バイカル湖のほとりの街イルクーツク はシベリアの中心です。
モスクワから流されてくるときの最果てイルクーツク。
一方で、そこからさらに極東を目指してシベリア鉄道がここから始まりました。
イルクーツクは、絶望と希望の両方を持つ稀有な街なのです。
お写真でもご紹介しますね。
立像はシベリア開拓民の像。
ソヴィエト時代に一度破壊されたのですが、1990年代にロシアに戻ったとき、サンクトペテルスブルグに残っていた19世紀の写真をもとに忠実に再現したのだそうです。
青い透明なアンガラ川は、世界で一番透明な湖バイカル湖から流れ出る唯一の川。
ものすごく流れが早くて、でもあまりにも透明で。
美しい・・・
白い岩は、シベリア開拓民がやってきた当初の城砦の一部。そこに後から、当時の想像図を描いて、こんな感じだったんだと思うよ、とわかります。
その岩はしっかり屋根に覆われて、大切に保存されています。
当初の城砦だったところは、今、教会になっています。
ロシア正教は立体の偶像崇拝は禁止なので、キリストの像などは作らず、絵で描く静壁画を飾ります。
カトリック教会もあります。赤いゴシック系の建物ですね。
白いのはロシア正教の教会です。
ロシア正教は十字架の形が違うのですぐにわかります。
これは修道院です。
門の上にあるマリアの絵には、胎内にイエスがいる状態が描かれているんですって。わお。
中庭には、ポツンポツンとお墓が。
白い十字架は、デカブリストの首謀者のもの。
デカブリストとは、昔、ソヴィエト革命が起きるずっと前に、貴族たちが皇帝に対して反乱したもので、反逆者たちは皆、シベリアのここイルクーツクに流されました。
妻たちはモスクワに残されたのですが、その妻たちは勇ましい夫の崇高な理想に賛同し、妻たちで集まってイルクーツクまでやってきて生涯を夫たちと共に終えました。
小さな石の棺はデカブリストの首謀者の妻のお墓です。
夫婦は二人で一人という理想的な妻のあり方を示しているとして、崇拝者が絶えません。
イルクーツク はこのようにお上に楯突いた人々で成り立ってきた歴史を持つため、とても自立心が強く、自分たちで街をよくしていくのだ、という力強さと自由さに溢れています。
イルクーツクには古い木造の建物がいまもたくさん残っています。
文化遺産になっているので、修復は政府が行います。
でも普通に住んでいるんですよ。
白いレースの模様が見事なこの建物は、非常に重要なので、さすがに住居用ではなく、国際会議などに使われるそうです。
いろいろ面白いものを撮影しました。
道路標識でしょ。
円形の建物はサーカスです!!
さすがロシア、どの街にもサーカスがある!!!
お花が飾ってあるところは、中程に炎が燃えているのが見えますか?
州庁舎の正面にある、第二次世界大戦の戦没者祈念碑で、消えることのない平和の炎が点っているのです。
黒っぽい箱は、手風琴、アコーディオンですね。
ホテルの部屋で、久しぶりに「トラベル・シェイクスピア」も撮影しました。
今回は、『ハムレット』から。
ぜひ、動画でご覧ください。
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アテンドさん、通訳さん、運転手さん、ツアーの仲間の皆さん、ありがとうございました! また必ず会いましょう!
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