表現者に読んでおいてもらいたい本2『大地』

前回のプルーストの記事でも、お便りをいただきました、ありがとうございます!

少しでもお役に立てていると思うととても励みになります。

さて、お勧め長編読書、第2弾は、

『大地』

byパール・バック

20世期初頭の中国に赴任したアメリカの宣教師の娘が書いた珍しい女性の長編小説。

異国情緒と、人種差別と、でも限りない大地への愛とが描かれる感動の物語です。

私はこれを受験生の頃に往復の電車で読んで夢中になりました。

あ、私は記憶は書いて憶えるタイプなので、電車の中では何も勉強ができないのです。
だからもっぱら長編小説の読書時間に当てていました。

『大地』のおかげで、政治とは関係なしに、中国という文化と土地と歴史が大好きになりました。

そういえば、私の書いた『英国の演技術』は中国語に翻訳されて出版されているのですが、わたしは未だ中国語を知らず。

某大学の学生に中国人がいて、少し言い回しを教えてもらったりしましたが、まだまるで身についていません。

いつかできるようになりたい言語の一つです。

『大地』は本当にかっこいい小説です。
ぜひ読んで感想を聞かせてくださいね。

表現者に読んでおいてもらいたい本1 『失われた時を求めて』

NetflixもAmazonもAppleも、
イギリスのナショナルシアター、シェイクスピアグローブ座、
アンドリュー・ロイド・ウェバー、
アメリカのメトロポリタンオペラ、
フランスのテアトル・ドゥ・ソレイユなどなど
これまで日本ではなかなか観る機会のなかった優れた作品を
オンラインで観ることができる貴重な時期。

映像視聴に忙しくても良いのですが、
外国物をもっと理解するには読書も必要。

読書は読む人の想像力をものすごく育てます。
映像は、場所や空間を知識として得るにはとても良いのですが、
脳内で自ら作り上げる想像力を育てる役なら、断然読書に軍配が上がります。

そこで、ぜひ挑戦していただきたい長編をご紹介していきます。

まずは超大型作品。
多くの人がトライしては挫折した1作。
けれど、これを読むと、19世期末から20世紀初頭にかけての
大きな文化展開期にあったフランスに住んでいるような気持ちになります。

レミゼももっと理解できるようになるかもしれません。

『失われた時を求めて』by マルセル・プルースト
19世紀のフランスをがっつり生きている気になります。ちょうど時代の変革期で、馬車が車に、飛行機に、と変わっていく様に、古い体制の中で生きる貴族たちを、作家になる夢破れた男が眺める構図で。一文が長いフランスらしい本です。

いくつか翻訳が出ていますのでレビューをご覧になってから決めるといいと思います。

並べて布団がわりにしないように。

やりたいことをやるのはわがままか?:おまけ ENJOY!

4月23日。
今日はシェイクスピアの命日&たぶん誕生日!

Shakespeare’s Holy Trinity Church, Stratford upon Avon


シェイクスピアの故郷 Stratford upon Avon
(スツラツフォーダポネイヴォン、
普通はストラトフォード、ストラットフォードと記される)には

シェイクスピアの時代からずっとそのままの教会
聖トリニティチャーチがありまして、

そこの台帳に、シェイクスピアが洗礼を受けた日(4月26日)とシェイクスピアのお葬式をした日(4月23日)が残っています。

洗礼日は生まれてから3日目くらいに母親の体調が戻ってから行われるため、本当の誕生日は4月23日頃だったのではないか、

ならば命日と一緒にしたほうが伝説の偉人ぽくていいんじゃないか、

ということで、4月23日は私のようなシェイクスピア信者(笑)にとっては超重要な日なのです。

それはさておき、今日のテーマは、

使命と遊び心。

使命をまじめに持つのは大事。

けれど、人生が真面目では、面白くない!

そこで、真面目な使命を、遊び心たっぷりに楽しむ。

それが生きるということなのではないでしょうか?

動物って、生きることを楽しんでいますよね。

少なくとも食事さえ足りていれば、
あとは寝たりゴロゴロしたり
戯れあったりしています。

それが動物的本能なら、人間だって許されるはず。

遊んじゃいけないなんて、
国王が贅沢をするために
周りに働かせる為に作り出したこと。

私たちは、楽しんでいい。
やりたいことをやっていい。

で、そこに、
「これは人のためになることなんだよね」
と自分が納得し、だから
「よっしゃがんばる」となれば、
だれもあなたに文句を言わない。

楽しむ、は、英語で Enjoy. 

喜びを持って、という意味です。

喜びを持って、
やりたいことを楽しみ、
そして
人の役に立っているという喜びを
さらに得る。

この麗しい螺旋を描いていくことをイメージして、
今日も遊び心でenjoy!

