根気よく、小さな進歩を褒めながら進んでくると、なにが良いと言われるか、その根拠は何か、が見ている側にもやっている側にも、徐々にわかってきます。
一方、自分はできていると思い込んできた人たちは、もしもその人が謙虚で、さらに良くなりたいと願い、内容としての上を目指すなら、「あ、自分もここできてないじゃん」に気づき始めます。
ただ、とても残念なことに、ほとんどの人は、自分を変えることを拒否します。
「自分はできている」という思い込みを生む理由に、「仕事がある」「ファンがいる」があるために、「自分は今の状態で売れている、だから直す必要はない、これが自分のウリの個性だ」と悪魔ちゃんに囁かれてしまうからです。
癖を直すのは大変です。台本読解や心身の状態をキャラクターに合わせていくのには膨大なリサーチと時間がかかります。
仕事がある人の多くは、多忙であることを理由に、そのリサーチにかける時間を、ただの繰り返し稽古によるタイミング合わせだけに使ってしまうもの。
だから、他人の問題は仮に見抜けても、自分のことになるとつい、「いいや俺はこれで」と怠ける言い訳でその場をしのいでしまうのです。
それでいいなら、まあ、いいのですが。
私は、いやですね。
あなたはどちら?
【今日のライブインタラクション】
自分の癖を直視していますか?
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