こんにちは、三輪えり花です。
今日の一言シェイクスピアは、己の存在を無価値に感じる一瞬
『ヴェロゥナの二紳士』からジュリア
🎭 If ‘twere a substance you would sure deceive it
And make it but a shadow, as I am.
🎭 それが実体なら、確かにあなたは裏切るんでしょう、
その結果、それをただの影にしてしまう、私みたいに。
【演じ方】
この台詞をジュリアは、プロテウスの次の台詞を聞いてから、言います。
「私は影にすぎません。その影が、あなたの影に真実の愛を捧げるのです」
おお、悲しすぎます。
ちなみに、実体を裏切る=実体とは異なるものにする=実体ではないもの=影、という思考回路です。
自分は影にすぎない、と思わされる辛さ。
あ、これはシェイクスピアの一番後期の芝居にも反映されています。そう、『リア王』ですね。荒野に放り出されたリア王が、一人ついてきた道化に向かって「いったい俺は何者か」と問いかけたのに対し、道化は「リアの影さ」と答えるのです。
シェイクスピアは『リア王』のこの場面を書いた時、一番初期の戯曲の一つである『ヴェロゥナの二紳士』のこのジュリアの台詞を思い出していたのでしょうか。

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