冬至 Winter Solstice
今年は12月22日です。
日中のお日様の時間が1年で最も短い日。
そして夜が一番長い日でもあります。

夜、太陽が眠りにつき、朝、太陽が目覚める。
地球が回っていると知らなかった時、ヨーロッパは太陽を人格のように捉えていて、そう考えていました。
そして冬至は、太陽が一度死んで新しく生まれ変わる日だと考えられておりました。

さて、キリスト教が生まれた頃、イエスが死んで復活することが、強力な信仰の源となりました。
それで、キリスト教の布教活動が始まった頃、イタリア北部からアルプスを超えて布教活動をする人たちは、ヨーロッパ人の太陽信仰をなんとかしてキリスト信仰に変えたいと思いました。
そして
「あ!太陽が、一度死んで復活することを信じているなら、それはキリストそのものではないか。みんなが冬至の祭りとしている、太陽が生まれる日をキリストの誕生日にして祝うことにすればいいんじゃね?」と、思いつきました。
「しかも演劇を使えばイエスの物語を文字が読めない人にも伝えやすいじゃん!」

・・・以上は、私がカナダの大学で演劇史の授業で習ったことです。演劇と祭は切っても切り離せず、でも異教徒の祭りと演劇はキリスト教にとっては敵として長く禁じられてきたため、演劇史では避けて通れない事柄なのです。
(なぜ、冬至当日ではなく12月25日に設定されたのかに関しては、2千年の間に冬至の時期が微妙に少しずつずれたからでは、あるいは、球形の地球ゆえ、冬至の日程が地域によって微妙に異なっていたからでは、と推測しています。どなたか調べていないかしら)

冬至といえば、日本では 柚子湯 ですね。
1年の煤払いは日本では大晦日ですが、ヨーロッパではこのように、実は、クリスマス前なんです。クリスマス前に色々綺麗にして、1年の心身の煤、家や職場の汚れを洗い落とし、美しく清潔な状態で、キリストの誕生を迎えます。
この、キリストのミサ= Christ + Mass =クリスマス は、12月25日から12日間続きます。

そのクリスマスを祝う物語を、12月23日にオンライン上演します。
演劇と祭りが、キリスト教の中で認められたのがクリスマスですから!

二部制で、
第1部はインプロ公公演(私は出演!)
第2部は『賢者の贈り物』(私は演出!)

無料です。
お申し込みと詳細は下記のリンクでご覧ください。

https://pec.iki-world.com

お申し込みをお待ちしております(これまでの、国際演劇協会のイベントにお申込みいただいている場合は、登録済みと画面に示されますので、当日のURLなど、ご連絡をお届けします)


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