こんにちは、三輪えり花です。
今日の運勢に合わせた、シェイクスピアの一言。
『ヴェロゥナの二紳士』からヴァレンタインのセリフ。
🎭 Once more, adieu. My father at the road Expects my coming, there to see me shipped.
「じゃもう一度、あばよ。親父が道で待ってるんだ、俺を港まで送ってくって」
【演じ方】
恋愛についての言葉遊びをしばらく続け、ようやくヴァレンタインはここを離れます。なぜ彼が「親父が道で〜」の一文を言わなくてはならなかったのか、その理由を考えて演じましょう。プロテウスが寂しそうだったから、今出かけなくちゃいけない理由を言わなくては、と思ったから? 自分が離れがたいから、自分のために理由が必要だったから? たくさんの理由を考えて、一つずつやってみよう。
ちなみに、ヴェロゥナにも、これから出かけるミラノにも、港はない。内陸の都市だから。そういえば後期の戯曲『テンペスト 大嵐』にも、ミラノ大公が娘のミランダと共に船で流されるんですよね。シェイクスピアはミラノやヴェロゥナのイタリア都市の地図を知らなかったのかもしれません。彼は国外へ旅したことがないと言われています。
でも、一方で、ロンドンも海に面してはおらず、でも、テムズ河を使って、やっぱり船で移動したんですよね。シェイクスピアの観客もまた、どこかへ移動するなら港から船!というのが常識的にあったから、何ら不思議に思わずにこのセリフを聞いたのでは。
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