乗馬 Day 41: アン 1/4

2023/01/31 火曜日、2ヶ月ぶりに乗馬!

乗馬クラブの評判って、なかなかインターネット上にないので、実際に行ってみるしかないのだ。大学の馬術部や競技に出場している方の感想と、私のような初心者の感想と、全然違うはずですしね。

今日は、相模原にある アン乗馬倶楽部 http://www.ann-riding-club.com/ の4回レッスンの1回目。

相模原の緑化センターの裏にあります。

よく吠えるビーグルちゃんの迎えられて、クラブハウスを探していると、洗蹄場(せんていじょう)の修理をしていたおじさんが案内してくれました。

外階段を登っていくと広々としたティールーム。きちんと整頓されていて、すっきりしています。誰もいないので奥へ向かうと、ロッカールームも窓が大きくて明るく、広々。お手洗いも男女別で清潔で綺麗。たいへんたいへん気に入った。(トイレは大事)

しばらく待っていると、男性がやってきて、受付をし、馬を用意してくれるとのこと。このかたが先生です。安澤(あんざわ)さん(もしかして、このお名前ゆえに「アン乗馬倶楽部」?)

パートナーは栗毛のエンジェル。お尻もムチっとして肌はツヤツヤしています。

安澤先生は、調馬索をつけて、私に正反動のレッスンをつけてくれるつもりらしい。というのも、始まる前に「もう41回目で、正反動に少し入ったところですが、そもそも速歩を出す(常歩(なみあし)から速歩(はやあし)へ移行させること)ことさえできないんです、全然乗れません」と、申告したためかと思います。二ヶ月ぶりだし、初めての場所だし、調馬索付きは当然ですね。

乗り込みは、つま先前向きで初めてバランスよく乗れました!やった! つま先前向きがなぜ良いか、はこの動画で学びました。

隣の畑で刈り込みのモーター音がしているのがエンジェルは怖いようで、両耳がパタンと後ろへ倒れてしまっている。この耳は私も怖い。これは調馬索があって良かった。

脚を使ってスタートさせると

「体重を後ろへかけるだけでいいですよ」

なるほど。脚を使うとさっさとトロット(速歩)になる。なんて反応の良い馬なんだ。まずは軽速歩から。

しかしながら、その刈り込みエンジンの音のせいか、私が乗り慣れていないのが乗りにくいのか、エンジェルはすぐに安澤先生の近くへ戻ろうとしてしまう。

それでも、常歩さえ通過せずにすぐに速歩になってくれるので、たくさん軽速歩の練習ができるのが嬉しい。座るときに馬に優しくすいつくように座ることができるときも増えてきた。でもまだまだ「立つ」気持ちが強い。上にはね上げられたら座りにいく、そっちなのですよね。

しばらく軽速歩をしたあと、正反動の練習開始。軽速歩では何も言われなかったので、たぶんある程度は大丈夫な状態だったのだろうと思う。私も恐怖心がなく、外足のタイミングで立つのを合わせることも、うまくいかなかったときに直すこともできたし、気持ちよくリズムを掴めたし、視線は常に行先を見ていられたし。

一度、エンジェルが後脚を跳ね上げた時があった。

「手綱を短く引き締めすぎましたね」

だそうです。それを嫌がったのね。

「どうして速歩になってしまうのでしょう?常歩にしたいのに」

「手綱が短いからです。たらんと伸ばすと常歩になりますよ」

この、手綱の長さに関しては、クラブと先生によっておっしゃることが違う。もしかしたら、馬のそのときの状態によって違うのかもしれない。まだまだ私の中にデータが少なすぎて、どうすればどうなるのかが掴めないだけなのだろう。

正反動練習では、鞍の前についているベルトを両手で掴むように言われた。掴まなくてもただ座っていればいいのだろうと思っていたが、何度か促されたので、掴むことにした。すると・・・!

「もっとそっくりかえって」

え、こんなに?????

と思うくらいそっくりかえる。後ろへ寄りかかる感じ。えええええ???

