるそうだし、洞窟や泉もたくさんあるそうで、ここは天候の良い季節にいろいろ歩いてみたいと思わせる興味の宝庫みたいなところです。

    アラン諸島への玄関口は物凄い荒海

    次に通過したのは Doolinドゥリン。

    ここは演劇で有名だったんですって。いまは音楽の街になっているそうな。演劇で有名って、何をやっていたんだろう。いろいろ知りたいことがたくさんある。

    次にバスを降りたのは、ドゥリン港 Doolin Pier 断崖の見られる浜。すごい風と波。10月に入ったばかりなのに!
    ガイドさんによると、夏はここは港として使うのだが、秋には、すぐに波がこの一帯にある岩を全部駐車場へ打ち上げてしまって、毎年、春になるとその片付けが大変なのだとか。

    怯えているmw 遠くに見えるのがモヘーの断崖

    え、週末はこの海を渡ってイニシュモアへ行くんだけど、え、これ、船、出るの?

    こ、怖い。怖すぎる。
    荒海じゃないか!
    アイルランドまで来て死ぬかもしれない・・・。

    今まで、荒れた海を見ても、風情があるなあ、とかドラマチックだなあ、と思っただけでしたが、いざ自分がこの海に乗り入れるのかと思うと、途端に恐怖が込み上げてきました。

    水平線が波で盛り上がっているのです。

    水平線というのは眼下にあると思っていましたが、こんな海では違います。もりもりと盛り上げてはものすごい勢いで、かつ不規則にごおごおと波があわ立ててはやってきて、一つ前の波を飲み込んでいきます。

    ここは、港なんですよ。ここから船がこの波を越えて外海へ出るのはもはや不可能でしょう。ちなみに、9月いっぱいまでは、この港は、アラン諸島への港として機能しています。今日は10月6日。10月に入ったとたんにこんなに荒れるのでしょうか。恐るべし。

    パブのランチ

    ドゥリン・ホテルでランチ。


    美味しそうな魚のメニューを頼見ました。が、到着してみると、ただの fish and chips であった。

    食べ始めてから写真を撮るのをやめよう


    私は結構遅れてレストランに入ったのだが、これが一番先に来た。他のツアー客はどんなメニューを頼んだんだろう?チャウダーとか蟹サラダとかのようだ。なるほど。この fish and chipsは、このあたり特産のドゥリンビールの衣で揚げてあるんですって。再度メニューは、グリーンピースのマッシュ。そういえば、イギリスでもMashed Pea はありましたけど、あまり食べなかった。ここのは美味しかったよ。

    ここは U2のBonoも来たことがあるんだろうか?それともただのファン?
    写真が飾ってありました。

    全景


    45分の食事タイムのはずが、なぜか1時間になったので、ゆったり食事できました。

    世界遺産モヘーの断崖

    そしてついに、本日のメインイベント、モヘーの断崖。Cliffs of Moher。


    Moher というのは、ゲーリック語で「廃墟になった城砦」という意味。
    そう、どこにあるものでも、Moher.
    ここでは崖の上にポツンと立っている a moher がそのまま名称になったようです。
    散策時間は2時間。雨が降ったらおしまいだと不安が募るが、奇跡的に風のみ曇。バス停にはウクライナの旗が立っていて、ヨーロッパ大陸の北の端の島からウクライナを応援する気持ちを示しています。

    バス停から断崖までどうなっているかというと、ちょうどこの辺りは、海に面した崖が内陸側へ向かって下りのスロープを作っており、さらにそのスロープは、内陸側でまたちょっとした崖を形成しています。そのため、海と内陸部分の間に、自然の巨大な城壁があるような形状になっているのです。まさに天然の要塞です。高い崖が海との境にあるので、ここは風も強く無い。そして、崖の中がくり抜かれて、そこに切符売り場や、博物館や土産物屋がはいっているの。なんて合理的!!

    そして、崖の上にでて、たった一人でテクテクと海沿いをあるきます。


    ものすごい風です。

    遊歩道と崖の間には柵があります。

    柵も、崖の石を削って積み上げられた感じです。柵の向こうにも古い遊歩道が見えるので、おそらく世界遺産に指定される前はこの柵もなかったことでしょう。そしてかなりたくさんの無謀な若者が、風に吹き飛ばされて崖下へ落ちたことでしょう。いえ、むしろ最近の方が、インスタ映えするセルフィーやYouTubeを撮るために、この壁を越えてわざわざ危険な先端で撮影をして落ちて亡くなるかたは年々増えているとも聞きました。けれど、この塀の内側にいれば安全ですし、一方で十分危険を味わえますし、そして大変に美しい写真も撮れます。くれぐれも塀を乗り越えないようにね。

    一枚ずつすごく綺麗に撮れているので、ぜひクリックして大きくしてENJOY!



