ブログのバイカル日記も6回目にして、やっと、イルクーツクに到着。
マイナス17度のイルクーツクの深夜。
空港から街までのバスの窓から見える景色が、白樺並木で、大感激。
なぜかというと、チェーホフの世界ですから。白樺。
チェーホフの戯曲『かもめ』の冒頭、
女優を目指すティーンエイジャーの
ニーナちゃんに惚れ込んでいる、
劇作家になりたい中二病のトレプレフ君。
トレプレフがニーナにキスを迫ろうとしてる場面で、
ニーナ:あの黒い木は何かしら、気味が悪い。あれ、何の木?
トレプレフ:楡の木。
他の木は白い中で、一本だけ黒い木があるんですね。象徴的ですね。
一本だけ違う。
黒い(暗い)。
気味が悪い。
『かもめ』は、「かもめ」の象徴がよく解説されますが、こういうちょっとしたところに、この戯曲の通奏低音があるのです。
【遊び心Today】
チェーホフの戯曲『かもめ』を読んでみよう。
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そして、この場面を探してみてね。
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