でも鏡で見ると、なるほど、馬が前に動くからこれだけ後ろへ寄りかかる感じになっても見た目は直立しているようになる。しかしながら、それだけ後ろへ寄りかかろうと思うと、この鞍の前のベルトに捕まらざるを得ない。お尻が弾まないようにするにはどうしたら良いのか、さっぱりわからないまま、とにかく後ろへ寄りかかり続ける。その間も背中が丸くなったり肩が上がったりしないように、できるだけ上半身をリラックスさせつつ、だらけた姿勢にならないように。

「そして踵で弾みを逃す」

えええええ???? 
全く意味がわからぬ。どうして良いかわからぬ。力を抜けば馬のお腹を膝と踵が叩き続けるように脚も弾んでしまうし。踵で逃すって、踏むってことだろうか?踵、踵、そっくり返る。結果、脚が前の方で突っ張ってしまう。

そしてエンジェルは、3周走ると先生のところに戻ってピタっと止まる。そしてまた常歩なんか通らずにトロットをはじめ、私は正反動でそっくりかえって必死でベルトに捕まって自分を保とうとして、3周するとまた先生のそばに行ってピタッと止まる。・・・面白すぎる。

調馬索で、3周ずつ(エンジェルの采配で)、しかも走るの大好きなエンジェルで、というのは座り方の練習にはもってこいですね。調馬索が付いているおかげで、馬の鼻先をいつどこへどう向けるかなどは一切考えずに、ひたすら座り方だけに集中できる。しかもエンジェルが走るの大好きで、私に向かって「はい、走りますよ」と言わんばかりの顔で、とっとと走り始める。(そして3周してピタッと止まる)

いやあ、今日ほど集中して全身の筋肉を使ったことはこれまでにない。たいへんたいへん面白かった。なんかめちゃめちゃ練習した気がする。

私から何かエンジェルに指示できたところは一つもないのだけれど(常歩にしようと思っても速歩になるし、勝手に止まるし)、速歩を出すのさえできない私には、勝手に速歩を喜んでしてくれる元気なエンジェルのおかげで、たくさん練習できた。乗馬しました!という気分でいっぱいです。

あと、安澤先生は馬に対してとても優しくて、一度も「蹴る」という言葉を使わなかったし、鞭も使わないし、ひたすら優しくエンジェルに話しかけていたところが非常に好感が持てました。無口なかたですが、教えるポイントは「バランス」「座る」などを、「型」として目指すのではなく、馬とコンタクトをとることを目指すことがよく伝わってきました。

レッスンが終わる頃にはへとへと。恒例の「お写真撮ってもいいですか」のために、車へ戻り、iPhone をとりだしましたが、えっ!!! う、腕が・・・上がらない・・・。

いったいどれほどしがみついていたのでしょうねえ。困ったもんだ。とくに左手がひどい。肘より上に前腕が上がらない。とほほ。

それでもなんとかエンジェルのお写真を撮ろうとするのですが、最初はスマホに興味を示したエンジェルはそれが食べ物ではないとわかった途端にぷいっと向こうを向いてしまいました。見かねた近くのスタッフさん(または会員さん)が撮ってあげましょう、と餌藁まで持たせてくれたのですが、エンジェル、見向きもせず。この乗り手はへたくそだったから知らんわ、というエンジェルの独り言が聞こえてくるようです。

そんなとき安澤先生がやってきて、

「背中を拭いてみますか?」

そこにはぬるま湯とタオルが。えっ!!!!


馬に触るのは初めてです。なんか触ったら嫌がられるのではないかと思っていつもコワゴワしていました。サドルを載せていたところをこっち側と反対側と両方吹きます。エンジェルは全然平気な感じで私に背中を拭かせてくれました!!あったかい。ムチムチちゃん。つやつやちゃん。大きな動物の艶々の毛並みの生命力が手のひらから伝わってくる。素晴らしい!首も拭いて、首の下をくぐって反対側へ行き、そっちも拭く。「エンジェル、君はきれいだね〜、つやつやだね〜」と話しかけながら。

この、背中を拭く、をしたせいでしょうか、最後にもう一度写真にトライ、と思ったら、今度は、なんと、ふがふがしてくれました。

で、エンジェルがふがふがしているのをみた隣の馬までふがふがしたさそうな顔でこっちを見てくれたのがとっても可愛かった。

2度目のレッスンが楽しみです!

乗馬楽しい!!

あとでウェブサイトを確認すると、このエンジェルちゃんは、上級者ドレサージュ用のレッスン馬。道理でサクサク動いてくれたわけだ。

口から藁、はみ出しています

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