乗馬 Day 52: いろいろ少しずつ進歩

2023年5月9日 晴れ。パートナーは歯の治療が終わって絶好調のダンツキャストくん。私の乗馬前に放牧されていましたが、私がやってくると近づいてきてくれた。嬉しい! しかしこのポカポカ陽気で、お目目はとろ〜ん、やる気なし。まあいいや、のんびりいきましょう。今日は正反動を練習したい。

そういえば、スタートとストップは常歩の場合は指示を伝えられるようになっている。指示を伝えられなかったときと一体、何が違うのか、わからぬ。

常歩

常歩をしながら、坐骨の左右を前後させることで方向転換するのを密かに練習する。カーブの時に指示通りのタイミングで指示通りの角度で回ってくれるかどうかで、いろいろ試しているのだ。前回は、くーっと時間をかけて坐骨を動かしたが、今回は、それが効かなかったので、馬の歩調に合わせてリズムを刻む感じで坐骨を動かすと、うまく回ってくれた。

軽速歩

軽速歩では、上達したんじゃないかと思える点がいくつか。

まず、体が上がる時の踵の感じ。
これまでは、最初の頃は経つだけで落ちそうで怖かったのが、次は、真下にグンと踏ん張って立つようになり(でも頭の中では、足を踏ん張ることで鞍が馬の背中に食い込むわけで、良くないんじゃないかとは察していつつ)、相模原乗馬クラブでは常に落馬しないように踵を下げておく練習をしたのですが、その結果、自分の足を前に向かって踏ん張ることが多くなり、鎧がどんどん土踏まずに下がってきてしまったり。

アンに来て、座った時にお腹を抱え込む(サンヨーですでにこれは耳では聞いていた。ちっともできなかったのだが)のがなんとなくわかるようになってきました。

そしてこの日は、座った時に馬のお腹を抱え込む際、鞍に私のお尻がピタッと吸い付くような感じで、振動をほとんど馬に与えない感覚が何回か掴めるようになったのです!

体が上がるときも「立つ」より「上がる」感じになってきました。

馬のコントロール自体はまだまだで、先生が来ると「わ、先生きた〜さぼってませんよ、速歩でっせ」とポクポク動き出しますが、先生が遠くにいると「今日は暑いっすね〜」みたいな感じで常歩になります。「がんばれ〜ダンツ〜頼むよ〜」と私。馬が勝手に動いてくれる間にバランスや脚を練習できますが、馬を動かすのはまだまだなのです。

正反動

正反動は、調馬索なしで馬場を大きく使い、練習しました。

気持ち的には最初から鞍ホルダーなしで行けそうだったのですが、先生からはホルダーを持って始めるように指示を受けます。なぜなら、ホルダーを持たないとどうしても前傾してしまうので。

正反動のやり方を教える海外の動画を見ても、かなり後傾。なるほどなあ、とイメージはあるのですが、なかなかできない。

それでも、ホルダーを持っていればすんなり後傾できるようにはなりました。前回は、ホルダーを手離すこと自体が冒険のような気持ちでしたが、今回は、その恐怖心は無し。手綱の時にどれだけ後傾していられるかを掴むためにホルダーと手綱を交互に練習しました。

あるとき、すごく軽やかに乗れるようになった時があって、なぜだろう、と思ったら、あ、骨盤の前後運動だ、と気づきました。先生は「馬の歩調に合わせたリズムで鞍をお尻で押す」とおっしゃっています。なるほど、骨盤を前後させるリズム運動ですね。その動きだけ取り上げると、ちょっとエッチな感じの動きです。乗馬にもダンスにも、そして生殖にも必要なこの動きは、実は恥ずかしくもなんともない、とても大切な動きなのでしょうな。

あとで海外動画で学習すると、実際はただの前後運動ではなく、馬の後肢の左右に合わせて、前左、前右、前左、前右、と動かしていくことが必要になるそうです。なるほど。この動画の先生が
「馬に、静止して乗るのは不可能。乗り手は馬と一緒に歩いたり走ったりしなくてはならないのです」
と言っていました。本当にそうですね。というわけで、「きちんと姿勢正しく乗る」のはもちろんですが「一緒に歩く(走る)坐骨と骨盤」を持つことが非常に大事だとわかりました。おかげで正反動、「あれ、かなり跳ねずにいい感じで乗れたんじゃありませんか?」と感じられました。嬉しい。

駈歩

最後は調馬索をつけて駈歩の練習。駈歩をスタートさせるために、

停止→常歩→停止→後退り4歩(なぜか確実に4歩です)→手綱を短くして、それから両脚でトンっ。

です。ダンツくんの場合は、「今度はカンターの練習ね」と思うとあとは自ら動いてくれるので、練習の始めどきしかこれを練習できません。

一方、わかりやすいのは、ダンツくんとの練習では、彼は4分の3周で辞めてしまう癖があるので、きちんと1周させられれば「なかなかよくできた」ことになる点です。

常歩 Walk から駈歩 Canter。速歩 Trot から駈歩 Canter も練習しました。

が、ダンツくんが先読みしているので、手綱を絞った途端に「ひゃっほー」と走り始めるので、あまりコントロールが効いているとは言えないと思います。

そして、鞍ホルダーから手を離して、手綱だけの練習です。先生が「最初から手綱だけでいきましょう」とおっしゃる。前々回のような恐怖心は無く、「うむ、やってみよう」という気持ちで臨みました。しがみつくことはなかったのですが、まだまだ必死感はあり、手綱を持つ手が胃のあたりまで上がってしまいます。次からはこの解放ですね。

クールダウンでゆっくり一周。走り出しそうになるのを宥めながら。

ダンツくん、私にも慣れてきて、レッスン後に洗蹄場へ戻る際も私が話しかける言葉に「え、そーなん?へー」みたいな感じです。これまでと明らかに違うと申しますか、なんだかダンツくんがこちらの話に耳を傾けているという感じがするのです。不思議。全身を拭き上げる時も、最初の頃の「君はどこで何をやるつもり?」と常に私の行方をなんとなく気にしている感じも無くなり、頭を素直に触らせてくれます。今日は顔を近づけておでこゴッツンコまでできました。かわいい!

次回も、より乗れるように体力つけよう。今日はそれこそ「馬と一緒に走る・歩く」を続けたために、かなり疲れて、途中でギブアップしそうになりました。終わってみたら汗びっしょり! 次からは着替えとタオルが必要です。ちなみにシャワー室も完備。素晴らしいクラブです。ロッカーもいただいているから、名前シールを貼っておこうっと。


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