十二夜にちなんで、シェイクスピアの『十二夜』の雑学大王。
シェイクスピアの最後の喜劇と言われる『十二夜』。
主人公は、
ヴァイオラというお姫様、
彼女が恋するオルシーノゥ公爵、
そして
オルシーノゥが恋するオリヴィア公爵(伯爵とも)。
シェイクスピアって、キャラクターの名前に意味を持たせる特徴がありましてね、
ヴァイオラは、
たおやかな菫(すみれ)、ヴァイオレットの意味と、
弾き手の意のままになるという裏の意味がある楽器のヴィオラ(当時は、ヴァイオラと発音していた)。
オリヴィアは、
木のオリーヴからきているのですが、
オリーヴの原産地であるギリシャ語の意味は、
鉄のように硬いいう意味で、
意思が硬い、芯の強い、という意味になるんです。
じゃあ、オルシーノゥは?
と、これが調べてもなかなか語源がわからない。
と、今年になって、ひょんなことから、出自が判明しました!
どうやら、オルシーニという貴族の一族が中世ローマにいたらしいんです。
12世紀、13世記、18世紀と3人ものローマ教皇を輩出しているんです。
しかも、12世紀って、1100年代ですよね、日本では鎌倉時代ですが、ヨーロッパの12世紀から続く家って、かなり古いです。
しかもしかも、ローマの中でどんどん一族を拡大し、あらゆるところにその名が見えます。
シェイクスピアの耳にもイタリアを牛耳る一族としてきっとその名がはいってきたのだと思います。
中世イタリアの話はもう入り組んでて大変ですが、お芝居や映画にしたらほんとにワクワクするでしょうね。
というわけで、早速、オルシーニ一家外陰謀に巻き込まれるチェーザレ・ボルジアの話を読んでみることにしました。
★遊び心Today★
塩野七生の『チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷』を読んでみよう
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