絶海の孤島で繰り広げられる魔法と剣と権謀術数。
3月末に公開する映像部分ができました!
ここ2週間、平均睡眠時間5時間はなんとか確保しつつ3月8日にクランクアップした素材を編集しておりました。
すごく複雑ですごく大変でそれをひとりきりでとりくんで
でも
とにかくすごく面白い!
こんなに集中して取り組めたのも、面白いからこそです。
編集って何するの?
素材となる動画を集めて、それらを合わせて1場面を作ります。(合計14場面)
出演者ひとりひとりが、自宅で自分を撮影したものとわたしがZOOMで全員が画面にいるところを撮影したものに合わせていくのです。
言うなれば出演者一人一人は、異なるオーケストラの楽器。
私は指揮者で全体像を把握。
楽譜はシェイクスピアの『テンペスト:大嵐』。
ZOOMで全員集まってのリハーサルを去年の4月から8月、今年の10月からひたすら積み重ねてきました。
それを2週間前に、撮影したのです。
私がZOOMを開き、みんながそこにいて、各場面を演劇します。
私はZOOMの録画機能でそれを録画。
みんなは個別に自宅カメラで自分を録画。
なぜかというと、理由は五つ。
- アップの画面が欲しいとき、ZOOM録画は画像が荒すぎるの
- 本人だけのクリアな音声が欲しいとき、ZOOM録画だと音が荒いから
- ZOOM録画だと音声の遅延があるから
- ZOOM録画だとコマ落ちしたり、映像が乱れたりする危険があるから
- みんなの背景、つまり普通なら舞台装置があるところに、演出家視点で美術を統一したいから
で、撮影後の2週間、俳優個々人が個別カメラで撮影した膨大な量の素材を、場面ごとに、一枚一枚、重ねていくわけです。
全員の絵を場面に応じて、重ねて、音声のリップシンク(唇の動きと合わせること)して、背景画像を決めて、そのうえに人物を切り取って貼り付けて、音量や音質を可能な限り調整します。
ここまでがテクニカルな基本のタイムライン作成。
そこからが演出家三輪えり花の腕の見せ所。
誰をアップにして、どのタイミングで切り替えて、雰囲気の効果を考えて画像の色味を変えて、カット切り替えの効果を考えて、などなど・・・
舞台演出では、その場面の全員がそこにいますから、そのうえで、お客様に「ここを見てもらいたい!!」と着目してもらうために、お客様の視線の流れや、心拍数(息遣い・ドキドキ)のアップダウンで盛り上がりタイミングを想像しながらドラマを作っていきます。
今回の編集では、それが役に立っています。ここを見てもらいたい、こんな風な絵にしたい、という思いを、この編集で、今の私に可能な限り、できたと思います。
真っ先にご覧になりたい方は、こちら。
コメントを残す