ELICA's IKI

タグ: セリフ

  • 演技の基礎訓練 声のトレーニング

    昨日は、うっかりして、一言シェイクスピアのブログをメルマガでお送りしてしまい、ごめんなさい。今日は、ちゃんとしたメルマガです。

    さて、最近のメルマガでは、演技が上手くなるための基礎訓練は「体と声と気持ち」の3点だとお伝えしています。前回は、これがないと話にならない「体」のトレーニングについてお話ししました。

    今日は、「声」のトレーニングについてお話しします。

    演技のための声のトレーニングと聞くと、

    1 「劇場の遠くまで届くように、大きな声ではっきりと、あいうえお、いうえおあ、うえおあい・・・」の訓練

    か、または、

    2 外郎売(ういろう うり)という江戸言葉での滑舌(かつぜつ)練習
    が有名です。

    もちろん、遠くまで届く声と明確な発音は、大事。
    しかしながら、ここに大きな落とし穴が。

    1 多くまで届く声 
    これのために、喉をつぶしてしまっては本末転倒。喉声で怒鳴る練習は、ダメ、絶対!

    2 明確な発音
    であっても、文字を発音するだけの棒読みでは演技にならない。ダメ、絶対!

    このあたり、小学校教育から刷り込まれてしまっていて、私はとてもとても残念に思います。有名人が小学校でワークショップを開きました、終わりにお花贈呈で「ありがとうございました」を棒読み。

    「ありがとうございました」を気持ちで言える人を育てたいと思いませんか?

    つまり、演技のための「声」のトレーニングは、

    1  喉声でなく、小さな声も響かせて遠くへ届ける(バイオリンの小さな音でも劇場中に聞こえるのと同じ。響けば届く)

    2  気持ちと言葉を一体化させる

    この二つなのです。

    ★もちろん、発音は明瞭でなくてはなりません。

    こうしたことは、人前で話すすべての人が、気をつけるべきことだと思います。小学校から大学の教授、政治家や経営者も。とくに社会的地位が高くなればなるほど、自分の言葉がきちんと届いているかどうかに無頓着になる傾向が。私も自分の喋りや演技を過信しないように気をつけています。ちなみに、一言シェイクスピアの動画、けっこう練習してから撮影しているんですよ。

    次回は、演技が上手くなるためには基礎訓練「体と声と気持ち」のいよいよ、三つ目、「気持ち」についてお伝えします。お楽しみに!

    ===

    先週の一言シェイクスピア:

     美しさは優しさと共に生きる(6月27日)
     似て非なるロミオゥとジュリエット?(6月30日)
     薄っぺら男、イカサマ男(7月1日)

    先週の三輪えり花:

     イベント1

    愛犬ROMEO, 17歳になりました! よく食べてよく寝る。本当に美しくてかっこいい犬です。

     イベント2

    愛車とのお別れ。11年で11万1543km走ってくれた旧車との思い出断ち難く、かなり泣きましてのお別れです。

    今週末のイベント:

    国際演劇協会日本センター英語圏部会イベント
    【戯曲研究会】『帰還』

    パレスチナとイスラエルの、普通の人たちの日常。重いテーマを軽やかに舞台に載せる演劇の力で、観客参加型のアプライドドラマ形式でお届けします。
    都民は午前中に選挙に行ってから、こちらへ!

    7月7日(日曜)14時 @アトリエ第Q藝術
    主催・主演 オーハシヨースケ

    詳細HPはこちら

    ・公益社団法人国際演劇協会日本センター英語圏部会ではシアター・トランスレーション講座を開講する予定です。詳細、追ってご連絡しますね。

  • せりふは職業

    せりふは職業

    せりふトレーニング、
    大人のアクティング、
    アクトしよう!

    と、演劇を趣味にすることを奨励している三輪えり花です。

    趣味でやるだけでも演劇はすごく楽しい。

    おまけに、せりふを喋るだけなら、一人でもできる。

    趣味の先に職業があります。

    せりふって、台本を読み上げることではありません。
    それは、ただの、音読・棒読み。

    せりふは、台本を、
    まるで台本など無いかのように、
    あたかも自分がその場で思いついて喋っている
    かのように喋ることです。

    しかも!

    それだけではありません。

    台本を、
    まるで台本など無いかのように、
    あたかも自分がその場で思いついて喋っている
    かのように喋り、
    それによって、
    相手を、自分の世界に
    引きずり込む
    ことなのです。

    そう考えると、
    せりふを職業にする人は
    俳優、声優、ミュージカル歌手、オペラ歌手はもちろん、

    ナレーター、キャスター、講師、プレゼンター、
    営業、電話オペレーター、経営者、
    はては政治家だってそうです。

    ね?
    せりふを趣味にする価値は十分あると思いませんか?

    【今日のせりふトレーニング:大人のアクティング】
    たいへん! どんな危険が待ち受けていることか。
    (ロザリンド『お気に召すまま』)

    #せりふトレーニング
    #せりふ
    #演技
    #演劇
    #アクティング
    #大人のアクティング
    #アクトしよう

  • 声は自然が一番

    声は自然が一番

    こんにちは、三輪えり花です。

    東京は、きのうの寒い雨が過ぎて快晴となりました。

    今日は、声について。

    声は自然が一番。
    むりに作ってはいけません。
    自然というのは、心の動きに任せて、
    という意味です。

    大きく感動すれば声も自然とそうなる。

    怒れば怒鳴るし、
    相手を説得しようとすれば、
    それに従って声が変わるもの。

    声を無理に作ってしまうのは、
    相手とインタラクションしたいというより、

    自分はこういう風に見られたいのでそう見てね、
    という自己主張の押し付けに過ぎません。

    さて、ここからはプロの実演芸術家向けです。

    6月のシェイクスピア遊び語り『オセロー』は
    感情の放出がものすごい。

    でも、それを自然に任せていると、
    一回で声を潰してしまうでしょうし、

    お客様はかえってドラマの論点を見失ってしまい、
    ただうるさい怒鳴る芝居だったね、

    という感想しか残らなくなるでしょう。

    作らずに自然で
    かつドラマの構成で観客を惹きつけるには?

    【今日のライブインタラクション】

    自然な心の揺れで自分の声がどうなるか、観察してみよう

    追伸

    舞台の上で自然かつドラマの構成を
    意識して組み立てられた感情の放出を

    英国の演技術ではどうしているか、
    実際に見て体験できるチャンスがあります。

     興味のある方だけ、どうぞ!
  • 舞台での演技 せりふのない時間の使い方

    連続してお伝えして来た、舞台での演技シリーズ、今回が一応最終回です。
    舞台でせりふがない時間の使いかたですので、舞台での演技が必要のない場合はスルーしてください。
    良い戯曲には、せりふがたくさんある登場人物もいますが、せりふのない時間も多くあります。
    本当は、せりふのない時間の演技がいちばんたいへん。
    休んでいいわけでもないし。
    せりふを言っている限りは、することがあるので、そこに集中すればよいだけです。
    が、せりふがなければ、いったいなにをして時間を潰せば良いのでしょう???
    登場人物像を深めればいいのです!
    たとえば、ある題材の女性二人は親友同士。
    そして、あるのいたずらを仕掛けた相棒同士でもあります。
    交わすセリフはなくても、視線を交わすことはできますよね。
    書かれていないからといって、してはいけないわけではないのです。
    自分の演じる登場人物は、誰とどんな関係にあるのか、その話題をどれほど共有できるのか、などなどを考えてみてくださいね。
    【今日のライブインタラクション】