50代女一人旅、成田からアブダビ経由でダブリンに到着。あと一息で目的地ゴールウェイ。
ダブリン空港税関
ダブリンは朝6時半。外はまだ暗い。ロンドンよりかなり北にあることを実感します。日の暮れるのもさぞ早いことでしょう。外気温は11℃。機内に持ち込んであった携帯用ユニクロダウンジャケットを早速羽織ります。
税関で、
sightseeing, for the second time
と答え、無事に通り抜けます。オスカー・ワイルドの国なので、彼のように、
I have nothing to declare except my talent.
と言おうと待ち構えていたのだが、そういう答が出せる質問ではなかった。残念。
スーツケースがターンテーブルから出てきたら、またスーツケースを開けて、機内用で必要無くなったものをしまい、アウトドアジャケットを出して、荷物検査場へ。
ところで、これだけ人がいるのに、アジア人が私一人なんですけど。これは久しぶりの感覚です。そのせいかどうかわかりませんが、荷物検査場で呼び止められました。若いかっこいい青年です。最近は滅多に見かけなくなった珍しい人種(日本人)だったから話しかけたくなったのだと思います。
お酒とタバコを持っていますか、と聞かれ、持ってるわけねーだろ、と笑顔で答えて通り抜けました。
やったー、これで入国完了。
ダブリンでのお金、どうする?
つい先日、コロナ禍での海外旅行証明書不要宣言が出てすぐに英国に行ってきた知人が、
「全くキャッシュを使わない!タッチでお金が落ちるデビットカードまたはクレジットカードばかり。トイレの使用料でさえ、カード!」
と報告してくれました。
が、万一と思って、アメリカドルを200ドルほどユーロに変えました。日本円は安いのでね。
もらったお金は、お札は数字が大きくてわかりやすいけれども、小銭がわからぬ。安全な国とはいえ、両替窓口でお金を一所懸命数えてお財布に入れ替えている姿は危険(やったけど)。小銭チェックのために、トイレの個室に入りました。みなさん、お金チェックなどは、トイレの個室に入って、やりましょう。
空港から目的地へのバスを探せ
次は、目的地ゴールウェイ行きの直通バスを探します。インフォメーションセンターらしきデスクは見当たらず。迎出口を出て左側に両替所があるのですが、(上の写真)
迎出口の右側に、デジタルボードが吊られていて、そこが長距離バスの時刻表です。その下に、セキュリティらしき男性がいて、案内をしています。インフォメーションを司る人ではないようなので、ちょっと様子を伺いましたが、話しかけることにしました。
「ちょっと伺ってもいいですか? ゴールウェイに行きたいのだけど、次のバスが7番って出てますでしょ」
「バス停は何番?」
「13番」
「13番はね、ここをまっすぐ通り抜けるとあるから」
「チケットはバスで買えばいいの?」
「うーん」
「わからなければいいけど」
「とりあえず行ってみたら、俺みたいな案内ジャケット着た奴がいるから、どうにかなる」
「ありがとう」
いいね、いいね、アイルランドだね。駐車場を通り抜けるとバスターミナル。
ここを通り抜けるとさらに時刻表があり、間違っていなかった、とホッとする。
13番に行くけど、誰もいない女性が一人、
「これはゴールウェイ行き?」
「と思うんですけど、私も初めてで」
といううちにドライバーが降りてきて、スーツケースを車体に入れてくれる。
チケットは運転席で。20ユーロ。
せっかくの現金ですが、ちょっと様子見で、クレカ。私の日本のクレカはデビットカードではないので、イギリスのNatWest 銀行のものをタッチしたのだけど、肝心のピン番号を覚えていないので、結局日本のクレカでやりました。レシートがチケット代わりになります。乗ったのは3名。
ゴールウェイ行きのバスからダブリン市内を眺める
雨は上がり、低い雲が暗くかかっている、いかにもアイルランドの冬です。まだ秋のはずなんだけど。
高速道を抜けてダブリン市内に入ると、懐かしい河が。
懐かしいと言っても、二度しかきていないダブリン。一度目は、2000年に、日本の演劇製作者たちのイギリス・アイルランドの演劇制作事情視察の通訳で。二度目は、2004年に、次の年に上演する北アイルランド国境の村の話『ドリー・ウェストのキッチン』のリサーチのために。それでも懐かしい。90年代のロンドンが今はあまりにも変わってしまったことを思うと、ダブリンの方が、かつて私の知っていた英国の感じが残っている。これが失われていきませんように。
不思議な形の橋があります。恐竜の首みたいね。その橋は水路の水門を兼ねていて、右手には水路が見えます。
頻繁に歩行者用の橋がある。遠くにドームが見える。プラタナスはもう黄色。
ドームを飾る紋章は、ライオンとユニコーンがアイルランドの楽器ウードを囲んでいる。大英帝国統治の歴史。
右折してBurg Quay の珍しい建物と黄色の旗の写真。
そのあたりでバスは一旦停車して、市内からGalwayに行く人たちを乗せている。みんな予約しているみたいで、スマホのQRコードを見せている。
そのさきの別のドームの建物では、へたな写真の見本みたいなのが撮れた。
赤信号停車中にも、木陰と水辺と建物のなんでもないけど素敵な写真。
と、ここで、Citylink バスにも無料WIFIがあることを発見。なんて素晴らしいんだ。日本みたいにいちいちメールアドレス入れて登録なんて作業なしで、すいっと接続。日本は本当に遅れまくっている。
そういえば、イギリスと同じ右ハンドルの左車線運転。ラウンドアバウトも健在。
ラウンドアバウトの使い方はこちら。イラスト。
ゴールウェイまでのバスの道のり
0815にダブリン空港出発。ダブリン市内の巨大な環状線を超えたところで0915。2時間半の道のりとのことなので、後1時間半くらいで到着する予定。Apple Map を車内WIFIでonにして眺めている。
ずっとひどい雨だったがAthlone アスローンを越えたあたりで日がさして青空も見えてきた。
Ballinasloe バリナスローの川からCounty Galway ゴールウェイ州(県か郡とも)にはいる。Athloneで超えた川もシャノンの上流!
写真を撮り損ねたが、County Galwayに入りました!
そしてまた雨
Loughlea ラフリーに近いNew Inn ニュー・インのあたりで、地層が剥き出しになっているところがある。見るからに硬そうな真っ黒い岩盤である。なるほど、牧草かポテト、野菜しか育たないわけだ。森にはならない。
そしてバス停に到着!
そしてホテルまで歩く!
Imperial Hotel というところ。下の地図で、バス停は、右端の小さな青いバスマークに停まりました。
雨じゃなくて良かった。歩ける距離で良かった。
ホテル到着からは・・・つづく
コメントを残す