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前回の三輪えり花通信で、わたしが王立演劇学校のワークショップの通訳を3週間したところ、身体能力がものすごく上がったと、お伝えしました。
今日は、それについてもう少し詳しく状況をお話ししますね。
これを書くにあたってもう一度思い返してみるに、実際に大きな変化をもたらしたのは2週間だけだったのです。
これを聞けば、なるほど、2週間ってそんなに変化をもたらすのか!と驚くでしょうし、2週間でいいなら、と、演技の基礎訓練もやる気になると思います。
ことの発端からお話しします。
日本のプロの俳優たちの演技スキルの参考に、英国王立演劇学校(RADA)の校長、発声の先生、そして身体の先生が初めて日本にやってきたのは1993年。
わたしのその第一回から最後の20年目まで、ずっと通訳を努めてきました。
第一回の通訳のときは、RADAの校長のMr ニコラス・バーターがお一人で来日。シェイクスピアの演技術を2週間だけの約束で教えにきました。
1993年の夏のことです。
さて、その同じ1993年の冬には、アメリカからの演出家夫婦がアメリカ式の演技術のワークショップをやはり2週間、開催しに来日しました。
わたしはその通訳も務めたのですが、1週間も経った頃、声が枯れてしまいました。
風邪かしら?
そのアメリカン夫婦はよく知っている間柄でしたから、緊張もしませんでしたし、とてもスムーズに通訳できていたと思います。
2週間目は、一切声が出なくなってしまって、でも熱もないし咳も出ないし、鼻水も大丈夫ですし、変な風邪だと思いつつ、俳優たちには申し訳ないことでしたが、通訳できるのは私しかいませんでしたし、とにかく、ヒューヒューの声で通訳を終えました。
ワークショップも終わり、年が明ける頃には声も元どおり。ほんとうに不思議な風邪でした。
そして1994年の夏、再びRADAが来日。
今度は、校長のニコラスさんだけではなく、身体訓練のヘッドコーチである Mr イラン・レイシェルも伴っての来日。
ワークショップの期間も3週間に増えました。
これが人生を変える出会いになるとは、思いもよりませんでした。
つづく・・・(汗笑)
わたしを変えたRADAの演技術。
その中でも一番大事なポイントを特別にお教えします。
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頭の位置をどうしたら良いか。
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