中房温泉探検記二日目

昨夜は23時には寝られたので、今朝は6時半過ぎには目が覚めました。外は雨。気温は5度。でもお宿の中はホカホカです。

この探検記ではお写真が少ないのは、GoProで動画撮影をしたからです。動画はただいま編集中。

朝食

とろろ、鮎の開き、湯豆腐、山菜。
わたしの特技は、どんな物でも美味しいと思えること。

お宿お勧めの新鮮牛乳はとっても濃厚。


実は7時半の朝ごはんまでに、昨日感動した大浴場へ再び。
朝日の中で見ると、二面の窓の向こうは岩囲いの林。
窓は開けることもできて、そうすると半露天風呂状態であることが判明。出ようと思えば外へも出られるのです。
いや素晴らしい!

朝食の後は、『テンペスト大嵐』第2部の校正。
私の集中力はかなり短いので、このようにしょっちゅう別のことができる環境だと、却ってぐんぐん進む。

昼食

12時に昼食を登山者用ロッヂでとるというので、雨ガッパを着込んでジーンズで向かう。ぶら下がっているメニューは、ビーフカレー、山菜蕎麦・うどん、月見蕎麦・うどんの3種類のみ。

おじさん「名物ビーフカレーはある?」店主「あったかなあ・・・」
・・・メニューはぶら下がっているんですけどね。
店主「カレーはあるんだけれども」
・・・ビーフや何かは後から入れるのかな?
店主「ありますね、ビーフカレー、あります」私「ビーフなしのもあるんですか?」店主「それはないね」
・・・いろいろ不思議なカフェでありました。結局、お肉の脂身が苦手な私は、山菜そばに。

菩薩の湯

そのあと父ら3人が「菩薩の湯」へ案内してくれました。
これは駐車場からすぐで目隠しの囲いはあるものの、誰でもすぐに入ってこられそうなところにあります。
それでいてかなり鬱蒼としたところにあり、なかなかスリリングです。

誰もいなかったので、私は入ることにして、父たちは別のお風呂へと向かいました。道はひとつなので、誰かが来るのはわかるけれども、だからと言ってすぐに着替えたり隠れたりする場所がない。登山者が勝手に入ってはダメとは看板があるけれど、見張りがいるわけでなし、いつ誰がやってくるかちょっとわからず、やや警戒心。

お湯の名前の通り、菩薩像があるのでお参りして、真言をたくさん唱えてお湯を使う。雨も降っているし、まあ誰もこないだろうと、徐々に警戒心が薄れる。こんな露天風呂が自分の家にあったらな、との考えがよぎる。が、いやいや、これこそ、我が家ではないか! 
Where I am is where my home is.

初の本物の露天風呂で暖まった後、部屋に帰ると1時半だった。また台本校正をやり、他の露天風呂の掃除が終わって入れるようになる15時を待つ。

根羽の湯

15時を打つと、雨ガッパを着て、行けるところから、と行ってみる。鍵付きの「根羽の湯」が空いていたので、そこから。

根羽とは、長野県の村の名前で、そこで取れる杉の木で作った湯殿で囲ってあるので、こう呼ぶ。

4畳半ほどの小屋で、洗い場も広く、清潔な感じ。窓も開いて雰囲気は気持ちが良い。が、お湯の中に浮かぶ、灰色の大きな湯の花はちょっと不気味で、汚れているのか本物の湯の花なのかわからず、いささか不安であった。これについては、明日、正体を知ることになる。

母家から離れているので発声練習をした。

鍵付風呂は30分ほどで交代してくださいとのことなので、鍵を返しに戻る。返した後はまたすぐに出かける。

GoProで源泉や神社を案内しながら。薬師如来にお参りし、立ち入り禁止の結界が張られている巨大な岩と木のエリアにてお参りし、お庭をどんどん登っていく。

月見の湯

と、月見の湯。誰もいないので入ることにする。

いやこれは最高!
パパもここが一番良かったと言っていたが、たしかにそうだ。

お庭の中なのでよそものが入る心配もなく、庭が開けていて、なのにどこからも見えない位置にあるのが素敵だ。

湯船に対して少しだけ軒があり、ポツポツとまばらに降る雨を避けながら、気持ちよく入った。

湯船の底は驚くほど滑る。最初は湯垢かと気持ち悪い気がしたが、これはお掃除してすぐの湯船、汚れているはずがない。つまり、これは、温泉そのものの滑りなのです。さきほどの菩薩の湯と同様、源泉がすぐそばにあって、それを竹筒が受けてお風呂になる。竹筒から出てくるお湯はさわれないほど熱いので、この雨でお湯の温度がちょうど良いくらいなのだ。夏はぬるくならないからさぞ熱いことだろう。

根っこの湯

「月見の湯」を満喫して歩き出すと、文化財にもなっているくらい古い、歩行湯用のプールがある。その脇に看板が立っていて、「根っこの湯」と書いてある。

行ってみると、まさにケヤキの、ひと抱えもある根っこを丸くくりぬいてあってそこにお湯が溜まっていて、その周りを すのこの屋根が被っているだけと言うなんとも野趣味あふれるお湯なのである。

入ってみると欅のパワーが物凄くて、たくさん真言を唱えて、良いエネルギーだけをたっぷりいただけるように心を統一した。

お庭とコーヒー

満足して庭を先へ進むと、地熱に寝転がれるオープンサウナがあり、その先に、お湯のプールのはずなのに何故か金魚が泳いでいる池があり、この地に貢献したのであろう胸像が二つあり、それで庭を一周したことになる。

母家のロビーで温泉水コーヒーをいただいて部屋に戻り、台本校正を仕上げて、18時からの夕食。

したの写真はロビーの様子。ゆっくり読書ができるように蔵書もたくさん。窓の方には土産物など。

滝の湯

夕食後、ふと雨の音が聞こえなくなったことに気づく。今なら夜の露天風呂も楽しかろう。もう20時になる頃なので、まだ入っていないお湯を3種類、制覇しに行くぞ。

20時半、「滝の湯」に鍵を借りて行った。

途中で蒸し風呂も覗いてみたが、蒸し風呂はあまり寝転びたい場所ではなく、見物してすぐにまた滝の湯へ戻った。

滝の湯は源泉から引いた湯が上から一筋落ちてきていて、ちょっとした打たせ湯ができる。

また真言をたくさん唱えた。
耳が良くなりますように目が良くなりますように感覚が良くなりますように。
どこか悪いわけではなく、演出家として俳優として芸術創造者として、神秘の音が聞こえ、神秘の物が見え、神秘のことが感じ取れるように、との願いです。

大湯と不老泉ふたたび

一旦部屋に戻り、校正台本を打ち込む作業をする。第一部完成。
21時になったので、最後に残った、大湯というところは行ってみよう。誰か入っていれば、月見の湯まで歩いてみることにする。

大湯は男女に分かれていて、これも半分野外のようなところなのだが、女性の先客が1人入っていたし、普通のお風呂のような感じだったので、5分ぐらいで出て、22時までは女性専用になっている不老泉へもう一度行く。ここはちょうど誰か1人出てきたばかりで、私の貸切になった.。とってもいいお湯でした。たくさん瞑想できた。発声練習も少しした。

その後、月見の湯へ行ってみようかなと思ったけれども、なんだかもう魔の時間を肌で感じたので引き返すことにした。聖なる時間を邪魔してはいけない。

夜10時。台本第二部と第3部の校正をiPadに書き写し、23時半に完了。少しiPad読書して、就寝。読書は、演技の台本を即座に演じるために普段からどう脳内演技練習をするかの方法と例文。

三日目最終日の探検記へ続く・・・


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