三輪えり花のアレクサンダー・テクニックのメンター、イラン・レイシェルは、どんなエクササイズの時にも、「これは〇〇のためのエクササイズです」なんてことは一言も言わない。
言葉で伝えると脳で考えてしまいますが、イランは決して言語化して説明しないのが特徴なのです。
動いてばかりの遊びのようなエクササイズを通して、演者は感覚的に学んでいきます。おそらく参加者本人も、自分が何を学んでいるのか理性的に認識している人は少ないでしょう。
外から見学している場合は、それが何のためなのか、いろいろ想像していけば、なんと深いことをやっているのか、がわかると思います。
けれど、この方法は、すぐに「何のためのものなのか」の答えを外から欲しがる日本には、なかなか馴染まず・・・
・・・一方、外から見学していても、「なんじゃこの遊んでばかりの訳のわからないものは」と思い始めてしまっては、その深さと内容に気づけません。
私が教える多くのビジネスマンや学校のトップたちの中にも、即答を求める人たちが少なからずいて、困ります。
ことに、ワークを見もせず、レポートなどから「何じゃこれ、遊んでんの?」となって切り捨てられてしまう。
何しろレポートを書く方もよく理解しないまま、「なんかよく寝てます」
「ゲーム1. の次にゲーム2. その次にゲーム3をやって楽しかった。これはなんのためなのだろうか」
程度のものしか書けないことも多いのです。
また、「参加者」の多くは喜んで学んでいますが、その中にも「なにこれ遊んでんの?」「こんなのは前にやったことがある」「もっとすぐに現場で使えることを教えて欲しい」と批判ばかりして全く学ばない人もいます。
(もちろん、私にもそれくらいは教えられるので、黙って教えるときもありますが、そういうのはその人の一生の為には良くないんです)
ちなみに、ビジネス用でも大学用でも私はレジュメに、これこれの目的でこれこれの目標を達成する、と理由と方法を書くんですよ。
でも、それは遊びのような身体ゲームを通じてジワジワ効く漢方的なものなんです。だから、感想文は上記のような感じになる。(^。^)
ビジネスって、本当にそんなに即答が大事なの?
蒔いた種が芽を出すのに時間がかかることを知らないの?
すぐに誰かに答えを求めていませんか?
〜今日のライブインタラクション〜
答えをすぐに求めるのをやめる
#プレゼンス#アクティング
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