バイカル湖日記32: お土産

バイカル湖日記の最終回は、お土産とお買い物です。

まずは、水。
もちろん、バイカル湖の水。
水深450メートルの深さから採取しています。

バイカル湖近辺は、牧畜地帯。
当然のことながら、ミルク系の特産品が豊富!
ミルク、バター、チーズ。
そして、チョコレート。
土産物のチョコレートといえば、パッケージ負けで、味は「ちょっと何これ、香辛料くさい、ホコリ臭い」と相場が決まっていますが、バイカル湖近辺のチョコレートは、本当に美味しい!

ドリンクは、お茶系です。
アルコールはもちろんバイカル湖の水で作ったウォッカ 。これは氷上旅行記でお伝えしましたね。

通常の飲み物は、お茶です。イングリッシュティー系。
ホテルやカフェの備え付けは、リプトンのティーバッグでした。

ロシアといえば、サモワールという紅茶の入れ方が伝統的です。これについては、サウナに入った時の記事で書きました。
もっとサモワールの紅茶が多いかと思ったのですが、普通はティーバッグ。

それもそのはず、チェーホフの戯曲にサモワールが登場するのは、たいてい、上流階級のご家庭ではありませんか。高級品なのね。

例えば、チェーホフの『ワーニャおじさん』はサモワールを楽しむ場面から始まります。それによって、主人公のこの家がどれほどの大邸宅なのかが、伝わるはずなのだ。

また、チェーホフの『三人姉妹』ではおじいちゃんがサモワールを孫の誕生日にプレゼントするので、孫が恐縮し切って、おじいちゃんバカね、と言う。これによって、サモワールをプレゼントされるって、大邸宅のマダムとして一人前とみなされるという意味だとわかるわけですね。

最後は特産品シリーズです。
バイカル湖近辺の独特の気候の中でしか育たないもの。
バイカル湖の松の実。
バイカル湖のコケモモ類とそのジャム。
バイカル湖の周りの高山植物の花の蜜でできた蜂蜜。
バイカル湖にしか生息しない魚たちの干物。

もう最高です!
毎年、訪れたい。
なんなら1年間、まるまる過ごしたい。
ロシア語をやり直して、イルクーツク劇場で1年間の演出家契約を結びたい。

今はコロナとの共生 Co- の時代 コ・コロナ。
人の行き来や工場が止まって自然が素晴らしく元に戻ってきたのは歓迎です。これを維持したまま、また旅行が楽しめるようになりたいですね。

どうしたらいいのかなあ。

どこに働きかければいいのでしょう?

自然保護と旅行。
エコ・ツーリズムという限られた枠組みではなく、人々の行動そのもの、社会経済のしくみそのものを、変えていく働きかけをしたいと強く思う昨今です。


ここまでのバイカル湖日記、お読みいただき、ありがとうございました。

シリーズの目次はこちらです。

  1. 始まるよバイカル湖日記
  2. 出発から到着までを動画で
  3. 未来の量子力学者の話
  4. ロシアの東京、ウラジオストック
  5. ソヴィエト時代の回想
  6. イルクーツクはマイナス17度
  7. マイナス19度のイルクーツクの夜明け
  8. 幹線道路のトイレ事情
  9. イルクーツクからバイカル湖に到着する4時間を8分の動画に
  10. バイカル湖でいただくモンゴル料理
  11. モンゴルの暮らしを絵で見てみよう
  12. 世にも美しいバイカル湖の動画を追加しました
  13. 馬首岩の鏡面凍湖
  14. 磨いたかのように丸っこくツルツルになる氷
  15. 不思議な凍った光景たち
  16. 巨大な氷柱と異世界への入口
  17. キラキラの氷の洞窟!
  18. オリホン島に泊まってみたよ
  19. 生まれ変わる息ストレッチ
  20. 夢のように美しい氷の洞窟!
  21. 聖地パワースポット氷の洞窟へ
  22. 動画で奇巌をEnjoy!
  23. 北の岬でここでしか味わえない魚を食す
  24. 世界で一番美しいクリスタル氷の山に埋もれてみたよ
  25. バイカル湖でウォッカと回転
  26. 心が先祖返りするほど美しいブリャート共和国の文化
  27. なんて美しいイルクーツク!
  28. ロマンのシベリア鉄道と超可愛いバイカルアザラシ
  29. シベリアにいた日本人と美しく楽しい湖のくらし
  30. ウラジオストック
  31. お食事特集
  32. お土産特集

    アテンドさん、通訳さん、運転手さん、ツアーの仲間の皆さん、ありがとうございました! また必ず会いましょう!


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