【遊び心で表現力アップ】
まじめをenjoy.

やりたいことをやるのはわがままか?−5使命

親や周りに反対されてきた俳優など表現者、
社会的な立場を先に考えてやりたいことを後回しにしてきたかたに、お送りするシリーズです。

誰かの役に立つことを目的にすれば、
やりたいことはただの「趣味」ではなく
「仕事」に変わるのだ、

と前回の記事で申しました。

誰かの役に立つためにする何か、
それが使命と呼ばれるものである、と。

ところで私、ヨーロッパが大好き。

中でもケルト神話系の文化やお伽話系の文化が大好きです。

理由はわかっています。

幼い頃母が読んでくれた、白雪姫や眠りの森の美女などの物語の影響。

ヨーロッパと聞くと、憧れで胸がいっぱいになります。

が、一方で、わたし、シベリアとかモンゴル、と聞くと心臓を掴み取られるような郷愁に誘われるのです。

この理由がさっぱりわかりません。
原因が見当たらないのです。

大学生の頃でした。

大学の先輩が、
「俺、スペインにめっちゃ惹かれるんだよね」
と言っているのを耳にして、びっくりしました。

・・・私、スペインに憧れたことが一度もない!

その時にわかったのです。

人によって、どうしようもなく惹かれるものって、違うんだな。

ええ、当たり前のこと。

が、私の疑問は、

「どうして、人によって、
どうしようもなく惹かれるものが
違うんだろう?」

です。

親、環境、読書、情報、それらに影響を受けているのはもちろんですが、そのうえで、

なぜ人は「あること」に極度に惹かれるのか。

これを考え始めて行き着いた答えは、

「理由がわからない。
なぜ私は音楽の中でもピアノじゃなくてバイオリンの方がより好きなのだ? 
なぜ楽器演奏より歌うことのほうがずっと好きなのだ? 
なぜ演劇の中でもルネサンスものがこれほど好きなのだ? 
理由がわからない。
これはもう、
神様が自分に、
君はこれをやれ、と働きかけてきている
としか思えない!」

でした。

ほら!
使命っぽくないですか?

生まれてきた理由ですよ。
君はこのために命を使いたまえ(使命)、って。

誰に止められても、どうしてもやりたいことがあるって、すごく不思議ではないですか?

自分の中に無限の未知の「命」というパワーがあってね、それに命じられているとしか思えないのですよ。

命は存在しているだけで不思議。

「誰に止められてもどうしてもやりたい」
という衝動に駆られるのを感じずにはおられないのは、
命の不思議のひとつじゃないかしらね。

というわけで、

やりたいことをやるのはわがままか?

とんでもない!

やりたいことをやるのは、
わがままどころか、

使命です!!!

だから、やりたいことがあるなら、
それを我慢してきたなら、
いろいろ理屈をつけてきたなら、

どんな使命を持って
それをやるために生まれてきたのか、

それをじっくり思い描いて、
そして正々堂々と、動じず、遠慮せず、
やるのが良い。

【遊び心で表現力アップ】
やりたいことをやることを自分にゆるそう。

ただし、「誰かの役に立つために」という視点で
やりたいことを捉えるんですよ。

やりたいことをやるのはわがままか?のシリーズはここまでですが、もうひとつ、使命と遊び心について、次回、考えてみたいと思います。

やりたいことをやるのはわがままか?-4 なぜやりたいの?

有名になりたいと思う人は、

有名になって何を達成したいのか、
何を達成したいから有名になりたいのか、

を考えるといい、と前の記事で申しました。

表現者・リーダー・起業家・先生・経営者には
とても大事な問題ですね。

立派な目的が見つかりましたか?

誰かの助けになれるか

人の命を救うために医者になるのだ、
お菓子を食べる子供の笑顔が見たいからケーキ屋さんをやるのだ、
音楽で生活を豊かに感じて欲しいから歌手になるのだ、
などなど、
誰かの助けになる、
という観点からご自分のやりたいことを捉えられるなら、
それは「趣味」ではなく「仕事」になります。

俳優・声優・ダンサーの皆さんも
「自分がやって楽しいから」
なのはもちろんですが、それだけではなく、
「それを鑑賞する人に何を働きかけたいのか」
「誰に何を与えるために自分はそれをやりたいのか」
を考えてみてください。

それをあなたの「使命」と呼びます。

【遊び心で表現力アップ】
あなたの使命はなんでしょう?
ごく身近なことから地球規模の壮大なことまで、
使命をもったキャラクターを作り上げるつもりで
書き出してみよう。

次回は、使命について考えてみます。