コロナ禍はなかなか収まらず、美しい春を自宅から堪能するしかなさそうな2021年です。今日は人を惹きつける方法について書きます。
国際演劇協会はユネスコ傘下の平和団体
私は、国際演劇協会(International Theatre Institute)という、ユネスコ傘下の団体の日本語支部(Japanese Centreという)の理事をさせていただいております。ユネスコの団体ですから、活動の目的は、身体表現活動(演劇・舞踊・歌唱・映画など、身体表現をする活動すべて)によって友好的な交流をし、それによる世界の平和を実現すること、です。
第二次大戦後のパリで生まれたこの協会、いま本部は上海にあります。世界中に支部があり、それぞれが平和を実現するための表現活動を支援しています。みんなアクティブに活動しているのですが、これまではそれらの活動の中身を知ろうにも。渡航費やスケジュールなどのために海外で開かれるイベントにはなかなか参加できないのが実情でした。
コロナ禍で皮肉なことに国際交流が却って身近に!
ところが、2020年からいろいろなことがオンラインになったことで、かえって国際交流が身近になったのです。これは本当にコロナさまさま!
私にとっての国際交流の新しいスタートは、去年の秋、9月に開催されたアジア地域での地域総会への出席です。情報を受け取った日本センター事務局から「出ませんか?」と誘いがあり、日本センターの活動について報告をしました。
それがきっかけとなり、12月(2020年)に開かれた総会に出席して日本センターのことを話すことにもなりました。
さらにそれがきっかけとなり、つい先日の4月8日、Theatre in Conflict Zones (紛争地域の演劇)という世界的なプロジェクトで日本センターの活動を報告する機会が持てました。
国際演劇協会日本センターも、「紛争地域で生まれた演劇」プロジェクトを12年間も続けているのですが、なかなかその活動を本部に報告する機会がなかったのですが、オンライン会合が始まってから、顔を見て、英語で直接やりとりできるので、俄然注目が集まってきたのです!
私が昨年9月に、アジア総会に出ないかと事務局から誘われたのは、私が英語で直接やりとりができるからという理由が一番大きかったであろうことは間違いありません。話す内容は事務局と綿密に打ち合わせ、台本を作り、私はそれを日本代表としてスピーチする役割を演じただけです。
が、それがこうして次々に「もっと知りたい」という世界の輪を紡ぎ出していくのを目の当たりにすると、英語と、そしてそれ以上に、視聴者を惹きつける表現力というものが如何に大切かを実感します。
LABOで英語をやっておいて良かった。
大学受験で文法を身につけておいて良かった。
RADAの演技術を身につけておいて良かった。
LABOで耳で聞いた音をそのまま口から出す音にすることを学びました。
大学受験で文法をかなりしっかりやりました。
その後の留学で、実際に使うことを体験し、慣れていきました。
でも、ここまでは普通ね。誰でもできる。
いや、優秀な大学を出ても、英語の点数が良くても、スピーチや交流が苦手な人はとても多い。
文字の英語ができても、音の英語が苦手なのはなぜ?
なぜか?
それは、表現力の問題です。
私が喋ることで誰かが何か影響を受け、もっと話を聞きたいと思ってくれるとしたら、それはRADAで身につけた英国の演技術のおかげなのです。
演技。
嘘をついているのでも無理をしているのでもなく、与えられた役割を魅力的にして提示する。それがacting 演技。
人を惹きつけるのは表現力。
英語にだって必要なんだ
【Live Interaction】
英語も表現力も、両方手に入れちゃえ!
そんな私がライフワークとして行っているのが、シェイクスピア遊び語り。
第16弾は絶海の孤島で繰り広げられる魔法と剣と愛と許しの物語『テンペスト:大嵐』
心が揺さぶられる物語にどっぷり浸かれ
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