舞台での演技 アドリブは大切か

初めて人前で演技する、それだけでもかなり上がると思います。
上がると失敗も生まれます。
(上がらなくても失敗は生まれます)
自分の失敗や相手の失敗に対処していくには、その場での即応力が必要ですね。
ところで、その場の即応力というと、つい、アドリブ、と思いがちですが、実はアドリブは大切ではありません。
アドリブ、というのは、「勝手にやって」というもの。
ジャズプレイヤーやお笑いのような、「あなた自身のやりたいこと」ができる状況下で可能なものです。
いっぽう、台本のあるドラマでは、その登場人物が観客の幻想を壊さずに登場人物のままでいることが第一。
アドリブに頼ろうというマインドがあると、確実にポシャります。
では、舞台では失敗がおきたときの対処はアドリブではないのか?
ないです。
舞台の上では、登場人物の即応力 Spontenaiety と言います。
即応力とは、登場人物としての咄嗟の反応のこと。
そのためには、
その登場人物像をつかむこと、その場面の流れを知っていること。
それが本当にできれば、本当にリアルな登場人物ができ、本当にナチュラルな反応ができ、なにが起きても本当にナチュラルでリアルな即応力を発揮して、その事態にその登場人物が対処する、ことができるようになります。
実は私は、お笑いでさえ、アドリブではなく、即応力の賜物、と思っているのです。お客様に見せているタレントとしての自分というキャラを崩さずに対応していくわけですから。
登場人物解釈、大事ですね。
【今日のライブインタラクション】
演じているキャラがありますか?

舞台での演技 独白のエネルギーの方向

オペラやミュージカルのアリア(独唱)にも使えるテクニックを紹介します。
独白(以下、アリア含む)は、観客への告白です。
必ず、視線を客席に向けましょう。
観客に対して話しかけているという気持ちです。
とはいえ、前を向いているだけで、視線が死んでしまっていたり、自分が喋っているところをみせているだけになってしまうときがあります。
グループで練習する機会があれば、観客席で見てくれる人に、登場人物として舞台から話しかけるようにせりふを言いましょう。
そのうちに、大勢の観客ひとりひとりの顔を見なくても、観客に話しかけている、という感じをつかむことができるようになります。
補足:
18世紀〜19世紀に形作られたオペラの場合は、まだナチュラルな演技という概念がなかったので、「悲しそうにしているところを見せる」演技が中心でした。写真に撮ったら美しかろう、というすがたかたちを、それらしく見せる、という演技スタイルだったのです。
しかも、その演技スタイルは、「それらしくするだけ」で良かったので、とても簡単。演技に関してズブの素人でもできます。
現代の観客に対して上演するオペラでは、ナチュラルな演技を求めるプロダクションなのか、心理描写はどうでもいい表面的な登場人物を美しく見せるだけで良いプロダクションなのか、プロデューサーと演出家の意向を聞いて、対処しましょう。
世界のスタンダードは、かなり実験的なオペラでも、心理描写を深めるリアルな登場人物像で勝負するのが基本となっています。
【今日のライブインタラクション】
相手の目を見て話しかけてみよう

今年も桜にありがとう🌸

2月、3月と年明けから怒涛の舞台が続き、その合間に執筆、書道、歌、そして春からの舞台の準備と充実して過ごしています。

忙しくしてるだけじゃ、なんのために生きているのかわかりません。旧約聖書でさえ休むことを推奨しています。

私は先週は梅見。

昨日は浜離宮庭園へ桜を見に行きました。

青空に満開の桜。

花のひとつひとつに命があります。

この蜜蜂は🐝大量の花粉を太腿に溜め込んで、重くて動きがノロノロでした。

【今日のライブインタラクション】

さわやかな自然に触れて、それを言葉にしてみましょう

舞台での演技 足の置き方

 舞台の上での足の使い方を連続してお届けしています。
立っている時の足の置き方を工夫して、そこで体重移動を使うと、足音の邪魔なく、沢山の表現が可能だと、前回、お伝えしました。
今日は、脚の形について、です。
まず女性!
ロングスカートで見えないからといって気を抜いて欲しくないのが、つま先の置き方です。
日本の女子学生は、バレエを習っている人以外はほぼ全員つま先を内側に向けてしまっています。
つま先が内向きだと
非常に子供っぽく見えます。
体重が安定しませんので、何かあるとコケます。
背中を安定させることができないので、歌にも声にもストレスがかかります。
膝を硬直させないとしっかり立てないので、歌や声に必要な安定したリラクゼーションができません。
膝が硬直するので、動きが硬くなり、自然な反応も抑えられてしまい、演技が下手に見えます。
良いことがひとつもありませんね。
つま先の内向きは絶対にやめてください。
続いて、男性です。
男性はズボンなので脚の形が見えます。
でも、日本人の多くはO脚。。。
まだ若い人は、バレエダンサーの立ち方を勉強してください。
ゆっくりですが膝がスッと伸びていき、背も高く見えるようになるでしょう。
もう無理、と思う人は、脚を前後にクロスさせ、膝と膝の隙間が見えない立ち方を工夫してみましょう。
もちろん、常にその立ち方では幅広い演技や、堂々たる動きは制限されてしまうので、常に、というわけではないのですが、上品な上流階級の役の時は気をつけるとずいぶん違います。
そうね、やはりバレエの立ち方は男女ともに、年齢を問わずにやった方が良いです。
立ち方、歩き方、歩数など、舞台に生きる脚関連の表現を伝えてきました。
質問があればお気軽にこのメールに返信してきださいな。
【今日のライブインタラクション】
バレエの基礎訓練に行ってみよう!
あ、バレエの先生には、舞台での足の形を綺麗にしたいんです、と目的をお伝えすると良いと思います。

