2019年1月10日から16日まで7日間にわたって開催されたアラブ国際演劇祭。公益社団法人国際演劇協会日本センターの理事として視察に訪れました。
演劇関連の文章日記は別にまとめてあります
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ここでは撮影してあった動画を編集してご紹介します。
開会式は19時からですが、その前に16時からシグネチャー作品の上演があるので、観にいきました。
オペラハウスが広い。
中庭に小さな二連車両の列車があり、それが今回の舞台装置。私たちはその客車の中にいる乗客として、そこで行われる物語を目撃するわけです。
列車の車掌が、ある乗客に切符を拝見というところから、車掌が次々に歴史上の圧政者に変身し、その乗客の自由と行動を奪っていき、最後には乗客は自殺に追い込まれる物語。
乗客は走っている列車から降りることはできないのが、国の制度に閉じ込められ、強力な権力者のもとで右往左往する善良な市民を象徴しているのです。
これがしかも、楽しい生演奏と、物凄いギャグとコミックな演技の連続の中で行われていくので、笑いながら見ているのですが、それがますます不気味になっていくのですよね。
すごいでしょう?
海外の芸術作品のほとんどは、政治的です。
直接的だと検閲にあうので、たくさんの隠れた暗号や象徴を観客が読み取らなくてはなりません。
日本では、芸術家は政治に口をだすな、とよく言われますが、世界では、芸術は政治に大きく口を挟むためにあるようなものです。
ベートーヴェンもモーツァルトもダヴィンチも、シェイクスピアも、チェーホフも、チャップリンも、スピルバーグも。
ちなみに、「よくわからない」と思う作品に出会ったら、「何かの象徴に違いない」と思いながら見ると、大発見になることが多々あります。
象徴にはどんなものがあるか、ある程度知っておいた方がいいですね。
別のブログ記事で機会があれば紹介していくつもりです。
で、そのお芝居を見てから、開会式に臨みました。
いろいろ日本または私の知っている欧米的社会では経験できないことばかりで、面白すぎる。
ぜひ動画でご覧ください。
次回のカイロ動画日記はカイロ市内にある劇場をご紹介します。
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