表現者に読んでおいてもらいたい本1 『失われた時を求めて』

NetflixもAmazonもAppleも、
イギリスのナショナルシアター、シェイクスピアグローブ座、
アンドリュー・ロイド・ウェバー、
アメリカのメトロポリタンオペラ、
フランスのテアトル・ドゥ・ソレイユなどなど
これまで日本ではなかなか観る機会のなかった優れた作品を
オンラインで観ることができる貴重な時期。

映像視聴に忙しくても良いのですが、
外国物をもっと理解するには読書も必要。

読書は読む人の想像力をものすごく育てます。
映像は、場所や空間を知識として得るにはとても良いのですが、
脳内で自ら作り上げる想像力を育てる役なら、断然読書に軍配が上がります。

そこで、ぜひ挑戦していただきたい長編をご紹介していきます。

まずは超大型作品。
多くの人がトライしては挫折した1作。
けれど、これを読むと、19世期末から20世紀初頭にかけての
大きな文化展開期にあったフランスに住んでいるような気持ちになります。

レミゼももっと理解できるようになるかもしれません。

『失われた時を求めて』by マルセル・プルースト
19世紀のフランスをがっつり生きている気になります。ちょうど時代の変革期で、馬車が車に、飛行機に、と変わっていく様に、古い体制の中で生きる貴族たちを、作家になる夢破れた男が眺める構図で。一文が長いフランスらしい本です。

いくつか翻訳が出ていますのでレビューをご覧になってから決めるといいと思います。

並べて布団がわりにしないように。


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