舞台での演技 ステップの数(続編)

舞台上で足音をさせない。
オペラやミュージカルでは音楽の邪魔になるから。
台詞劇では場面に集中できなくなるから。
ではいったいどうやって?
靴の裏に吸音材を貼るのも良いでしょう。
でも、演者が踵からカツカツ着地する歩き方しかできないと、ハイヒールや硬い革靴は本当にお手上げです。
足音を立てない歩き方はぜひマスターしてください。
とはいえ、私がここで言いたいのは、歩く足音以上に、演技をしている最中の足音です。
先日の東京芸大での演技発表会は、コメディの場面が題材でした。
登場人物は、慌てふためいていたり、早く部屋から出て行こうとしたり、それを止める人がいたり、引っ張って行こうとする人がいたり。
さあ、こんな場面で足音はどうすりゃいいの?
舞台上で踏む歩数を調整すること。
歩数が少なくても舞台を広く使ったり、登場人物を大きく見せたり、様々な表現ができるのです。
相手と喋るとき、足を前後に開いて立っておけば、足を踏み変えなくても、体重移動だけで、かなりたくさんのことが表現できます。
ぜひお試しあれ。
【今日のライブインタラクション】
前重心と後ろ重心とで、気分はどう違いますか?

舞台の演技 ステップの数

前回、足をドタバタさせるな、という話をしましたね。
舞台では全身が見えてしまうのに、胸から上だけで演じたつもりになってしまう人が多いのです。
どんな風に足を使うのか、いつも考えておきましょう。
さて、オペラやミュージカルなど音楽が背景に流れている作品で、足音が音楽の邪魔をしたら大変です!
もちろん、台詞劇でも。
舞台では、足音がしないほうが良い。
そのため、私は靴底にもめちゃくちゃ気を遣います。
床の素材に合わせて靴の裏にフェルトを貼ったり、ゴムを貼ったり。
余談ですが、床に足を投げ出して座る場面や、喧嘩で倒れる場面、なにかを拾うのに跪くことも考え、靴の裏にも登場人物の歴史を刻みます。
日本のサイズ表示やブランド名は消し、すり減らしたり、泥に見えるよう塗ったり。
足音はさせない、というのはリアルではありません。
でも、靴の裏にまで気を使うのはリアルです。
つまり、舞台上で必要なのは、リアルさというわけではなく、お客様に、その場面で余計なことを考えさせない「見せ方」なのです。
余計なこととは
「下手だなぁ」
「靴底に日本のサイズ書いてある、ワロタ」
「あのピストルは時代が違う」
「なんか一本調子だなあ」
「足音うるさっ」
というようなことです。
そんなことを考えさせずにドラマに引き込むこと。
これが私たち舞台人の大命題!
さて、話がだいぶ逸れたので、足音をさせない方法については、また次回。
【今日のライブインタラクション】
引き込まれるドラマの要素を考えてみましょう

舞台での演技 脚の使い方

私が演技を教えている東京藝術大学の声楽科では、グループで演技の発表をします。昨年度は特に優秀で、みんな本当にセンスの良い場面を作り上げてきました。
一方で、わずか15回の授業では取り上げられなかった点がいくつもあります。
そこで、このブログで、それらのポイントを数回にわたってお届けします。
まず、足の処理、ですね。
舞台では、ナチュラルで自然に見えるのが一番ですよね。
ところが、多くの場合、登場人物がナチュラルで自然にリアルにそこにいるというより、緊張している演者の必死さが自然にリアルに出ているだけ、となってしまいます。
そこで気をつけたいのが、足。
足をジタバタさせるのをやめましょう。
ことに、ドラマが盛り上がる箇所や、焦っている登場人物を演じるために、ドタドタと足で焦りを表現しがちです。
やめましょう。
登場人物の焦りはおそらくもっと静かで凝縮されたものです。
大人の登場人物でしたらなおさらです。
日本はみんな大人になっても子供っぽくわちゃわちゃするので、それが自然なのかもしれませんが、オペラや翻訳劇では、大人の登場人物はそうはしません。
でも、足をドタバタさせないって、どうすればいいの?
【今日のライブインタラクション】
普段、どんな風に足を使っているか、意識してみましょう

