2019年5月.
発売直前に自宅に送られてきた著書『シェイクスピアの演技術』を携えてわたしは羽田からヒースローへ向かった。
British Airways のプレミアムエコノミーは、うまく探せば、普通のエコノミーと数千円しか変わらない値段で乗ることができるのだ。
倹約家を標榜する私としては、使わない手はない。
海外にしょっちゅう行っているように思われる私だが、実際は、長く滞在しているだけで、回数はそれほど多くはない。世界に支店を持つ企業のビジネスマンの方がよほど旅行の回数は多いだろう。
わたしがロンドンへ行くのは、これが6回目だ。
暮らしていたとは言っても、それは留学時代のこと。
20代の頃、わたしより15歳も上の人が、自分が15年前に留学した頃は、という話を私にしてくれたことがあった。うわぁそうなんですか、とキラキラと答えはしたものの、15年前の情報じゃ古いだろ、世界は変わってるんだぜ、と思ったものだ。
だから、わたしも自分から「わたしがイギリスに行ってた頃はね」や「わたしが大学3年でカナダに留学したときはね」という話はしない。訊かれたら話すが、訊かれなければ話さない。そんな古い話、だれが聞いて面白いもんか。
案の定、今回、ロンドンに行ってみたら、知らないことだらけであった。まるで浦島太郎だ。知っているはずのことが違っている、というほうが、全く知らないのよりずっとたちが悪い。
そんな10日間のロンドン滞在を、駆け足で綴ろう。
To be continued…
わたしが英語ができるようになったのは演劇のおかげ。
ドラマ翻訳はその近道。
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