戦時だけじゃない、ヘイトパニック
(今日はお知らせです)
海外からの移住者に対するヘイトつまり嫌悪からくる暴力が増えているいまのニッポン。戦争中はもちろん、大災害のときも、あるいは、ただ全国的に疲弊して、自分たちの立場が脅かされていると思う時、ヘイトが起きます。
北米では、ずっと長い間、黒人が、ネイティブインディアンが。そしてコロナ禍には中国人が、そして、中国人に間違われやすい日本人や韓国人が、その暴力を受けてきました。9.11のときは、アラブ系が狙われましたね。
こうした、パニックが元で起きるヘイト、その様子を、第二次世界大戦時での日本人狩りと、戦後の子孫たちの話として描いた戯曲『プレイボール』(カナダの日系二世リック・シオミ作)を、来週末、研究発表上演します。

この戯曲、内容は硬派なのに、ユーモアがたくさん混じっていて、笑いながら、深刻な状況にこちらも巻き込まれていきます。日本では、深刻なテーマに笑いやユーモアを被せると、不謹慎だと思われがちなせいか、深刻なものは深刻に描かれることが多いと感じています。
三輪えり花はイギリス系のユーモア、ウィットが好きなので、この『プレイボール』はなかなか面白いと思います。
戯曲は、抜粋でリーディング上演をし、演出家が解説を挟む、研究会形式です。研究会という言葉から、お勉強的な印象がありますが、いえいえ、ただの、おもしろいゆったりした、会です。
リーディング会のあと、みんなで意見交換したり交流をする懇親会もあるのです。
ぜひお越しください。
国際演劇協会の会員である俳優たち(老若男女)による演出と出演です。
(このメルマガをお読みの方ならご存知の Lutherヒロシ市村さんも出演!)
私が理事を務めている公益社団法人国際演劇協会日本センターの、英語圏部会の企画です。
三輪えり花は制作補佐で、みなさまを劇場の受付でにこやかにお迎えいたします。
9月7日(土)14時から(13時半開場)
成城学園前徒歩5分のアトリエ第Q藝術という劇場です。
詳しくは、英語圏部会のホームページ
をご覧ください。
お目にかかれるのを楽しみにしています。
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先週の一言シェイクスピア:
もし貴方様がそのお方なら 8月27日
先週の三輪えり花:
イベント1
翻訳講座をいろいろ画策して、ついに、「翻訳クラブ」として完成しました! これについて詳しくは、次のメルマガでご案内いたします。
イベント2
11月30日に上演する中国のシェイクスピア系芝居を、遊びがたりのような解説構成にするための構成台本を書き始めました!
イベント3
歌のレッスンでは、モーツァルトのオペラ『ドン・ジョヴァンニ』からドンナ・アンナのアリアを一通り終えました。次はプッチーニ『ラ・ボエーム』からミミの最初のアリアに挑戦します。ただいま譜読み中。
次のイベント:
・公益社団法人国際演劇協会日本センター英語圏部会9月企画、カナダのヒューマンコメディ『プレイボール』の戯曲研究会&懇親会。9月7日(土)に東京(成城学園前)にあるアトリエ第Q藝術にて。お楽しみに!
・公益社団法人国際演劇協会日本センター英語圏部会企画で、『オフィーリア & ガートルード in 煉獄』を10月末あたりで、リーディング発表いたします。作・演出:三輪えり花
・公益社団法人国際演劇協会日本センター戯曲翻訳部会企画[Plays 4 Gender]シリーズの一つとして中国の戯曲『屋上のオフィーリア』をリーディング研究会としておこいないます。11月30日。演出・解説・構成:三輪えり花
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