ライブインタラクション新コーチ誕生のお知らせ

三月も後半戦に入りました。
ここでみなさんにも関係ある、嬉しいお知らせをさせてください。
輝くあなたを作るライブインタラクションを教えるコーチが新しく誕生しました!
私が一般のかたの表現力のために教えているライブインタラクション®︎は元は俳優訓練法です。
これは人前で表現する仕事全てに通用するものです。
営業、セールスの人、チームビルディング、リーダーシップなど
会社という組織での活動や、家庭という非常に密な人間関係で
もう変えられないかも、という状況においても
そして
英語や日本語など語学学習においても
たいへん役に立つという声をかけてたくさん頂いています。
全国のみなさんにお届けしたい
柔らかくて気持ちの良いコミュニケーション術が
ライブインタラクションです。
でも、三輪えり花ひとりでは全国のみなさんにアプローチできません。
そこで、私の分身を密かに作っています。
分身たちは、それそれの得意分野を持っています。
英語を教えるエキスパート
歌を教えるエキスパート
セールスを教えるエキスパート
演技を教えるエキスパート
さんたちが誕生しています。
少数精鋭で丁寧に育ててきたコーチが去る一月にまた誕生しました。
パブリックに活動するコーチはライブインタラクションのウェブページでご紹介しています。
ぜひ、一度チェックしてみてくださいね。
【今日のライブインタラクション】
気になることは調べてみよう

冬を脱皮して春へ

春分の日だというのに東京は雪です。
 
新しいものを迎える時、それまでの服を脱ぎ捨てるのは樹木の定め。
その際、こうして冬の雪が戻って来て春を脅かすのですが、春はそれに負けて、「ごめんなさい、もう春になるなんて馬鹿な真似はしません」と言うでしょうか?
先日、お誘いした、6月にシェイクスピアの舞台に出てみませんか、という投稿に、たくさんのかたからお問い合わせをいただきました。
その中から厳選に厳選を重ね、チーム参加者が決定しました。
演技経験とは関係なく、意気込みを明確に表明してくださった方達で構成します。
お問い合わせいただいたみなさま、ありがとうございます。
周りの人や自分のそれまでの常識が、新しいことへの挑戦を引き止めることがありますが、このチームの人たちは、それを乗り越えて参加を決意しました。その勇気に敬意を表します。
新しくなる時、必ず、そこに、あなたを引き止める強い力が働きます。
ことに親しい人やファンからの力が強いことがあります。
反対意見が強い時ほど、もしかしたらそこにあなたのブレイクポイントがあるかもしれません。
そんなとき、あなたのとる道は二つ。
・反対意見を飲む(相手に負ける)
・自分の道を行く(相手と喧嘩別れする)
・・・とおもいますでしょう?
違うんです。
反対意見を飲むことは、必ずしも負けることではないのです。
反対意見をその場では飲んでも、別の場所で、別の機会に、「なにくそ」とまたトライすれば良いのです。
よく、「失敗は、成功したら失敗とはいわず、実験という」とか「達成をあきらめた時が失敗である」といわれます。
その通りで、たとえば私も、留学を考えていた学生時代、「留学なんてできっこないよ、ただの夢!」とか「〇〇に入ってみたい? できっこないよ、諦めな」、演出家になってからもアイディアを出すたびに「それは難しいな(諦めて)」と、言われ続けて来ました。
案外、へなちょこな三輪えり花は、その場では凹みます。
相手と喧嘩するのも疲れるので、なんとなく「わかりました」となって一旦、引きます。
が、心の中では、でもそれがやりたい・必要だ、という強い思いがより鍛えられ、なぜ相手はそれを無理だと思うのか原因を研究し、ではどうしたら実現できるか、とより深く考えるようになり、結局、実現をしてきています。
悪意なく足を引っ張る人がいる時、その人に感謝こそすれ、恨む必要は全くありません。
その人は、良かれと思ってやっているわけです。
それが人間の行動原則。この原則を知らないと、行動を引き止める人すべてを恨んで生きることになってしまいます。
反対意見にも必ず一理あります。
それを素直に受け入れましょう。
そのうえで
反対する人から離れるのは、全く構いません。
離れてさっぱりして、その人のことを忘れて、自分のやりたいことを追求していけば良いのです。
同時に、離れて行く人がいるのも気にしなくて良いのです。
ポイントは「悪意なく」という点と、「反対する人のことを忘れて」という点です。いつまでも「あの人のせいでこれができなかった」と恨み節でいては、せっかく離れたのにいつまでも「あの人」の呪縛の下にいることになってしまいます。
春分。
冬の引きもどしに怯えることなく、こういうものなのだ、と受け入れて、前を向きましょう。
【今日のライブインタラクション】
前を向こう
#ヒューマンネイチャー
#行動心理
#ライブインタラクション

舞台に立つのは楽しいよ

今日は舞台に出てみたいかたへ、
嬉しいお知らせを持ってまいりました。
三輪えり花の演出のもと、
舞台に立ってみませんか?
シェイクスピアですよ〜。
初めてでも経験不足でも
かまいません。
  • 一度演じてみたかった、
  • 三輪えり花の指導がうけてみたい、
  • シェイクスピアをやってみたい、
  • 常に演技向上を心がけている、
そんなみなさん、
大歓迎です!
興味のあるかた、
下記のフォームから
三輪えり花にご連絡ください。

お待ちしています!
【今日のライブインタラクション】
勇気を出して行動しよう
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