    と言いつつ、塀が途切れているところもあり、と、私も知らぬ間に塀の外を歩いている自分に気がつきました。がくぶる!!

    一体どこで塀から離れたのでしょう。
    そのまま風に煽られないかとビクビクしながら、また塀のなかに戻るポイントを探します。が見当たりません。遊歩道との堺を作っている石垣はもう切れ目がないのです。

    仕方がないので、塀をよっこらしょと跨いで乗り越えて、遊歩道に戻ります。まるでルール違反をした人のように。ルール違反したんじゃ無いのよ〜。知らないうちに出ちゃっていたのよ〜。

    この遊歩道の最終目的地は、Hag’s Head です。でもかなり遠くにあるのと、戻る体力を考えて、半分くらいのところで引き返したのでは無いでしょうか。あそこまできっちり歩くぞ、と思うなら、それなりの装備をして、自分のペースで歩けるように、そして一人きりではなくチームを組み、準備すべきかと思います。

    こうして、11200歩以上歩きました。

    あとから博物館へ入ると、生態系の解説や崖の成り立ちなど興味深い説明がたくさんあります。
    ほお、パフィンがいるんですね。
    Puffin というのは、スコットランドのずっと北の離島に住んでいることで有名な、鸚鵡のような嘴のカラフルなかもめです。今日は飛んでいたのかもしれませんが、私には、割と一般的なカモメ二種類しか見つけられませんでした。

    土手の中の土産物店は暖かく、充実していて、クレア県の手作り石鹸をお土産に買いました。

    緑なす谷間のアイルランド

    帰り道は内陸を通ります。

    Lisdoonvarna リスドゥンヴァーナ 
    これは温泉で有名な街だそうです。え、温泉!行ってみたい。ミシュランの星付きレストランもあるそうな。むむむ、やはりアイルランド、一年くらい住んでいろいろ車で回りたい!

    それから、お見合いタウン The Match Maker というところも通りました。まじか

    Corkskrew Hill 
    ここでは、アイルランドの谷間を見渡しました。アイルランド、緑なす谷間・・・。どこで聞いたフレーズだったか、アイルランドは緑の谷間の国なのだという想像をずっとしていました。まさにその通りの感じの場所です。良かった。


    バレンの景色をもう少し


    消える湖ターロク

    『出られないふたり』には、ターロクという地名が出てきます。地図を探すと、その名称はこの近辺でたくさん見つかります。へえ、と思いながら、ただの地名として翻訳者が訳すに任せていました。

    と、ドライバーが、右手に見える湖を示してこう言いました。
    「あれはターロク。消える湖」

    な、なに〜?

    「秋冬は、水が溜まり、湖になる。でも春から夏にかけて水が引いて、湖は消えるんだ。よく絵にも描かれているけれど、絵にある湖を探しに夏に来ても、どこにも見当たらないんだよ」

    そうだったのか!!!
    いや〜、今日は学びと発見の1日であった。

    わかります?演出家という私の仕事の面白さ。
    いろんなことが、お芝居を演出するために「おお、なるほど!」の連続なのです。
    台本に出てくる地名、ちょっとしたセリフの雰囲気、それらがこうして、ふと得られる知識で豊かなイメージになっていく。
    演出家の職業ほど面白いものはないかもしれない。

    タマキビ貝の浜辺

    『出られないふたり』のキャラクターの一人に、イングランド寄りの富豪の家にとついた妹が登場します。彼女の住んでいるのは、浜辺の町キュランロー。
    そのあたりに近いような場所も通りました。
    キュランローもきっとこんなところではないかしら。

    夕食は牡蠣

    というわけで、本日の、モヘーの断崖ツアーは、無事に終了!

    バスはGalway に戻り、私はホテルへ戻り、一休みしてから、夕食を探しに、昨日歩いた賑やかな通りへ向かいます。


    パブでは大音響の音楽がなり、大勢があつまり、騒いでいます。コロナ禍なんてどこへ?ですね。ちなみにバスの中はわりとみんなマスクをしていました。外では外しています。でもこれらのパブはみんなコロナ禍前通り!

    しかし私は帰国する時に罹患したくないし、帰国後に罹患して舞台上演ができないなんてことにもなりたく無いので、パブなど、マスクしない人たちが密集して大騒ぎしているエリアは避けます。

    すると、ちょっと高級なところになってしまう。
    というわけで、Martine’s. へ。はい、オイスターをいただきます。それから海鮮トマトシチューを。窓際の素敵な席へ案内されました。

    明日は、レンタカーをして、いよいよ『出られないふたり』の舞台となった救貧院へ、それからアイルランドの心の川シャノンの流れるリムリック(これは『月が昇れば』に登場する街)近辺で一泊し、次の日はレディ・グレゴリーの愛した住処クールパークへ、と予定を立てています。
    今日のツアーバスも、明日私が使いそうな方面への交差点を通りました。

    Good Night !