初乗馬:HorseRiding#1

2021年9月25日、日本で初めての乗馬!八王子乗馬クラブの体験レッスンに行ってきました。

通っている(といってもコロナ禍でお休み中)修験道の道場から多摩川を隔てた川向こうにある馬場。

今年の6月ごろ、奥多摩におうどんを食べに行った帰り道で、たまたま通りかかり、「こんなところに馬場が!」と、びっくりしたのでした。

実は英国時代、ウィンブルドンの馬場に通っていました。2週間に一度くらいの割合で、バスにぽつねんと座って。

当時学んだことは、薄ぼんやりと;
Girth(腹帯)を調節し、
Bit(はみ)をつける頭からかける革紐 Bridle(頭絡)を被せる
あたりまでやった記憶がある。

Walk(並足なみあし)、
Trot(速歩はやあし)、
Posting Trot(軽速歩)、
Canter(駈歩かけあし)まで行き、
Circling(輪乗り)でどちらの脚を先に出すかをコントロールする
・・・あたりまでやった記憶がある。

しかし!
それももう30年も前のこと。

日本に帰国してから、国立にあった馬場に通おうかとずいぶん迷ったけれど、演劇と講師業とで、寝る間も、友達を作る間も、まして恋人を作る間もない状態で、「まあいづれまたイギリスへすぐ戻るだろう」と思っているうちに国立にあった馬場は温泉になり、気づけばもう30年も経ってしまった。

ちょうど通りかかったのも何かの縁。コロナ禍でしばらくイギリスには行けそうもないし。オンラインで時間も確保できるようになったし。行こうかな。

しまってあった馬具を取り出してみる。
ヘルメット、手袋、ブーツ。
手袋は健在!

しかしヘルメットはがーん!

クッションが粉になっていた・・・。
そこでヘルメットを解体し、クッションを詰め直す。

どんなもんだい。たまに、私って天才なんじゃないかと思う時があるんだぜ。


夏の間、ワクチン接種の完了を待ち、池袋演劇祭の閉幕を待ち、いよいよ体験レッスンを予約して、到着!

今日はデニムジャケットにしました。30年前のブーツと乗馬パンツを履いています。よくぞ保ってくれました!

「体験乗馬のプログラムは、乗り方や降り方、手綱の持ち方ですよ。物足りなさすぎるかもしれません」と、電話予約の際に担当管が心配してくれましたが、いやいや、30年前だし、馬は生き物だし、私は運動音痴だし、と不安だらけなので、1からやり直しのつもりで、この体験レッスンを申し込みました。

30分前に到着してください、とのことでしたが、1時間近く前に到着し、着替えた後は馬場で他の組のレッスンを見学。

八王子乗馬クラブは、Show Jumping(障害飛越競技)でたくさん賞をとっていて、フランスやドイツ、オランダにも定型馬場を持つ、すごいところです。

会員のクラスは大勢の人がいましたが、私の体験レッスンタイムはほかに人がおらず、N先生というかたがついてのマンツーマンという贅沢さ。

乗せてもらうのは、ジークくん。茶色の大きなひとなつこい馬で、連れてこられたらすぐに私の方へ顔を向けてきて、私も、おでことおでこをごっつんこ。

Hello, ジーク! 今日はよろしくね〜

と、たくさん撫でる。なんだかずっと知っているカジュアルな仲のような気分だ。

N先生のレッスンは、膝や踵の位置、手首の位置など、こまかく指摘してくれて、ありがたい。

ものごとを教える時、自由に楽しませるタイプと、きっちり基礎を押さえるタイプがあると思うが、私は生徒としては後者が好きなのだ。

それにしても、進めの指示も全く効かず。つまり、内股で締めつつ、踵を落としつつ、膝から下を内側に「トン」とすることが・・・できない。「へとん」という感じになる。

先生が指示を出してくれて歩き出すと、前足を出すタイミングで次に出すべき脚を「トン」しなくてはならない。(右足が前に出た時に、左側を「トン」)それをしないと、歩くのをやめちゃうんですって。なるほど。

乗馬基礎覚書1

・方向を指示する手綱:左へ行きたい時は、左の手綱を左へ開く感じ。
・止まる時は、両方を同時に引く。止まってくれたら、必ず首をぽんぽんしてお礼を伝える。
・腕は鞍の上で休めず、前気味に浮かせておく。
  ↑ これはきっと、いずれ、もっとコントロールをハミに伝えるために常にactiveにしておくためだろうと想像する。西部劇なんかだと鞍の上で休めているけれど、あれは長距離を移動した後の場面が多いから、「休んでいる」状態なのだろう。
・視線は、馬を眺めず、行く先を見ること。

しばらく歩き、たまに左右の指示出しがうまく行っているらしい時は、N先生が「お、ちゃんと歩いてますねー。馬は乗り手が軽く歩きやすいなーと思うと歩くんですよ」と感想を述べてくださる。

「では、速歩、いってみますか」

え〜まだ心の準備が・・・と私は内心ひやひや。

先に、鎧の上で立つ・座るを練習。

乗馬基礎覚書2

踵の位置は、もっと後ろ。
小指に乗らないように、常に親指側に。だからちょっと内股になる感じ。
首、股関節、膝、までは縦ラインに並ばせつつ、足首は後ろにあるようなイメージ?

どうしても踏ん張って踵が前方に出てしまうなあ。ごめんねー、ジーク、背中の上でタイミング悪くゴツンゴツンして。よく我慢してくれました。

と、30分のレッスンはなかなか盛りだくさんでした。
2回の体験レッスンというセットになっているので、次回は、今日の学びが身につけられるように意識したい。

(すでに、椅子に座る時、腰を前方に置いて、踵が坐骨の下にくるような座り方をして、椅子の脚を締める練習をしながらこれを書いておる)

馬場全景

この奥にも向こう側にももっとあるんです、すごいですね!

本日乗せてもらったお馬さん、ジークくんがちょうど、Twitterに上がっていました。

https://twitter.com/hachiojirc_twi/status/1441390515367251972

マルゼンスキー産ってなに?!
初めて目にする単語。
調べてみると:
1974年に日本で生まれたサラブレッド「マルゼンスキー号」は無敗を誇るものすごい競走馬だったそうな。

ジーク君は、その血を引くっていう意味ですよね。す、すごい。なんかのっけからものすごい体験をさせてもらってしまった。

次回を楽しみにしています!


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